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あなたとわたしという岸辺は 決して交わることはなく 流れに身を削られ 運ばれてきたものを身…
いろいろ手放したんだ 欲しかったもの 望んでいたもの 願っていたもの 探していたもの 羨んで…
くすくす、くすくす わたしの想いが 揺れて揺れて 溢れて溢れて くすくす、くすくす 身を震…
§1 夜 君のもと 駆ける夢夜に こぼれ散る あふるる想い 星屑となり §2 朝 名残月 秋の一…
言葉をください 嘘でもいいから あなたの言葉は あなた自身だから それは、あなたの眼差し そ…
会いたいよ あなたの今の 言の葉に
十三夜 君も眺むと 思い馳せ 今夜は、十三夜、後の名月です。
人恋ふる 想ひに形 あらませば 闇に尾を引く 光の軌跡 人恋ひし 片道だけの 道しるべ ひとり…
青二才 隠せやしない 青っ洟 くちばしは 黄色いままで 巣立ちの日 赤提灯 赤やら青の 鬼がい…
〈連作詩一〉 ざわざわの形6 気持ちをどこかに置いてきた 心はからっぽ 手持ち無沙汰な心は …
〈連作詩一〉 ざわざわの形5 あの時 わたしが この手で触れていたのは 確かな形をもつ存在で…
探してたんだよ このピース ほら ここに きれいにおさまって もともとそこにあったように し…
言葉を折る 言葉を送らないと決めて 言葉に埋もれるわたしは 手遊びに 言葉を折る 言葉を届…
〈連作詩一〉 ざわざわの形4 教えてください わたしの姿を 教えてください わたしの心を どんなふうに潰したら わたしの姿は 確かな形をなすのだろう どんなふうに壊したら わたしの心は 鮮やかに浮き上がるのだろう 教えてほしいと乞う わたしの手に どれだけの温もりを重ね付けたなら 教えてほしいと願う わたしの目に どれほどの灯火を焼き付けたなら 教えてほしいと祈る わたしの身体に どのような時間を刻み付けたなら わたしは わたしが見えるのだろう わたしは わ