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何度も読み返したくなる大好きnote

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人生で悩んだ時、辛くなった時に読み返したくなる素敵なnoteを勝手にまとめさせていただいてます。
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記事一覧

「丁寧な暮らし」の“丁寧”の成分はなんなのかを考える

わたしたちは疲れを自覚した「成長」がテーマだった昭和・平成を駆け抜けて来た日本の多くの人々は、疲れてしまったのだと思う。 戦後、とにかく伸び代しかなかった日本は、復興のため、世の先進国と肩を並べたい一心で経済成長を追い求め、モーレツに駆け抜けるしかなかった。まだまだテクノロジーも発達する夜明け前の時代だったから、そうするしかなかったし、その成長はある意味、今の日本で生きる多くの人々を幸せにしてくれたとも思う。 けれど、あまりにも急ぎすぎて、疲れてししまったのだ。 今まで

センスを育むために必要なもの

『 "読む"ができる人は必ず "書く"もできる』 これは私の中で確信していることのひとつです。 そしてこの考え方の根底にあるのは、センスはインプットとアウトプットの総量によって育まれるということ。 たくさん読んできた人は、自分の中に独特のリズムと美意識を形成しているので、いきなり書かせてもリズム感のある文章を作ることができます。 そして漢字とひらがなのバランスや語尾のバリエーションなど、何も言われなくても体感で文章の美醜を判断できるもの。 だからこそ私は、ものを書く

クリエイターの「決断疲れ」にゾッとした

同僚さんと飲んだ時に、めちゃくちゃ腹落ちする話をしてもらったので、備忘録としてnoteに書いてまとめておきます。「決断」の話。 人は1日の間に「9,000回以上の決断」をする決断、という言葉にすると大層になってしまうけど「お菓子を買うか買わないか」「お昼は外食かオフィスで食べるか」といった細かなことも「決断」とカウントするらしく、これを1日で計9,000回近くしているらしい。 加えて、1日の決断数が10,000回を超えると「決断疲れ」に陥るらしい。決断疲れになると脳などは

企画力よりも大事な「継続力」

編集者という職業にとって、「企画」ほど大事なものはない。 就職してからずっと、企画力をどうやって磨けばいいのかということを考えてきた。もちろん、今もずっと考えている。 書店へ行くと、企画関係のビジネス本が大量にある。誰もが企画力を鍛えようと躍起になっている。ネット上でバズれば、インフルエンサーへの道が拓けると夢をみている。 『モーニング』の編集者だった時、新人漫画家が雑誌の誌面を勝ち取るためには、ホームランが必要だった。いきなり売れそうな臭いのする企画を唸りながら考えて

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これから重要になる "バズらない力"

昨日、NewsPicksで佐渡島さんのコミュニティに関する記事がアップされていました。 この記事の中で特に印象的だったのが「大ヒットしないように気をつける」という話。 私自身、最近あえてバズらない力について考えていたところだったので、自分の考えている方向は間違っていないのだという確信が得られた記事でもありました。 これに関してはNewsPicks上でコメントした後に連続ツイートもしたのですが、瞬間風速的な盛り上がりは自分のステージを上げるという意味で1、2回くらいは必要

マイケル・ジョーダンの言葉から学んだ、悩みを作らない方法

よく言う話で、物事は自分で「変えられること」と、「変えられないこと」に分かれる。 20代前半のある時、いろんなことで悩みまくっていたことがある。あまりにも解決策が見えず、手当たり次第に色々な策を試していた。 少しして冷静に考えてみると、(何かの本に書いてあったが)自分の悩みのほぼすべてが「変えられないこと」であったことに気がついた。 そこでの悩みを分類してみると、主には「生まれた環境」「自分が持って生まれたもの」の2つである。詳細は割愛するが、特に成人するまでは、どうし

誰だって、みんな「未経験者」だった。

 ツイッターでお互いにフォローしあっていた放送作家のアサダアツシさんから昨年末に「お会いしましょう」と仰っていただき、今日、渋谷の喫茶店でお話させていただいた。  アサダさんは「ウゴウゴルーガ」や「エンタの神様」「笑点」など、数々の人気番組の放送作家を務め、「中学生日記」「世にも奇妙な物語」などドラマの脚本やマンガの原作や編集、演劇のプロデュースなどマルチに活躍されている方だ。  アサダさんが放送作家になった経緯が面白い。作家養成のスクールに通っていたわけでもない。ツテが

全社新人賞に輝いた僕が、その後鳴かず飛ばずになってしまった理由。

こんにちは。 新卒で入社し3年弱ほど働いた株式会社オプトを本日付けで退職し、明日から新しい環境で働くことになりました。 厳しくツラいこともありましたが、就活生が良く気にしている”入社前後のGAP”も全くと言っていいほどなく、人にも組織にも恵まれたとてもありがたい環境でした。 なので、「社内外問わず本当に多くの人と関わることができ、充実した3年弱でした!」という書き出しから、キレイに始めてキレイに締める退職エントリにすることもできたのですが、それだとツマラナイかなと思ったので

「時間の借金王」と「時間の大富豪」

 むかしむかしあるところに「時間の借金王」とよばれている男がいました。なぜ時間の借金王とよばれていたのか? それはその男に関わると、なぜだか時間が奪われてしまうからです。  メールを送っても返事がなかなか返ってこないので、こちらはそわそわイライラして時間を奪われます。お仕事をお願いしても「もう少し、もう少し」と言われ、なかなか完成品が届きません。  だから「あの人に関わると時間が奪われるよ」と噂されるようになり、いつしか「時間の借金王」と呼ばれるようになってしまったのです

愛情とは常に一方通行なもの

『私があなたを好きだということと、あなたが私を好きだということはそれぞれに関連性のない独立事象である』 これはどんな関係性の人に対してもよく話している、私の根底にある価値観のひとつだ。 もちろん自分の好きな人たちが自分のことも好きだったら嬉しいけれど、逆に相手が自分に興味がなかったとき、見返りがないからといって自分の中の好意を消すことなんてできないと私は思う。 でもつい『相手からの好意を受け取れないのに自分が好きでいるのはもったいない』という気がして、無理やり気持ちに蓋

「ウサギとカメ」の解釈から思うこと

「ゴールデンウィークは、母の実家である山形に行く」という暗黙のルールが明石家にはある。 母も姉も妹も(父は自由人なのでルール適応外)、どんなに私生活や仕事が忙しくてもゴールデンウィークの2日あるいは3日間は家族のために時間を作り、みんなで揃って祖父母に顔を見せに行く。 このルールは、私が生きている25年間、いまだかつて1度も破られたことがない。3姉妹が社会人になり実家を出て、家族の住む場所は京都・大阪・東京とバラバラになってしまったけれど、こうやって毎年必ず集まれる時間や

エモい文章の作り方

エモい。この不明瞭な形容詞が定着するなんて思わなかった。 エモさとは何なのか? Wikipediaには「感情が動かされた状態」、「感情が高まって強く訴えかける心の動きなどを意味する日本語の形容詞」と書いてあるけれど、いまいちよくわからない。 一方で、私の文章は、「エモい」と評価をもらうことが多い。謎めいた形容詞で言い表される文章とは一体どういうことなのか? こんなことを書きながらも、自分自身、「あ、これはエモい」と思う作品に出合うことは多い。切なくて、妙に共感して、胸が