北 桂樹

京都芸術大学大学院 芸術研究科 芸術専攻卒、博士(学術) 現代写真研究者 「POST/PHOTOGRAPHY(ポスト・フォトグラフィ)」をテーマに、現代写真の変容を「写真変異株」として捉え、写真というメディアの拡張についての研究をする。

北 桂樹

京都芸術大学大学院 芸術研究科 芸術専攻卒、博士(学術) 現代写真研究者 「POST/PHOTOGRAPHY(ポスト・フォトグラフィ)」をテーマに、現代写真の変容を「写真変異株」として捉え、写真というメディアの拡張についての研究をする。

マガジン

  • 現代写真マガジン「POST/PHOTOLOGY」

    コンテンポラリーアート領域における新たな写真性をもった表現を「写真変異株」として捉え、「POST/PHOTOGRAPHY(ポスト・フォトグラフィ)」として検討し、写真というメディア領域の拡張を捉える。

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    • 62本

    コンテンポラリーアート、現代写真の研究者たちによる若手作家の作品、展覧会を紹介するレビューマガジンです。※執筆者随時募集 執筆者/ ・斉藤勉 京都芸術大学 大学院修士課程卒(MFA)、aaploit代表 ・中澤賢 京都芸術大学 大学院修士課程卒(MFA)、PHOTO GALLLERY FLOW NAGOYA代表 ・北桂樹 京都芸術大学 大学院博士課程卒(PhD)、現代写真研究者

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現代写真マガジン「POST/PHOTOLOGY」 #0016/湯晴予(TANG Qingyu)《Hide and seek》

京都芸術大学 HOP展京都芸術大学のギャルリ・オーブにて、2024年11月8日(金)から19日(火)まで行われている。京都芸術大学では、修士課程の学生が2年間の中で3回の作品展を行い、修了展へと向かうのだが、HOP展はM1(修士1年生)による最初の展覧会ということになる。 ここ数年、この作品展の講評会にゲストとして伺わせてもらっている。展示数も多く、個性的な展示が毎回多いため、限られた時間(3−5時間くらい)の間で全ての作品に関してアーティストと話せるわけではないのだが、私

    • 現代写真マガジン「POST/PHOTOLOGY」 #0015/ヴォルフガング・ティルマンス《Kyoto Installation 1988-1999》

      京都国立近代美術館「LOVE Fashion: In Search of Myself」京都国立近代美術館で開催中の「LOVE Fashion: In Search of Myself」での展示作品について、現代写真研究者の視点で考察する。 本展はファッションの歴史とファッションに隣接する表現を行ってきたアーティストの作品とを並走させることで、わたしたち人類の「服を着る」という普遍的な営みが内包する様々な思いを「LOVE」として顕在化させる展覧会となっていた。 「In

      • 京都の同時代ギャラリー、中川ももの展覧会「STARBURST」は本日が最終日。 noteのアクセスも木曜日のトークショー後から激増! https://note.com/keijukita/n/n00e74f481f62

        • 現代写真マガジン「POST/PHOTOLOGY」 #0014/中川もも「STARBURST」

          粘菌から宇宙へ、中川もも「STARBURST」本論は、2024年10月1日(火)から13日(日)まで京都三条の同時代ギャラリーで開催されている中川もも「STARBURST」について現代写真研究者としての私論である。 中川もも(中川桃子)の作品をはじめて観たのは2022年3月に京都芸術大学のギャルリ・オーブで開催された現代写真の展覧会「写真は変成する2 BLeeDinG eDgE on PoST/pHotOgRapHy」京都芸術大学 写真・映像コース選抜展 KUA P&Vで

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        現代写真マガジン「POST/PHOTOLOGY」 #0016/湯晴予(TANG Qingyu)《Hide and seek》

        • 現代写真マガジン「POST/PHOTOLOGY」 #0015/ヴォルフガング・ティルマンス《Kyoto Installation 1988-1999》

        • 京都の同時代ギャラリー、中川ももの展覧会「STARBURST」は本日が最終日。 noteのアクセスも木曜日のトークショー後から激増! https://note.com/keijukita/n/n00e74f481f62

