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幼い頃 よく四つん這いで 廊下を走っていた 団地の わたしの部屋から 玄関前を通って 台所に…
東京駅の新幹線下りホームに エレベーターがない 時代があった ソバージュの髪を 気に入って…
好き という想いは わたしを 壊してしまう わたしの 日常の 何もかもを 破綻させてしまう こ…
君のもの 喉奥にまで 招き入れ 刻印受けし 見も知らぬ我 * 喉奥に 君の形を 刻印し …
ただ、そのままを抱きとめて欲しい わたしがわたしであることを 鏡は証明しないように わた…
フォロワーのミズノさんが、自らの執筆テーマにとりあげた100のお題に“いっちょかみ”した詩…
どこにも 進めない 眩しい空を 貼り付けた水面に ぽっかりと浮かぶ 灼き尽くされた わたしの 影 フォロワーの“ミズノさん”が、自らの執筆テーマにとりあげた「100のお題」。 選んだ言葉たちが面白くて、これって絶対自分では思いつかないやつ(笑)というのもあって、“いっちょかみ”することにしました。 タイトルの番号は、「100のお題」の番号です。
泣きそうで 泣けない 今は泣かない いっぱいに満ちているけど 一滴の雫すら振り落とすものか…
苦しい時は もっと苦しくなれ、と願う 幸せな時は 今だけを切り取りたい、と祈る 悲しい時は…
快く晴れる空に 似合うもの それは 運動会の歓声 噴水のしぶき 風になびく髪 ほころぶ蕾 …
真っ暗だなんてことも分からない 目が開いているのか 閉じているのかすら 意味もない 引き…
あなたに誘われたら プラネタリウムに行こう 星たちの出逢いに 耳を傾けながら 星の瞬きの…
あなたとの約束の日 わたしという形を 送り出します 何も入れずに 約束を果たすために 送り…
月も 星も そこにあって わたしを見ている 地球上の 生命に眼差しを送り ひとつひとつの 生命の瞬きを 受け止めている その眼差しは わたしに向けられ わたしの瞬きは 確かに届いている 見上げる夜空に 確かにあると思えるものと この地上にいるのに 確かではないと思うものと 滲む夜空は 優しい吐息を漏らすのに 凍てつく地上で 瞬きが零した ため息は 長い尾を引く 氷の雫になって あてもなく 流れる * この地上では 眼差しも 瞬きも 通い合う