CHACO/白水雄治

東京・千駄ヶ谷で広告の企画制作事務所『CHACO』を営んでます。ソーシャルセクターの会社経営もしてます。https://chaco.design/

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ハッキングからの復活

CHACOのサーバーがハッキングされ、念のためホームページを閉じたのが数年前。それからというもの、ホームページなしでやってきましたが、それによる機会損失もそれなりにあっただろうし、そもそもクリエイティブを売っているのに、その力量が読み取れない状況というのはあまりにも失礼なので、一念発起、ドメイン取得からやり直すことにしました。 YouTubeでいろんなことをシェアしてくれているクリエーターの方が、大事なのは『ポートフォリオをつくる』、『ホームページをつくる』こと、と言ってい

    • 『自分とかないから』を書いた人の話

      しんめいくんの本がやっと完成しました。 3年半待ちました。ちょっとだけ話題になってます。重版しました。 すごく楽しい本です。 しんめいくんとの出合いは2019年あたりでしょうか。彼らが台湾に拠点を持っていたことが縁となって、いろいろとお仕事をご一緒しました。 ただ、なかなかうまくいかないことが多く、なんとか契約関係を維持しようとお互いにもがいてみましたが、どうにもうまくいきませんでした。新型コロナの影響も大きかった。 決して彼らに能力がないということではなく、彼らの能力

      • 『CHACO』18歳です。

        CHACO(わたくし)は、みなさんに生かされ、18歳、17周年をなんとか迎えることができました。本当に感謝しかありません。 ぼくは、29歳で独立して、半年ほど自宅で仕事をしていましたが、どうにも本気になれず、千駄ヶ谷のキラー通り沿いに事務所を構えたのが2007年の3月末(たぶん)。当初は、4人のメンバーが所属するオフィスでしたが、それぞれのライフスタイルの変化もありここ10年くらいは、ぼくと秘書の2名体制です。 CHACOの仕事は案件ごとにナンバリングをつけていますが、い

        • いま、われわれはどう修行するか

          先日、『技術者がどのように技術を習得し経験を積むか』ということについて、同世代の建築家の方とやり取りする場面がありました。 昔と違って、いまは無理が利かない時代です。本人にやる気があっても定時になったら作業は終わり。そうしないと、(経営者にとっては)こわーい労基がやってきます。制度だけではなく経営者のマインドとしても、『社員に無理はさせられない時代になった』という理解が進んできているので、そもそも仕事量は適度にコントロールされています。 その建築家の方は「昔なら5年ガマン

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        ハッキングからの復活

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        記事

          『勝手』の必要性

          この度、本をつくりました。 言い出しっぺは、岩手県遠野在住の富川くんです。富川くんは、遠野で地域の幅広いクリエイティブ案件に携わったり、地域の文化の発掘・発信をしたり、観光関連の事業をやったり、人材育成をしたりと頑張っています。 富川くんは、元々、東京・赤坂のデジタルエージェンシーに勤務していて、ぼくと大手食品メーカーの案件でタッグを組んでいました。その頃は、経験が浅く、世間知らずで、なんのスキルもない、愛想笑いと不器用な謝罪だけが取り柄のような若手会社員でしたが、地方に

          『勝手』の必要性

          餅は餅屋。

          こんにちは。 春ですね。 新年度になりましたね。 CHACOは、この春で開業から16年目に突入します。 現状、CHACOとは別に立ち上げた法人(Next Commons Lab)の経営に時間を費やしていて、クリエイティブ5割、経営5割という配分になっているのですが、そういえば、ぼくのアイデンティティは下手な経営をすることではなく、『考えること、画をつくること』と思い出し、そこが疎かになっては本末転倒だなという悩みをここ数年抱いていました。 ただ、幸いにも、経営の方は他の

          『仕事をつくる』のむずい説

          CHACOは開業から16年。広告の企画・制作を受注することで売り上げを立ててきました。なので、『受注する』ということに関しては、ある程度はうまくいっているのかなと思います。 ところで、世の中では、ぼくのような仕事(デザイナーとか、コピーライターとか、プランナーとか、監督とか)の人を“クリエイター”と呼んだりしますが、ぼくは自分のことをクリエイターと思ったことがありません。ぼくらのような技術者に広告制作を依頼する側、元となる仕事をつくった人の方がよっぽどクリエーターだと思いま

          『仕事をつくる』のむずい説

          口より目。

          ぼくは、この『史記』に書かれた司馬遷の言葉が結構好きです。15年ほど前に独立してCHACOというデザインオフィスを立ち上げてから今日まで、なんとか生き延びてこられたのは、いろんな人たちに絶えずお声がけをいただいた結果です。 ぼくは、アピールすることや宣伝すること、営業すること、名前を売ること、顔を売ることがとても苦手です。なので、どうにかしてぼくの存在を見つけてもらうしかありません。見つけてもらって「この人なら大丈夫そうだな」と信用してもらわないといけません。ぼくが生き延び

