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記事一覧

眠り姫と寝ずの狼

「……う、さ、む……」
寒さを感じて目を覚ますと、私は深夜の路地裏に倒れていた。
「あれ、私……?」
慌てて体を起こすと、隣で見知らぬ男が寝ているのに気付いた。
「ひゃっ!?だ、誰!?」慌てて自分の服を確認するが、特に異変はない。
「な、なんだ……ただ寝ているだけか」と一安心していた時、男がうっすらと目を開けて私を見た。
真っ黒な瞳と目が合う。
「む、起きたのか」という彼はまだ少し眠そうで、寝ぐせ

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ヘルパー(20882文字)

[律視点]
親のいない障害者がどうやって暮らしているか知っているだろうか。
僕の名は律。発達障害として訪問ヘルパーの介護を受けている。
と言っても入浴や排泄は問題ない。買い物も、少し難しいけれど何とかなっている。
問題は料理だ。1品作るのになぜか3時間もかかってしまう僕は、手先が不器用で段取りも悪く、何をやっても要領が悪い。だから、いつも食事を作るのが遅くなり、洗い物まで体力が持たない。
それで、

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不妊症(12463文字)

死と生の境界について、私はあまり囚われない。
死後の世界と言うものも信じているし、輪廻転生も信じている。
「――先立つ不孝をお許しください」
私はとある海峡の絶壁に足を踏み出した。
きっと、うまくやっていけると思っていた。
私が結婚する事で両親が喜ぶのなら、私のような次女でも幸せになって良いんじゃないかって。
最初は彼も優しくて、彼を支えられることが幸せだと思うようにした。
けれど、何年経っても私

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男をだめにする女-閉じ込めたいいそ

[綾視点]
「男をダメにする女」とよく言われます。
今まで付き合ってきた男性達から、「もう別れよう」と言われました。
私は何も悪いことはしていないし、本当に愛想を尽かされてしまいました。
別に男性に媚びているつもりもないし誘惑しているつもりもないのですが、男性からは「エロすぎる」と言われました。
「もっと自分を大事にしろ!」と言われても、私の何をどう直せばいいのかわかりません。
もっと男性から「大

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子供できるなていそ

[綾視点]
新しくアルバイトに入って来た梁くんという人はとても物静かで、頼りない感じのする人だった。
ただその見た目とは違ってとてもテキパキとした人なのでびっくりしてしまった。
女顔なのに物言いは辛辣で、同世代のスタッフにもタメ口。
それをみんな面白がっていて、すぐに梁くんの周りには人が集まっていった。
梁君はその事をあまり嬉しく思ってないみたいだけど……トラブルを起こす事も多そうだ。
そう思って

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すたおい離婚すなよいそ

[梁視点]
こんな状況になるなんて、10分前は誰が想像しただろう?
「ん゛♡あぁ♡梁さん……んあぁ♡」
僕は今、同僚の綾さんの乳首を舐めている。
「綾さん、気持ちイイですか?」
僕が尋ねると、綾さんは答えてくれた。
「気持ちイイです……♡もっと舐めてください♡」
綾さんの言葉に応じて、僕は舌の動きを速めた。もちろんこのシチュエーション自体はありがたい事この上ないのだが、少々複雑と言うか、単純にセッ

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推しも所詮オスいそ

[綾視点]
私の名は寒河江綾。とある小さなカフェを営んでいるしがないカフェオーナーである。
今時、はやりの古民家風というおしゃれなカフェではなく、昔ながらの古びた喫茶店である。
店構えはお世辞にもきれいとは言えないが、私はこの店を愛している。
アルバイトの梁さんはすらりと背が高く、肩幅の広いスポーツマンタイプ。
見た目はかっこよいけれど、物静かで穏やかだから女性からの人気は高い。当の本人は女性の醜

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たのしいかぞくけいかくいそ

[みゆ視点]
最近行きつけの喫茶店のマスターの梁さんが、私の推しの朽木白哉にそっくりなの。
クールな眼差しに、目鼻立ちの整った顔立ち。
それなのに寡黙で無愛想なところもそっくり。でも提供されるコーヒーは格別で、私の心を癒やしてくれる。
私はマスターの梁さんともっと親しくなりたいな。
梁さん、寡黙だから……。私なんかが話しかけても、迷惑なだけかもしれない。
でも……梁さんともっと親しくなりたいの!

