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コンテンポラリーアート、現代写真の研究者たちによる若手作家の作品、展覧会を紹介するレビューマガジンです。※執筆者随時募集 執筆者/ ・斉藤勉 京都芸術大学 大学院修士課程卒(M…
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記事一覧

現代写真マガジン「POST/PHOTOLOGY」 #0016/湯晴予(TANG Qingyu)《Hide and seek》

京都芸術大学 HOP展京都芸術大学のギャルリ・オーブにて、2024年11月8日(金)から19日(火)…

『BODY BUDDY BABY』の高橋 順平の展示

京都芸術センターで開催されていたグループ展『BODY BUDDY BABY』を見た。高橋 順平さんの作品…

Tsutomu Saito
10日前
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現代写真マガジン「POST/PHOTOLOGY」 #0014/中川もも「STARBURST」

粘菌から宇宙へ、中川もも「STARBURST」本論は、2024年10月1日(火)から13日(日)まで京都…

《底なしの輪》田崎蟻

田崎蟻の個展「あなたの家の地下に棲むものです」を見るため、根津に出かけた。展覧会は美の舎…

Tsutomu Saito
1か月前
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現代写真マガジン「POST/PHOTOLOGY」 #0013/GC magazine 『私の恋♾️瞬間♾️『螺旋…

▷POST/PHOTOLOGY by 超域Podcast 北桂樹 GC magazineについてアートコレクティブ GC magazi…

《Nyenyedzi nomwe》Kresiah Mukwazhi

アートバーゼル、バーゼル・イン・バーゼルを見に来た。6/10から始まったアートフェアは6/12か…

Tsutomu Saito
5か月前
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《月白の城》来夢

創作人形作家の三人展が開催されている。ひびきさんとKahoさんと来夢さんの三人展であり、来夢さんは三点の創作人形を提示していた。そのうちの一点は東京造形大学の卒展で見た作品だった。ひびきさんの作品も卒展で見た。 東京造形大学で見たときのことを思い出す。2023年のZOKEI展では、彫刻棟の一番奥のスペースに座っていた《月白の城》を見たとき、他の彫刻とは明らかに違う凛とした空気を感じた。 東京造形大学の彫刻棟はバスの停車場からみて一番奥にある。いくつかの倉庫のようなアトリエ

目的化をスライドさせ、新たな意味の構築を図る—堤麻乃《In progress》

北桂樹 21世紀の情報化とインターネットの普及はわたしたちの世界の理解を急激に変化させてい…

Crossing Lines
9か月前
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《偶像》片口南

五美大展で女子美術大学の片口南さんの作品を見た。片口さんの作品を初めて見たのは第11回前田…

Tsutomu Saito
8か月前
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《My Soul Train》小林由

東北芸術工科大学の東京選抜展で小林由さんの《My Soul Train》は、ダイナミズムがあった。 …

Tsutomu Saito
9か月前
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《虚の秘密は私のみぞ知る》石黒光

東北芸工大の東京選抜展、石黒光さんの作品は出口近くに提示されていた。大きな画面、絵画では…

Tsutomu Saito
9か月前
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東北芸術工科大学美術科東京選抜展の萩中茉優の展示

萩中茉優さんの展示は球体関節人形と版画作品を提示していた。 二体の球体関節人形が木の椅子…

Tsutomu Saito
9か月前
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《少女信仰》鹿野真亜朱

東北芸工大学の東京選抜展、何年前から見ているだろうか。恐らく2019年から見ていると思うが、…

Tsutomu Saito
9か月前
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《Observing Variation in Sliced Loin Hams》森田明日香

IAMAS の修了展は昨年と比べると規模が小さい感じがした。ソフトピアジャパンセンタービルとワークショップ24と、二つのビルにわたって展示されていた。 森田明日香さんの修士研究「差異の観測」は、日常の中にある同一に見えるものの差異を示すもの。ロースハムの差異について着目したインスタレーションを提示していた。 円のスクリーンに映し出される何かの表面、氷床のようにも見えるが、大きさと形から、天体観測だろうかと推定する。ただ、円に映し出されたテクスチャは、フリッカリングしており