          “デザイナーが経営に関わる”とは

          はじめにぼくは、若かりしころから「デザイナーは、もっと経営の上流に遡上すべきだ」と偉そうに理想を語っていました。果たして、20年後、理想を現実のものとします。ひょんなことから3億円以上の創業支援金を得ることとなり、それをきっかけに数人のメンバーで会社を立ち上げました。巻き込み事故に遭ったような感覚はありつつも、理想としていた「デザイナーが経営の上流にいる状況」を得ることに成功したわけです。 では、実際に“デザイナーが経営に関わること”とはどういうことなのか。ぼく個人の例には

          “デザイナーが経営に関わる”とは

          いま将棋界で起こっていること(近況)

          はじめにこんにちは。久しぶりに記事を書きます。昨年の夏、将棋界で起こっていることについて前編・後編、二本の記事を書きました。 要約すると『将棋界は4人のトップ棋士が群雄割拠している』といった内容でした。が、この一年で様相は一変してしまいました。藤井四冠が猛威をふるっています。あっという間に棋聖・王位・叡王・竜王の4つのタイトルホルダーになってしまいました。席次も1位となり、名実ともに将棋界のトップに君臨しました。来年の1月には王将戦への挑戦が決まっていて、その勢いを止める術

          いま将棋界で起こっていること(近況)

          いま注目すべきは山崎八段、だ?

          山崎八段が調子いい79期順位戦、山崎八段がやっとやっとA級に昇格しそうな勢いです。 出典:日本将棋連盟HP 残り2戦を残した今現在(2021年1月19日)でマジック1。でも、ぜんぜん安心できないのは山崎八段がこういう大事な場面で負けちゃう棋士だという印象(実績?)があるからです。そして、そういう所が妙にファンの心をくすぐります。 山崎八段は、将棋連盟の関西本部に所属する人気棋士です。将棋好きの人たちに限れば、同じく関西所属の藤井聡太二冠にも負けないくらいファンが多いんじ

          いま注目すべきは山崎八段、だ?

          CHACO、無事にやってます。

          あけましておめでとうございます! 本年もよろしくお願い致します! 思えばここ数年、CHACOの仕事について、まともに発信をしていません。Instagramはシロクマの落書きの投稿ばっかり、Twitterはくだらないつぶやきばっかり、Facebookは瀕死の状況で、ホームページは数年前にハッキングされて以来閉鎖中、「発信は大事ですよ」とか偉そうにクライアントに言ってるのに、なんとも残念な状況です。なので、せめて年始くらいご報告をしようと思い至りました。 周囲にはあまり話して

          CHACO、無事にやってます。

          実物の力

          お仕事仲間からお誘いを受けて、『FabCafe』主催のこんなイベントに参加しました。リソグラフというRISOの孔版印刷機を使って、版画をつくろうという催しです。 RISOは、昔懐かしいプリントゴッコをつくっていた会社です。プリントゴッコも孔版印刷(シルクスクリーン)なので、リソグラフとは兄弟みたいなもんです。じつは、多くの若い世代の人たちはプリントゴッコのことを知らないということが分かって、ショックを受けていますが話が逸れるので横に置いておきます。 テーマは『Don’t

          いま将棋界で起こっていること(後編)

          前編からのつづき。 羽生九段について 羽生さんは、七冠制覇、永世七冠、国民栄誉賞受賞など、華々しい功績があり、それらは説明するまでもないと思います。1989年に初タイトル竜王を奪取。1990年に無冠になりますが、1991年から2018年までタイトルを保持し続けていて通算タイトルは99期になります。あまりにも強すぎるので『鬼畜眼鏡』という愛称で呼ばれたりもします。 約30年にわたって第一線で活躍してきた羽生さんですが、ここ最近は苦しんでいます(トップレベルで戦うことに)。

          いま将棋界で起こっていること(後編)

          いま将棋界で起こっていること(前編)

          ここ最近、将棋界が大きく変動していますが、多くの人がそのことに気がついていません。もちろん将棋界のことなんて知らなくても生きてはいけますが、それだと人生の薬味が少し足りないのではないかと老婆心ながらに思うので、少しだけ解説させてください。将棋界は現在、5名のトップ棋士が中心となってうねりを起こしていますので、それらの棋士を中心に書き進めます。棋士の個性が分かると将棋のルールがさほど分からなくても、将棋観戦が楽しくなってくると思います。※肩書きなどは2020年8月17日現在

          いま将棋界で起こっていること(前編)

          やりたいことができないときの処方箋

          やりたいことがたくさんあるのに実行することができない。なぜ、やりたいことなのに実行できないのか。ぼく自身がまさにそういう状況だからこそ、きちんと整理したいなと思いました。 原因①_実行するための時間がない そう、ぼくたちには時間がありません。時間がないから、やりたいことができないんです。正確に言うと「やりたいことに割く時間の優先順位があがらない」のが原因です。やりたいことより仕事。やりたいことより食事。やりたいことより睡眠。やりたいことよりスマホで遊ぶ。日常にはやりたいこと

          やりたいことができないときの処方箋