辞めミニマリスト
ミニマリストになる事を目的としたミニマリストのメリットとデメリットは、過去のnote記事にも書いた。
今回は、その続編みたいな記事。
なぜ、ミニマリストになる事を目的としたミニマリストは、メリット以上にデメリットが大きいのか。
多くのプロのミニマリスト達は、「お気に入りの物だけを最小限に持って、人間関係も最小限のお気に入りの人達だけと繋がる」という考え方にこだわっている。しかも、無意識に。
ところが、「最小限の量が人によって全く違う」という事実がある。
物の最小限、人間関係の最小限の大きさや量が全く異なる。
プロのミニマリストでも、この視点が大きく欠落している者がほとんど(99%以上)である。
浅い人間関係で沢山の人数と繋がっている方が、人生が充実していたり、ビジネスでも有利になっている人達もいる。
これは人間関係を分別して最小限に抑えた視野の狭いミニマリストでは出来ない発想である。
物が溢れかえっている状態こそが、最小限で最も心地よい人達もいる。
例えば、知識欲の旺盛な天才や秀才に多いのだが、家の中が紙の本で溢れ返っているとか、よくある話だ。
学者とかの家の中も、紙の本や本棚だらけの方が優秀な人達が多い。
実際に見たことあるけど、お片付けしない方が優秀でいられるレベルの蔵書数であり、電子書籍で満足している凡人のミニマリストが太刀打ち出来る領域では無い。
私みたいに電子書籍では、知識が脳の深い所まで刻み込まれない人達もいると思う。
それは私自身が同じ電子書籍を読みながら、アウトプットも何度も繰り返して、あの手この手で学んだのにも関わらず、知識が定着せず、長期記憶にならない経験から分かったこと。
だから、私はミニマリストには向いておらず、特に繰り返し使う専門書(経済学とか)に関しては、紙の本を増やし始めた。
紙の本を収納した本棚に囲まれる生活こそ、私にとっての最小限なんだと思う。
「カバンやスーツケース1つに全ての荷物を入る量の物だけで、満足に生活が出来ています」とドヤって自慢している自称ミニマリストの中には、やせ我慢して自慢ばかりの偽物のショートスリーパーに似ている人達もいると思う。
そう、かつての私のことを言っている。
我慢せず、欲しい物はいっぱい持っていて良い。
欲しかったら、迷わずにどんどん買ってもいい。
関わりたい人達を見付けたら、自分からどんどん話しかけて、沢山の人達と繋がっていけばいい。
これが本来の健全な人間らしさであり、自然な姿なんだと思う。