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宮崎笑子
2020年10月6日 23:11
創作をするにあたり、キャラクターがそのキャラクターたるゆえんについてずっと考えている。 たとえばわたしが「AはBだ」という価値観を持った人間だとする。 書き手がそうだからと言って、「AはCだ」と思うような価値観を持ったキャラクターに「AはBだ」と言わせてはいけない。 当たり前のことだ。 でも、これが意外と難しい。 何がどう難しいかと言うと、まずこの「AはBだ」という価値観が、差別
2020年8月30日 20:05
似た者同士がうまくいくとか、性格の不一致で離婚する夫婦とか。 わたしに言わせれば「ンナロー勝手に言ってろボケェ」案件である。 こんな小説を書いた。 人の逆鱗に触れないように気をつけながら生きている女の子と、人の逆鱗に触れようがなんだろうが自分のしたいように生きる男の子の恋愛小説である。 と言えば聞こえはいいけど、結局内容としてはルッキズムに真正面から挑んでどちゃくそに敗北す
2020年4月27日 20:51
自分の常識が通じない相手を揶揄して「日本語が通じない」と言う人がいる。 今回はそういう話をする。 我が愛しの弟の話をする。 経歴をあんまりつぶさに喋ると身バレしてしまうので隠すが、一流私大に入学して海外留学を経て、今は外資系の会社で働いている弟だ。 基本的に、よくできた自慢の弟である。まるでダメなお姉ちゃんをよく気にかけてくれている。 ただ、彼が扱う言語はまさしく、日本語じゃない。