ちゃちゃころ

好奇心旺盛な高齢者です。いろいろ調べることが好きで、調べてわかると誰かに教えたくなります。それでブログを書くことにしました。

ちゃちゃころ

好奇心旺盛な高齢者です。いろいろ調べることが好きで、調べてわかると誰かに教えたくなります。それでブログを書くことにしました。

マガジン

  • 藁の文化

    日本は木の文化、竹の文化、紙の文化といわれますが、藁も日本人の生活を支えてきました。さまざまなところで藁が利用されてきました。藁のことを綴っています。

最近の記事

阿佐ヶ谷姉妹『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』感想

 手帳は『阿佐ヶ谷姉妹おおむね良好手帳(永岡書店)』を使っています。来年もこれにします。私にとっては使い勝手の良い手帳です。   が、阿佐ヶ谷姉妹の出演するテレビ番組はほとんど見ません。彼女たちのことをよく知らないのに手帳は使います。  それで、彼女たちの本『阿佐ヶ谷姉妹のほほん二人暮らし』を読むことにしました。これはNHKでテレビドラマになっていますがそれも見ていません。 概略  幻冬舎のウェブサイトに連載された二人のエッセイがまとめられた本です。エリコさんとミホさ

    • 毬矢まりえ 森山めぐみ 『レディ・ムラサキのティーパーティ らせん訳 「源氏物語」』感想

       1000年ほど前に紫式部が書いた『源氏物語』を100年ほど前にイギリス人アーサー・ウェイリーが英訳しました。  今度はそれを毬矢まりえ氏と森山めぐみ氏が日本語に訳しました。二人はアーサー・ウェイリーの選んだ言葉を大切に、アーサー・ウェイリーの『源氏物語』を逸脱しないように、分担せず翻訳しました。ちなみに二人は姉妹です。  『レディ・ムラサキのティーパーティ』は、アーサー・ウェイリーの『源氏物語』のみならず紫式部の『源氏物語』の解説本であり研究書でもあり、翻訳の苦労話が書

      • てんぷら揚げれば気分もあがる

         てんぷらを揚げると気分が高揚したり、モヤモヤがなくなりスッキリすることに気がつきました。 てんぷらを揚げるのは苦手でした  トンカツや唐揚げは揚げるのにてんぷらには苦手意識があって、しばらく揚げなかった時期がありました。    カラリと揚がらない、かき揚げはバラバラになる、そんなことがあっててんぷらは苦手だから自分では揚げない、と決めていました。 きっかけは3年前  てんぷらを作るきっかけになったのは3年ほど前のこと。NHK『きょうの料理ビギナーズ』でニンジンのかき

        • ランチは焼きいも!

           サツマイモがスーパーにたくさん並び出すと、私のランチは時々焼きいもになります。 オーブンで焼いてます  焼きいもはオーブンでつくります。洗ったサツマイモをアルミホイルで包み、280℃で40分焼きます。我が家のオーブンには予熱の設定がないので、280℃40分の設定にしたらすぐ焼き始めています。  今は電子レンジやIHクッキングヒーターのグリルにオーブン機能があって、本当に便利ですね。 ゆっくり火を通します  40分かけて焼くだけでもずいぶん時間がかかるなあと思います

        マガジン

        • 藁の文化
          9本

        記事

          『光る君へ』クランクアップのニュースを知って、もうすぐ終わりとがっかりしています。『光る君へ』がきっかけで関連番組も見ました。この歳になって『源氏物語』の素晴らしさがわかってきました。『光る君へ』に関わったすべての人に感謝です。

          『光る君へ』クランクアップのニュースを知って、もうすぐ終わりとがっかりしています。『光る君へ』がきっかけで関連番組も見ました。この歳になって『源氏物語』の素晴らしさがわかってきました。『光る君へ』に関わったすべての人に感謝です。

          秋はやっぱり栗ご飯

           スーパーの野菜売り場に栗が並ぶと栗ご飯を食べたくなります。  でも生栗は皮をむくのが大変。一応、水やぬるま湯に栗をつけてから皮をむきますが、鬼皮は硬いし渋皮は実にぴったりとくっついて、なかなかむけません。それで最近は冷凍の栗を使って栗ご飯を炊いていました。  それに売り場に栗が並ぶ期間も短いので、頑張って生栗で栗ご飯を炊こうと思っても、栗が売り場から消えていることも多くありました。  もう、私は生栗の皮をむくことはないだろうと判断し、栗の皮むき専用の道具も処分してしま

          秋はやっぱり栗ご飯

          これでおしまい 吉川英治『新・平家物語』感想

           吉川英治『新・平家物語』の感想を書きたいだけ書いたつもりでしたけど、まだ書き足りないことがありました。さらに大河ドラマ『新・平家物語』、『人形劇 平家物語』の感想も書きます。 源頼朝頼朝には何の感情もわかなかったこと   平家を滅ぼしたのは源頼朝です。この小説のキーパーソンのひとりであるわけですが、この人に対して何らかの感情がわきあがることはありませんでした。  平家の捕虜になりいつ殺されるかもしれない日々を送ったり、北条政子との駆け落ちといった熱情あふれる行動に走っ

          これでおしまい 吉川英治『新・平家物語』感想

          吉川英治『新・平家物語』感想 個性的な人々

           『新・平家物語』は群像劇。個性的な登場人物がたくさんいます。 文覚 神護寺を再興した人。  文覚はかつて遠藤盛遠という武士でした。平清盛とともに北面の武士を務めていました。  盛遠は驚愕の事件を引き起こします。袈裟御前という人妻を斬り殺してしまったのです。その後彼は出奔し、数々の荒行を積み重ね、荒廃した神護寺に住むようになりました。また、いつの頃からか文覚と名乗るようになりました。  神護寺の再興を思い立った文覚は、勧進して回ります。後白河院にも荘園を寄進するように

