『本屋の作り方』の決定版かも?
いま、広告屋さんとは別に、ソシャルセクターの会社を経営していますが、その関係で新潟市の三条市に本屋さんをつくることになりました。
デザイナーという仕事柄、本とは切っても切れない関係性なので、本屋さんは僕にとってもとても大切な場所です。しかしながら本屋さんの経営環境は悪化の一途です。いまや書店のリーディングカンパニーである、CCCさんがTSUTAYA・蔦屋書店モデルで30%の売上げアップしてる(日経MJ調べ)のが数少ない成功事例かも知れませんが、本の売上げだけではここまでの伸びは見込めないと思うので、本+αの商売が絶対になりつつあります。
と、この記事を書いている最中に、ジュンク堂の京都店・ロフト名古屋店の閉店のニュースが入ってきました。ジュンク堂レベルでも、京都や名古屋のような規模の街でも本屋さんが潰れてしまう状況なのだという事実は、けっこうマズいな、という気がします。
とにかく、そんな厳しいタイミングで本屋さんをはじめるわけです。大丈夫なんだろうか。三条市は10万人都市なので、このまちで維持できる本屋さんモデルを作れれば、一気に横展開も可能じゃないかとも考えているので、考えられるすべてのアイデアを盛り込んだ本屋さんを作ります。
で、そんなときにオススメなのが、建築知識2020年1月号です。くどくど書きませんけども、“本屋さんやりたいかもなぁ”と、ちょっとでも考えたことのある人はとりあえず買っておいた方がいいです。それくらいいい内容でした。全部買い占めて、ノウハウを独り占めしたい感じすらします。それが、¥1,720で買えるんだから本って安上がりです。大きい本屋さんには受難が続きそうですが、軽くて小回りの利く独立系の本屋さんはこれから増えて来ると思うので、みんなでいまの古い仕組みをブラッシュアップして、地域から本屋さんがなくならないようにしたいです。がんばります。
内沼さんの『本屋読本』と併せて読めば大体のこと分かる気がする。