うちの小さなキッチンに茶道具を置きたい、ずぼらに、素敵に、安全に。【ニュー水屋棚開発日記1】
週末の春雨が草木を潤し、今日は陽光を浴びていちだんと青々しく映りますね。
こんにちは、茶と家企画室のわたぬきです。noteを開いていただきありがとうございます。
私たち茶と家企画室は、茶の湯と日日豊かに暮らす、をモットーに、茶室デザイン・設計施工を行っている設計事務所の中に発足したプロジェクトです。
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茶の湯界のリアル・クローズ、現実的でファッショナブルな楽しみ方を盛り上げたい!と願っております。
そんな願いから、今回、弊社設計チームとタッグを組んで動き出したのが【ニュー水屋棚開発】です。
水屋は油っ気のないキッチン
水屋棚とは、その名の通り水屋にある棚のことを指しますが、
そもそも水屋とは、国語辞典によると以下の通りです。
台所風、とありますが、具体的には【調理以外の役割は大体同じ】です。
道具や抹茶・菓子などの【準備】【清め】【片付け(保管)】を行います。
キッチンのないレストランでお食事ができないように(ウーバーイーツのことは忘れてください)、
水屋のない茶室では茶会も稽古もできない、と言っても過言ではありません。
茶室がなくてもお茶はできる。
私は茶道裏千家のお教室に10年ちょっと通っておりますが、家に茶室はないんです。
でも、お茶はできます。テーブルでも、公園でも。
ご一緒したことはないんですが、オフィスの給湯室を主戦場にしている流派もあると聞きます。
道具だって、茶筅と茶碗があれば、あとはお湯を沸かせばOKです。
欲を言えば抹茶は濾したいし、濾した抹茶は茶器にいれたいわ、ちょうどいい量を掬いたいので茶杓もあるといいな、ちょうどいいお湯を汲むのに柄杓もほしいかしら、、
などと夢は膨らんでいきますが。
でも水屋は、いる。なぜなら、
茶筅と茶碗だけでも、もちろん清める(洗う)ことは必要ですので、キッチンに行くとします。
しかしそこは、茶道具にとっては危険がいっぱいの場所なのです。
まず、ステンレスをはじめとした、金属。
金属はそれだけで焼き物や塗り物には凶器です。
そして意外に思えるかも知れませんが、水道の水圧。これも危険です。
以下は私が以前の職場等で見聞きした恐怖体験です。
複数の段がある棚に漆器を飾ろうとして、上段の角に当たった→塗りが欠けた
茶碗を清めようとして、水をかけた→金継がはがれた
漆器を拭き清めていて、ステンレスの台の上に落とした→ひびが入った
なんて怖い…思い出すだけで胃が痛くなります。
茶道具は繊細な作りであったり、時代のものなど同じものが二つとないものも多くあります。
そして何より、キッチンには油がいますよね。
普通のキッチンツールでも油でべとつくと嫌なものですが、
洗剤で洗えないものがほとんどの茶道具、絶対に油っ気を付けたくないものです。
高価なものでなくても、自分にとって大切な道具を大切に扱うことは、その道具でお茶を点てる自分やお相手のことを大切にすることに繋がる。私が茶道をしてきた中で、本当に大事なことを教えていただいたな、と感じていることのひとつです。
とはいえ、家に水屋はない。
茶道具を大切に扱うためには、キッチンとは別の、水屋があるとよい。
水屋は主に木材や竹で作られ、水は汲み置きの壺から汲みます。
そして濡れるもの、濡らさないもの、食品、炭など適切に置き場所が決められています。(水屋の機能については別の記事にまとめます)
つまり最高です。
でも! 狭い家に水屋は作れない。
そして、なるべくなら毎日お茶を点てたい。
だから、片付けは楽にしたいし、準備も簡単にしたい。
でも、道具は安全に保管したい!
そしてタイトルの夢に繋がります。
うちの小さなキッチンに茶道具を置きたい、ずぼらに、素敵に、安全に。
そのための製品、キッチンに置いたままにできる・ニュー水屋棚を開発します!
前置きが大変長くなりました。
これから、私の夢を叶える製品の開発から販売開始までを、noteで随時ご報告していきたいと思います。
きっと毎日のお茶がより自由になって、楽しくなる。
そんな製品を、私が欲しくてたまらない製品を、皆さまにもお届けできたら幸いです。
文:わたぬき 見出し絵:わだのぞみ
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