          吉川英治『新・平家物語』感想 個性的な人々

          吉川英治『新・平家物語』感想 扇の的

           平家物語の有名なエピソード「扇の的」。中学時代の授業で、古典『平家物語』の「祇園精舎」と「扇の的」を教わった記憶があります。私は「扇の的」は平家の雅なお遊び、というイメージを持っていました。 「扇の的」の狙いは何でしょう平家の状況  「扇の的」は屋島の戦いで行われました。屋島の戦いの前、一の谷の戦いでは清盛の弟の忠度、甥の敦盛などが戦死。平清盛の息子、重衡は捕縛されました。  そもそも、平家軍というものの「大きな家族と家族の集合体」(吉川英治『随筆新平家』)です。戦争

          吉川英治『新・平家物語』感想 扇の的

          吉川英治『新・平家物語』感想 静御前

           『新・平家物語』では気丈な女性が登場します。静御前もその一人。彼女からは強く生きようとするたくましさを感じます。 『新・平家物語』の静御前義経との出会い  『新・平家物語』のなかでは、義経と静は思春期に出会います。  鞍馬山から脱走した義経(当時は牛若丸)がしばし鎧師の家にかくまわれますが、そこの娘が静。  義経が義仲追討軍の大将になり再び都に戻って来て、白拍子の静と再会することになります。義経は静を妻(妾)として迎えました。  義経には静を含めて3人の妻がいます

          吉川英治『新・平家物語』感想 静御前

          ピーヒャララ チンドン屋さんについて行く

           小学1年のときにチンドン屋さんの後をついて行ったことがありました。その時の話です。 チンドン屋さんについて行ったことあっ チンドン屋さんだ!  小学1年のころの私は、テレビによく映っていたチンドン屋さんがとても気になっていました。  ホームドラマなどで笛や太鼓などを鳴らしながら踊り歩く人たちを、実際に見てみたいと思っていたのです。でも住んでいるところは田舎だから、チンドン屋さんはこの町に来ないだろうと諦めていました。  ところがそのチンドン屋さんが現れたのです。田舎

          ピーヒャララ チンドン屋さんについて行く

          吉川英治『新・平家物語』の義経について、感想文を書き直そうと思った。自分の感じたことをきちんと書けてないなと感じたから。 自分は義経にどんな感想を持ったのか、もう一度考えてみようと思う。 それにしても感想文とは難しいものだなあ。

          吉川英治『新・平家物語』の義経について、感想文を書き直そうと思った。自分の感じたことをきちんと書けてないなと感じたから。 自分は義経にどんな感想を持ったのか、もう一度考えてみようと思う。 それにしても感想文とは難しいものだなあ。

          吉川英治『新・平家物語』感想 義経の心情

           私の義経のイメージは絵本と大河ドラマで出来上がりました。 『新・平家物語』を読む前の義経のイメージ牛若丸と弁慶の話  小さいころ、牛若丸と弁慶の五条の大橋での闘いの話を絵本で読みました。弁慶のなぎなたをひらりひらりとかわす牛若丸。童謡も歌いましたね。「京の五条の橋の上…」とはじまる歌でした。 NHK大河ドラマの義経  NHK大河ドラマには何度も義経が登場していますが、優等生の悲劇のヒーローという印象を持っています。  2022年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』

          吉川英治『新・平家物語』感想 義経の心情

          吉川英治『新・平家物語』感想 平重衡の落ち着き

           平重衡は『新・平家物語』によれば清盛の5番目の息子です。私は東大寺を焼いた人としか認識しておらず、全く関心はありませんでした。 『新・平家物語』の重衡奈良炎上…仏敵重衡  寺院の力が強かった平安時代。平清盛も寺院との対立に頭を悩ませていました。源頼朝が旗挙げして富士川の合戦で平家が負けると、寺院の平家への反対勢力が活発に動き出しました。  重衡が総大将となり奈良に鎮圧に赴きますが、その時の出火で東大寺と興福寺が焼けてしまいます。大仏殿も焼け落ちてたくさんの人たちが亡く

          吉川英治『新・平家物語』感想 平重衡の落ち着き

          吉川英治『新・平家物語』感想 巴御前

           巴御前は昔から私の憧れでした。  馬を乗りこなし、男性と互角は戦う…なんてかっこいいのでしょう。運動が苦手な私にとって輝く存在です。  この時代のドラマを観るとき、巴御前がどのように描かれるのか楽しみにしています。 『新・平家物語』の巴御前 妻としての巴  巴御前は一般に木曽義仲の妾とされていますが、『新・平家物語』では妻、正室のように描かれています。  義仲は2歳のときに父を殺され(頼朝の兄、義平に殺された)、木曽の中原兼遠がかくまって育てました。『新・平家物語』で

          吉川英治『新・平家物語』感想 巴御前

          吉川英治『新・平家物語』感想 序

           吉川英治『新・平家物語』(講談社吉川英治歴史時代文庫)を読んでいます。 読もうと思ったきっかけ  2022年NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』や再放送された川本喜八郎の『人形劇 平家物語』を見て、『新・平家物語』を読みたいと思いました。特に、人形作家川本氏は『新・平家物語』を読み感動し、人形のかしらを作り始めたと聞いています。  それほどの小説ならば読まなければならない、と思いました。  その時(2022年)、青空文庫を探してみましたが『新・平家物語』を見つけること

          吉川英治『新・平家物語』感想 序