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みゆ視点いそ

[みゆ視点]
梁さんは私が最近通い詰めている喫茶店のマスター。
ここは常連客が多く、皆フレンドリーで居心地がいいお店だ。梁さんの作る料理はどれも美味しくて、そして何より優しい味がする。私はずっと前から梁さんの作る料理のファンで、よくこの喫茶店に通っている。
梁さんはいつも笑顔で迎えてくれて、私が注文した料理は、必ず最高の状態で目の前に提供される。
このお店の料理はどれも美味しいけれど、やっぱり梁さ

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落ちないなら落とせばいい(19604文字)

落ちないなら落とせばいい(19604文字)

俺の彼女は超マブなので、しょっちゅうナンパされたりストーカーされたりしている。俺はいつもハラハラしているのだが、彼女は自分の魅力に自覚がないらしく「はいはい」みたいな感じで適当にあしらっている。
彼女は高校生の頃、一度だけ彼氏がいたことがあるらしいが、俺と出会ったときにはもう別れていた。だから、実は彼氏いない歴=年齢だ。
そんな彼女と付き合えた俺は、多分世界一幸せな男だ。
「ねえ智くん」
俺の部屋

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妄想禁止(コピー)(28,997 文字)

妄想禁止(コピー)(28,997 文字)

私は物心ついた頃からこの教会のボランティアをしている。
神は全ての人を見捨てない、その信念を基に私は子ども食堂を経営している。収入はないけれど、子供たちの笑顔を見ると私は嬉しい。私はこのボランティアを気に入っている。
「律君、おはよう」
「おはようございます」
律君は少し前に教会で引き取った男性で、栄養士の資格を持っていると言うので調理を手伝ってもらっている。仕事がなく天涯孤独で、親御さんが残した

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えーと自発管(コピー)(コピー)(18,848 文字)

えーと自発管(コピー)(コピー)(18,848 文字)

私はテレビを観ながら、出演している俳優に悪態をついていた。
「も~、翔くん演技下手すぎ。さっさと練習しろし」
女優のインスタにアンチコメントを繰り返す。
『私の駿君を返せ、このブスが』
ぶぅ~。
「やっば、くさっ」
ボリボリと尻をかきながら缶ビールを飲む。
(あ~あ、明日も仕事だわ。だるっ)
私の仕事は保母である。
でも、私にとって保母と言う仕事はアクセサリーでしかない。
私は生まれた時から物凄い

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まぁ発達障害にセラピストは無理でしょうね(19546文字)

まぁ発達障害にセラピストは無理でしょうね(19546文字)

女風のセラピストのバイトをマジで始めました。
まぁ、そりゃ、下心はありますとも。でも本当の話、天職だと思ってます。
毎日同じ会社に通うのは人間関係も辛いし飽きるしADHDにはつらい。その点女風はほぼ一期一会。
元々営業とかサービス業に就きたかったんだけど発達障害って診断されてからできる仕事が無くて困ってたけど、これならそういう夢が叶った事にもなるし。
ちなみに事務所には内緒でサプリを販売したり健康

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クソ変態(16587文字)

クソ変態(16587文字)

『梨々花、好きだよ。もう一生放さない……』
私はスマホの画面を見てため息をついた。
「あ~……マジ最高」
今、私がプレイしているのは『マジ100%のイケメン』と言うタイトルの乙女ゲーム。
金髪碧眼のイケメンとめくるめく冒険の旅をしながら愛を育む健全な恋愛ゲームだ。
このゲームのキャラである、細マッチョの『オーリーン』君が私のお気に入りなのだ。
いつも笑顔で明るくて、一生懸命で時々真剣。
彼の冒険を

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