阿佐ヶ谷姉妹『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』感想
手帳は『阿佐ヶ谷姉妹おおむね良好手帳(永岡書店)』を使っています。来年もこれにします。私にとっては使い勝手の良い手帳です。
が、阿佐ヶ谷姉妹の出演するテレビ番組はほとんど見ません。彼女たちのことをよく知らないのに手帳は使います。
それで、彼女たちの本『阿佐ヶ谷姉妹のほほん二人暮らし』を読むことにしました。これはNHKでテレビドラマになっていますがそれも見ていません。
概略
幻冬舎のウェブサイトに連載された二人のエッセイがまとめられた本です。エリコさんとミホさんが交代で書いています。二人の小説もあって「へ〜」と驚きました。
近隣の人たちとの交流
前半は、阿佐ヶ谷の人たちとの交流をとても羨ましく思って読んでいました。濃密な交流。それでいて、きちんと距離は置いている。阿佐ヶ谷の人たちは近所付き合いが上手なのかもしれません。
エリコさんが学生時代から住んでいるという阿佐ヶ谷。そしてそこにミホさんが一緒に住み始めました。二人には話しかけたくなる魅力があるのだろうと思います。
ふたりには親近感がわきます
日常のことが書いてあるので、二人の失敗談や相手に思うことがたくさん出てきます。
掃除や片付けが苦手なエリコさんに親近感がわいてきます。動画で動物の生態をじっと見るミホさんには、興味の対象が同じだなあと思います。さらにかつて通っていた中高年女性を対象にした筋トレジムに通っていることも、親近感がわいた理由です。
私はコロナ禍の時にジムをやめましたけど、二人は続けているのかなあ。
引っ越しの話
大人が二人、6畳1間で暮らすのはさすがに厳しいと思っていましたけど、二人もいよいよ部屋が2つあるアパートを探し始めました。本の後半はこの話です。
いろいろ探すと現在のアパートが1番いいと気がついた二人です。すると、偶然隣の部屋が空くことがわかり、エリコさんが引っ越すことになりました。
探しているときはなかなかいい物件が見つからず、焦りも感じていた二人でしたけど「待てば海路の日和あり」でしたね。二人にぴったりの成り行きで、理想の部屋が見つかりました。こういうこともあるんだと思いましたよ。
小説
二人の書いた小説。面白かったです。エリコさんの『ふきのとうはまだ咲かない』とミホさんの『3月のハシビロコウ』。『3月のハシビロコウ』はタイトルからしてミホさんらしいです。
どちらも良かったのですけど、私は『3月のハシビロコウ』が好きです。ファンタジーの感じで。
病院の待合室で読みました
病院で検査を受けたときに、この本を持って行きました。受付待ち、検査待ち、会計待ち。とても混んだ日でしたから、待ち時間だけで3時間ぐらいあったでしょうか。
その間、この『阿佐ヶ谷姉妹のほほんふたり暮らし』を読んでいました。ほんわかとした内容なので、待つつらさを忘れることができました。
ふたりともこのまま年を重ねていくのでしよう。そうあってほしいと思いました。
画像は本の表紙のふたり