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不安とどう共存できるかばかりを研究するチーママが、またもや墜落した話

私はしばしば、自分の調子を飛行機に例える。
目標は、堕ち切ってしまわないように、低空に飛行し続けることだ。が、実際には全然うまく操縦できない。墜落しまくっているのが現実だ。

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墜落すると、家から出たくなくなる。何もしたくなくなり、できるだけSNSの通知も無視したい。通知が来るたびに、体がずしりと重くなる。何もできない自分にプチ自暴自棄になり、お菓子に手が伸びる、、など逃避行動に出る。それでまた、自己嫌悪になったりするのである。自分の場合、人がひたすら食べる動画をyoutubeで漁り始めたら、機体が傾きはじめたサインである。

実際、つい最近まで墜落していた

挑戦したい事業があって、その計画を立てている。その中で、事業の本質だと思っていることの磨き上げを行っていたが、「それって本質なの?」と人から言われた言葉が、刺さってしまって、なかなか抜けないのである。

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1.人の意見を、必死に水に流す

恥ずかしいことを認めざるを得ないが、私は人の意見に「そうかも、、」と流されることが大の得意である。だからこのような発言には、注意を払う必要がある。特に譲れないと思っているからこそ細心の注意を。
あーーーあぶね!あぶね!いやでも、、、いや、大丈夫だから!この事業について一番考えているのは私だから!」と言って、自分の脳内からできるだけ離して、水に流す。力技だ。

でも、今回は簡単に流せない。
水がとても硬水なのか、この作業がいつも以上に苦労している。

しかし、侮ることなかれ。私は墜落のプロである。自分の不安とどうやって共存できるかばかり研究している。しょうがない、もう少しクレバ〜にこの不安を解決しよう。

2.不安を言語化して、解決する道筋をたてる

脳が支配されている不安は、当たり前だが「予想していなかった懸念点」。
その懸念点を分解して、どうしたら克服できるかを箇条書きにして、タスクリストに追加する。そこまでしたら、その不安は明確に自分のものになる。
今回も例に違わず、ノートに不安を落書きして、自分の中で「水に流せないのは、本質の研究が足りてないからだ」と納得し、どうやって研究を深めるかをタスクリストに入れ込んだ。
しかし、目が覚めても、分解したはずの不安が頭をもたげている。機体が傾いてから、この時点で5日くらいがすぎている。これにて、完全に墜落だ。何かがおかしい、今回の不安はなかなか手強そうだ。

3.無意識に身を委ねる

情けないけど本当に全ての力がなくなって、面倒なことにプライドも高いので、そんな自分に自己嫌悪する日々、DAY6(さいあく)
ここまでくると、浮上したいと拘泥するほど身は重くなっていく。こんな時は、最終手段「もう、寝る!」の作戦に入る。

とにかくきちんと寝て、ご飯とおかずをちゃんと食べて
ちょっと元気が出てきたら、できるだけ外に出る
気の向くまま寄り道をしてみる

心身を整えて、少し運動して、偶然をきちんとキャッチできる状態にする。
ーーここまできたら、もう勝ちパターンだ(もちろん最中はこんな強気に思えない)
今回は、たまたま寄った銭湯で、近くにいたおばちゃんの話をなんとなく聞いていた時、脈絡もないが何かスーッとほどける感覚があった。
帰り道はホカホカしながら、足取りは軽く、ルンルンだった。

「よかった。やっと、浮上できた。

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外に時間に自然と背筋が伸び、いい運気が舞い込んでくる。
寄り道すると、思いも寄らない人や言葉をもらって、一気に解ける瞬間がある。
無意識というのは、働き者なやつで、脳内で休まず「この不安はなんなんだ?」と検索をかけている、と昔本で読んだことがある。なので、自分が動けない時は、この無意識に全幅の信頼を置き、「あとは任せたヨ!」と開き直ることにしている。

ちなみに、今回の答えは、それは本質ではないと認めること、そう決断すること、だった。自分でも、薄々この計画のままでは無理があると気づいていたが、かけていた時間が長いだけに認めたくなかったし、その「本質」と思っていたものを手放すと自分の事業の強みがなくなってしまう気がした。

墜落することが怖いし、浮上するまでの期間が本当にしんどい。
でも、きっと今回は何かを捨てる勇気の準備期間として、墜落の意味があったのかもしれない。実際、浮上した時、墜落以前よりも確実に力強い一歩を踏み出せている、ような気がするのである。

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