#187 フレンチトーストとストロベリーのカフェオレ / ソロ活を楽しむ
いつもカットしてもらってる美容師さんと遊園地の話になり、
「ユニバーサルスタジオに行きたいんですけどね、
私土日仕事だから友達と予定が合いづらくてなんとなく
なかなか行けないんですよね。
休みをやりくりして合わすほどの勢いもなくて。」
と言うと、
「1人で行ったらいいじゃないですか。」
え?ひとりでテーマパーク?
私は1人でいろんな所に行くのは好きだが、
テーマパークに行くのは考えたこともなかった。
「ユニバで1人って、なんかさびしくないですか?」
「私ひとりディズニー行きましたよ?」
「えええー」
彼女とは25年のお付き合い。
フルタイムで働きながら2人の子育てし、
好きなアーティストのライブに行ったり、
飲みに行ったり、海外旅行にと、とてもアクティブだ。
同じ年代ながら彼女のパワフルさ、人生を楽しむ姿を
素敵だなと思ってきた。
「なんか、1人でこんなとこに来てるんだって思われそうで。」
「誰もmohcaさんのことなんか見てませんよ!」
2人で爆笑する。
たしかにそうだ。
テーマパークにいる人が私が1人でいるのを見たとて、
それ以上突っ込んで考える人なんて
ほぼいないと思われる。
思った人がいたとしても一瞬で、
すぐ自分の楽しみに戻るだろう。
さてその後、テーマパーク行きたい熱が高まっていた私は
1人で行くにはまだハードルが高く、
妹に声をかけたら即OKで2人でユニバに行ったのだった。
絶叫系が大好きな妹と、まるでダメな私は
姉妹なので気を遣わないこともあって
妹が絶叫系ジェットコースターに乗っている間別行動だった。
「ちょっとコーヒーでも飲んでるね。」
って感じで園内ショップに行ったり。
その間はそれぞれ1人で動いてるわけだが全然気にならないし、
誰かが「あの人1人だ〜、さびしい人だ〜」と思ってるとも思わない。
また、
『シングルライダー』というシステムがあって、
4人シートのうち3人グループで1席空く場合、
シングルライダーの列に並ぶとそこへ入れてくれる。
一緒に行った人とバラバラで乗ってもよければ
その方が早く乗れるので私たちは混んでいるアトラクションは
シングルライダーを選んだ。
『ジョーズ』は妹が一番前、私が一番後ろのシートでだいぶ離れたが
あとは運よく前後で乗れた。
私たちの他にも1人づつで乗っている人もいて
みんな楽しんでて
そうなると誰が1人で来ているとかいう視点さえもない。
そんなもんだ。
1人でも堂々と楽しめばいいのだ。
美容師さんとの会話で一致した意見は
1人なら自分のペースで動けるということ。
疲れたら好きな時に休めばいいし、
自分の行きたいアトラクションを回ればいい。
何も考えず好き放題に楽しめるところ。
ペースも人によってのんびり派の人もいれば
どんどん進みたい派もいる。
もうこれは良し悪しでなく、それぞれの好みだ。
友達とワイワイ行く楽しさと
1人で好きなように行く楽しさ、
それぞれの良さがある。
人目が気にならなければ、
みんなが誰かと行くような場所でのソロ活もなかなか良い。
今回のひとりカフェは初めて行くお店。
行きたい店が閉まっていたので、道の途中看板のメニューに
つられてフラッと入ってみた。
食事もあったのだが、メニューのフレンチトーストの写真が美味しそうで
それにした。
私がいつも楽しみにしている
料理がテーブルに置かれる瞬間。
初めてのお店はどんなお料理やスイーツがどんな風に出てくるのかわからないので
出てきた時の感動が大きい。
今回もテンションが上がるビジュアル。
ぽってりした個性的な柄のお皿にこんがり焼いたフレンチトーストや
バニラアイスやシロップが盛りつけてあるのがとてもマッチしていて
美味しそうにしか見えない。
一番目を引いたのがアートされたカフェラテ。
な幾何学風の模様がチョコレートで描かれていて
なんてきれいなラテアートだろう。
ストロベリー味というのを注文したらいちご味のつぶつぶがトッピングされていてそれも甘酸っぱいおいしさだが
コーヒー自体にもほんのりいちごの風味がした。
とにかくいろいろが楽しくおいしい。
フレンチトーストにシロップをかけ、
ナイフで小さく切ってそれにバニラアイスを乗せて口へ運ぶ。
ほんのりいちごのコーヒーを飲んで、
至福の甘さに包まれる。
隣の席の大学生らしき女の子2人の1人は撮った料理の写真をすぐに
SNSにアップしていたようで、
「〇〇〇〇っと。載せた。」
「載せた?」
時代だなあ、とあらためて思う。
「なう」ってやつかな?
いや、今や「なう」は聞かないな。
インスタのストーリーってやつかな?
「最近は若い人、LINEじゃなくてビーリアルでやりとりするらしいですよ」
と家庭教師をやってる人から聞いたのだが
『BeReal』という写真を送るアプリが
中高大学生に人気らしい。初めて聞くアプリの名前。
次々出るものだ。
おいしいフレンチトーストとコーヒーを堪能して席を立つ。
入り口で30代くらいの店主さんらしき男性に
「ストロベリーのコーヒーってめずらしいですね、おいしかったです」
「ありがとうございます。」
私はおいしいと思ったらお店の方にできるだけ
「おいしかったです」と言うようにしている。
おいしかった感動を伝えたいという素直な気持ち。
言わなければ相手はわからないし、
おいしいものをいただいたうれしい気持ちを
自分の中におさめるだけでなく相手に返す。
それがお店のプラスになって
ますますいいものが提供されて、いい循環になるといいなと思う。
ごちそうさまでしたと挨拶して店を出ると
「お客さーん!」と店主さんが走ってきた。
手に私の携帯を持っていて、
「あ!すみません、ありがとうございます」
ニコッと笑って戻っていった。
このお店に入ってよかった。
何年か前の私なら1人でフラッと初めての店に入るなんて
考えられなかったが
こんな楽しみ方ができるようになった。
そのおかげでたくさんの楽しさを味わえている。
🌱お読みいただきありがとうございました(^ω^)