著者 プロフィール

自己紹介

大学卒業後、新聞社に入社し、新聞広告の審査業務から私の社会人人生が始まりました。しかし、古い体質に疑問を感じ1年で退職。

その後、金融情報ベンダーに身を転じ、出版部門で投資家向けの雑誌や書籍の編集に携わるようになりました。25歳のときに、チャート分析の書籍『チャートの鬼』を企画編集し、延べ20万部以上発行し、今でも続編が販売されています。

途中、為替、株、先物などの相場のアナリスト研修のため調査部に配属され、あらゆる市場分析手法やファンダメンタルズ、テクニカル分析を学び、ロイター通信社などへの市況記事を書いていました。

その後、再び出版部門に戻り、28歳で編集長に就任。雑誌や書籍など、多岐にわたる出版物を手掛けました。

当時、この会社でビジョン委員会なる組織にも所属し、当時の社長の親友であったマッキンゼーのパートナーの方に、企業ビジョンと戦略の立て方を8カ月くらいかけてマンツーマンで教わりました。非常にお得で有意義な経験でした。

2000年、ソフトバンクの出版部門に転職し、IT雑誌ビジネススタンダードのデスクを担当。同年12月には編集長に就任しました。その後、雑誌編集長と書籍編集長を兼務し、一時期は3つの編集部の編集長を兼任していました。このころ堀江貴文さんの『100億稼ぐ仕事術』『儲かる会社のつくり方』、宇梶剛士さんの『不良品』なども手掛けました。

2005年に別の出版社に転職後は、科学雑誌ポピュラーサイエンス・ジャパンと書籍編集部の編集長を兼務。2008年に退職し、自身の会社を設立しました。

2006年あたりから書籍の制作で著者としてお世話になっていた宇佐美清氏とのご縁で、ブランディングを本格的に学びはじめました。

タイミングよく科学雑誌の編集長をしていた縁から、光学機器のNIKONにて先進的なヘッドマウントディスプレイの開発からマーケティングに携わり、ブランド戦略の構築や販売戦略、店舗開発のサポートを行いました。

また、このころに元P&Gのヴァイス・プレジデント和田浩子さんの書籍『すべては消費者のために』を編集を担当しました。その後も書籍制作のお手伝いをさせていただきながら、毎週のようにP&G流のマーケティングや人材育成のお話を伺い、非常に勉強に学びになった時期でもありました。

ちなみに、このわれわれのブランディングのフレームワーク自体も和田浩子さんに有効性を見ていただいたことがありました。

「P&Gで使用する言葉と同じものもあれば、違う言い方のものもあるけれど、基本的な考え方は似ている。むしろこちらのほうがシンプルにできているかも」というご意見をいただきました。この言葉で自信が持てました。
※違う表現はわれわれのFACTに対しP&G流はRTB(Reason to Believe)、われわれのブランド・パーソナリティーに対してブランド・キャラクターなど
 

その後、黎明期だったユニクロのSNSの立ち上げ支援として、FacebookやTwitterの投稿作成や、様々な施策を行うプロジェクトに携わりました。

並行して、ブランディングのフレームワークを精査し続け、ブランド戦略策定のための非常に精度が高く、納得度の高いフレームワークを構築することができました。

これまで口コミや紹介ベースで様々な企業のブランディングを行ってきました。独自の戦略構築フレームワークはわれわれの最強の武器であり、私たちだけで使っていれば私たちだけが美味しい思いをするという環境でした。

しかし、最近ブランディングが一般化され、やり方も玉石混交であることがわかりました。ブランディングを深く探究されずに、上辺だけを設定していく方法論が多く存在し、インチキ臭いと言われる理由が、ここにあると思いました。そりゃ、書籍を聞きかじったくらいの知識でブランディングをやっても、成功するはずがありません。

ブランディングは活動体です。価値やパーソナリティーをいろいろと考え、コンセプトやアイデンティティー規定するだけでは意味がありません。

いろいろと規定した中で、ブランドは何を活動していくのかを決め、行動に移さない限り、何もやっていないのと同じことになります。

「ブランディングなんてうまくいかない」とか
「金ばっかりかかって、利益にならなかった」という方々は、
ここに気づいていない人が多いのです。

ですから、うわっつらな書籍を読んでも、セミナーを受けてもまったく意味がないのです。

極論を言えば、ブランディングの歴史や概論などを学んでも、何の意味もありませんし、儲かりません。実効力のあるノウハウを身に着けて、早く実行して利益を出していくのみ、なのです。

私は幸運にも、2007年ごろから、様々なクライアントに巡り合い、自分たちのブランディングのフレームワークを使いながら、その方法論のブラッシュアップを続けてきました。

そして、本当に意味のある、実のあるブランディングを世の中に知らせたいと考え、ノウハウを公開することにしました。

お金をかけて、ブランディングを学ぼうとするのであれば、まずはこのnoteで、ブランド戦略の構築の仕方の基礎を、学んでいただければと思います。

私自身は、先の師匠の宇佐美氏と早稲田大学で大学院も含めた全学生に対して開講されたマイビジョンプログラムという有料講座で2010年から2018年まで学生にブランディングを教えていた経験があり、ロジックや解説もそこで鍛錬できたと思っています。

これにより、一般の方々にもブランディングを身近に感じてもらい、各企業の商品・サービス戦略構築の一助となることを願っています。ブランディングは、やれば儲かるというものではありません。しかし、ブランド戦略を構築することは、商売をするうえで考えるべきことがシンプルに整理できるので、大きな意味があると私は考えています。

われわれのフレームワークは、ブランディングを理解し納得しながら戦略と戦術を策定でき、展開も分かりやすいものとなっています。つまり、ブランディングの活動を分かりやすく、咀嚼しながら自分たちで考えられるようになる方法論となっています。

われわれは、方法論をインストールし、ブランディングの考え方を基にプロジェクトを回せる組織にしたら、そこで退却します。もちろんブランド管理でコンサル契約をしている会社もありますが、自社で回せるようになるのが一番です。

声をかけていただければ、ブランド戦略を構築し、その後の運用方法やアイデアもお出しします。しかし、私たちがずっと寄り添うことよりも、社内でブランディングを遂行できる組織を作ることが最終的な目的となります。

組織の確立には2~3年かかるかもしれませんが、自社内でブランディング組織が機能するようになれば、マーケティング思考が備わり、成功確率の高いビジネスができるようになると考えています。

ちなみに、編集者のときに、このブランディングのフレームワークを知っていれば、もっともっと売り上げに貢献できていたものと後悔しています。

カタパルト代表 佐藤浩志

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