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「今」を正しき条理や正義のために利用せよ【超訳】自省録24日目

・今日の超訳

今日起こった出来事は、既に昔から起こると決定づけられていた。故に他者がどんな罪を犯そうと、いらいらするな。人の一生は短い。今という一瞬を正しき条理や正義のために利用せよ。

・引用原文(第10巻5章より)

「何事が君に起ころうとも、それは永遠の昔から君に用意されていたことなのだ。そしてもろもろの原因の交錯は永遠の昔から君の存在とその出来事とを結ぶ合わせていたのだ。 」岩波文庫 神谷美恵子訳 自省録より

・ちょこっと解説

・大いに関係があるものとして、同書の4巻26章があげたい。内容は下記の通りである。

「あれを見たか。しからばこれも見よ。いらいらするな。自分を単純にせよ。人が罪を犯すか。彼は自分自身にたいして罪を犯すのだ。君に何事か起こったか。よろしい。全ておこってくることはそもそもの初めから「全体」の中で君に定められ君の運命の中に織り込まれたことなのだ。要するに人生は短い。正しい条理と正義をもって現在を利用しなくてはならない。くつろぎの時にもまじめであれ。」岩波文庫 神谷美恵子訳 自省録より

・人の一生は短い。そんな貴重な時間を他者が犯した罪に対して、いらいらして過ごすのはもったいない。そんなことより、自らのなすべきことのために細心を砕くべきである。

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