        • 現代写真マガジン「POST/PHOTOLOGY」 #0014/中川もも「STARBURST」

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        記事

          一昨日書いたGC magazineの記事のアクセス初動が過去最高の勢い‼︎ 展示は明日まで!やっぱりGCの注目度高いんだな。大体の人は、観れた展覧会よりも観れなかった展覧会が後に重要だったと知る。行けばよかったと思うもの。僕もそう。 https://note.com/keijukita/n/n782075e9701a

          一昨日書いたGC magazineの記事のアクセス初動が過去最高の勢い‼︎ 展示は明日まで!やっぱりGCの注目度高いんだな。大体の人は、観れた展覧会よりも観れなかった展覧会が後に重要だったと知る。行けばよかったと思うもの。僕もそう。 https://note.com/keijukita/n/n782075e9701a

          現代写真マガジン「POST/PHOTOLOGY」 #0013/GC magazine 『私の恋♾️瞬間♾️『螺旋』♾️』HOT RODDEES"G" 4th Drifting with you________.

          ▷POST/PHOTOLOGY by 超域Podcast 北桂樹 GC magazineについてアートコレクティブ GC magazine(以下 GC)は東京工芸大学の卒業生を中心に、現在は国内外を拠点に活動する15名前後のメンバーによって構成された、ZINE、写真表現、動画、彫刻的表現、インスタレーションなど写真というメディアの領域を拡張する表現を行う「アート・コレクティブ」である。現代写真研究者としても最注目である。 今年の3月には名古屋のコマーシャルギャラリーPH

          現代写真マガジン「POST/PHOTOLOGY」 #0013/GC magazine 『私の恋♾️瞬間♾️『螺旋』♾️』HOT RODDEES"G" 4th Drifting with you________.

          80mのワイヤーと写真の物質量による新たなビジュアル言語開発|津吹恵実《8184日》

          多摩美術大学美術学部卒業制作展・大学院修了制作展2024 多摩美術大学の美術学部卒業制作展・大学院修了制作展のA日程(2024年1月12日(金)-15日(月))が多摩美術大学八王子キャンパス行われていてた。 絵画棟と呼ばれる建物の展示スペースとして使われている教室の一室に足を踏み入れると油画専攻とは思えないような作品が目の前に広がっていた。通常の油画専攻の展示であれば、四角い部屋の入口側の壁面も含めた4面の壁面(窓がある場合はその限りではないが)に壁掛けの平面作品、近年

          80mのワイヤーと写真の物質量による新たなビジュアル言語開発|津吹恵実《8184日》

          現代写真マガジン「POST/PHOTOLOGY」 #0012/オラファー・エリアソン《蛍の生物圏(マグマの流星)》

          ▷POST/PHOTOLOGY by 超域Podcast 北桂樹 麻布台ヒルズ「オラファー・エリアソン展:相互に繋がりあう瞬間が協和する周期」 今回は、11月24日から麻布台ヒルズギャラリーで開催中のオラファー・エリアソンの展覧会「オラファー・エリアソン展:相互に繋がりあう瞬間が協和する周期」という展覧会の中の作品《蛍の生物圏(マグマの流星)》について現代写真研究者の視点で考えたい。 今回の展覧会は麻布台ヒルズのオープニング展示となっていて、オラファー・エリアソンの個展

          現代写真マガジン「POST/PHOTOLOGY」 #0012/オラファー・エリアソン《蛍の生物圏(マグマの流星)》

          現代写真マガジン「POST/PHOTOLOGY」#0011/観照空蓮房北桂樹「虚式にて世界をつくろふ」

          ▷POST/PHOTOLOGY by 超域Podcast 北桂樹 空蓮房という場所 蔵前にある長應院という寺院の敷地内に「空蓮房」というギャラリーがある。ギャラリーといってもいわゆる巷の他のギャラリーとはちがい、かなり唯一無二な現代写真を提示するスタイルをとっている。 住職である谷口さんの法務との兼ね合いもあり、水・木・金の10時から15時までの間の各1時間単位の完全予約制となっており、展示空間へはひとりずつ入る。建築家ヨコミゾマコト氏の設計による空間は寺院にあることも

