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生活に活きる心理学vol.38〜占いが当たる3つの理由〜
今回は占いがなぜ当たるのかについて紹介します。
先に断っておきますが、占い自体を否定しているわけではないので、ご了承ください。
まずは例です。
今からあなたのおおまかな性格を当てようと思います。
まず、あなたはほかの人から好かれたいと思っているし、ほめられたいとも思っているのに、なぜか自分に批判的な一面もあるのではないでしょうか。
また、いくつか苦手なところもあり、それに関して周りから馬鹿にされることもあるかもしれませんが、長所もあり、それには短所をおおかたカバーするポテンシャルがあります。
周りとは違う独自の考えを持っていて、非現実的な願望を抱くこともあるでしょう。
あなたは自分の才能を活かしきれていない、周りが自分の個性をちゃんと評価していないなどと思っているのでは?
だらしないと周りに思われることもありますが、実際はしっかりとしてるし、
自分の決断が正しいかどうか疑問を抱いたり、軽々しく人に心を開くことを賢明でないと考えたりする、慎重な一面があります。
また、自分らしく生きたいと思っており、何かを禁じられたり制約を設けられたりすることに不満を覚えやすいでしょう。
外向的で気さくで開放的にふるまうときもありますが、控えめで内向的な一面を持ち合わせているでしょう。
いかがだったでしょうか。
0点から5点(満点)の間で、どのくらい合っていたか点数をつけてみてください。
研究 心理学者 バートラム・フォアラー氏
教え子に対して、「私が一人一人の性格をどのくらい理解しているかのテスト」という名目で性格テストをつくり、どのくらい当たっているか5点満点で採点してもらった。
ただし、その性格テストは色々な雑誌に書かれた星占いを集めたものであり、全員に対して同じ内容のものを配っている。
結果、生徒たちは平均して4.3点もの得点をつけた。
(ちなみに、この実験はたくさんの人によって繰り返し実験が行われているが、全て同じような結果である。)
みなさんも、さっきの例であげた占いに対し、4点か5点をつけたのではないでしょうか。
このように、相手のことを一切知らなくても占いが当たる理由は、主に3つあります。
①フォアラー効果
他の多くの人にも当てはまる性格なのに、自分にだけ当てはまっていると錯覚すること
例 先程の例で、
自分らしく生きたいと思っており、何かを禁じられたり制約を設けられたりすることに不満を覚えやすいでしょう。
と書きましたが、そもそも制約に対して一切不満を覚えない人はほとんどいないでしょう。
②特徴肯定性効果
ポジティブな内容や聞こえのいいものには、より価値を感じたり、認めやすくなること
例
「自分独自の考えに誇りを持っている」
こう言われてノーといえるでしょうか?
このように立派で聞こえの良い内容は、自分に当てはまっていると考える傾向があるのです。
③確証バイアス
自分の考えを証明する情報だけを集め、他を無視してしまう傾向のこと
私は先程、「あなたのおおまかな性格を当てます。」と言いました。
ですから、多くの人は確証バイアスによって自分の性格に合致した部分だけに注目してしまうのです。
いかがだったでしょうか。
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(もう一度断っておきますが、このnoteでは単に人間の心理について紹介したかっただけであり、占いを否定するつもりで書いたわけではありませんのでご了承ください。)
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