          現代写真マガジン「POST/PHOTOLOGY」#0011/観照空蓮房北桂樹「虚式にて世界をつくろふ」

          観照空蓮房 北桂樹 「虚式にて世界をつくろふ」明日から

          東京都の蔵前にある長応院というお寺の中のギャラリー「空蓮房」にて、明日からはじまる展覧会を企画させていただいた。 大学院で研究をした「現代写真」についての僕の考えを、空蓮房のコレクションを中心に編むことで見せてほしいということをご要望としていただき、この数ヶ月ずっとこの展覧会のことを頭の片隅に置きながら過ごしてきた。ようやくすべての準備が整って、ホッとしている。 修士課程の研究対象であったドイツの写真家トーマス・ルフ、多和田有希さん、横田大輔さんの作品に加え、今年のKG+

          観照空蓮房 北桂樹 「虚式にて世界をつくろふ」明日から

          ルーカス・ブレイロックの展覧会についてのテキスト、指摘もらって何度も書き直したり、書き足したりして7,000字超えてしまった^ ^! ただ、書いてよかった本人に博論と合わせて英訳渡せた!めちゃくちゃ喜んでた。 https://note.com/keijukita/n/n2338bf877997

          ルーカス・ブレイロックの展覧会についてのテキスト、指摘もらって何度も書き直したり、書き足したりして7,000字超えてしまった^ ^! ただ、書いてよかった本人に博論と合わせて英訳渡せた!めちゃくちゃ喜んでた。 https://note.com/keijukita/n/n2338bf877997

          現代写真マガジン「POST/PHOTOLOGY」#0010/ルーカス・ブレイロック《Vampire Retainer》

          ▷POST/PHOTOLOGY by 超域Podcast 北桂樹 「スクリーン派」であるルーカス・ブレイロック nichido contemporary artで展覧会「AI Stole My Lunchbox / AIにお弁当を盗まれた」を開催しているアメリカ人の現代写真のアーティストのルーカス・ブレイロックは、僕が博士論文でも取り上げ、研究対象としたアーティストだ。今年の夏の「東京現代」のブースで新作が展示されていた。その時に、この10月からの展示が行われることを知っ

          現代写真マガジン「POST/PHOTOLOGY」#0010/ルーカス・ブレイロック《Vampire Retainer》

          現代写真マガジン「POST/PHOTOLOGY」#0009/「アルフレド・ジャー展」

          ▷POST/PHOTOLOGY by 超域Podcast 北桂樹 広島市現代美術館「アルフレド・ジャー展」 今回は、9月の頭に訪れた広島市現代美術館で10月15日まで開催のアルフレド・ジャー展について、現代写真研究者の視点で考えていく。 アルフレド・ジャー(Alfredo Jaar)はチリ出身のアーティスト。鋭い視点で世界の歴史的悲劇や事件へと向き合い、映像制作、彫刻、写真などメディアを横断した表現によって、社会的、政治的な問題に焦点を当てたメッセージを提示する。ジャー

          現代写真マガジン「POST/PHOTOLOGY」#0009/「アルフレド・ジャー展」

          POST/PHOTOLOGY で取り上げたTSCAでの細倉真弓さんの展示が10/21まで会期延長 になったようです。 https://note.com/keijukita/n/n4a510cd551f0

          POST/PHOTOLOGY で取り上げたTSCAでの細倉真弓さんの展示が10/21まで会期延長 になったようです。 https://note.com/keijukita/n/n4a510cd551f0

          aaploitで7月に展示された植松美月さんの作品について書きました。 https://note.com/aaploit/n/n30fd6cc77292

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          現代写真マガジン「POST/PHOTOLOGY」#0008/細倉真弓「散歩と潜水」

          ▷POST/PHOTOLOGY by 超域Podcast 北桂樹 Takuro Someya Contemporary Art、細倉真弓「散歩と潜水」について。 本展はモニタによって提示された2つの動画作品を中心に、額装されたモノクロ写真、布にサイアノタイプでプリントされ小作品とグリットで構成された組み作品の2種で構成された部屋と、プロジェクション作品1点とサイアノタイプの組み作品1点で構成された部屋での展示となる。全体が関連する作品のため、一部の作品だけを説明するのは難

          現代写真マガジン「POST/PHOTOLOGY」#0008/細倉真弓「散歩と潜水」