リワークプログラム体験ルポ③(傾聴・アサーション・クレペリン検査)
COCOです🎈
GWが明けましたね。今年も、ステイホームなGWでしたが、皆さま、いかがお過ごしだったでしょうか?お天気も、不安定な日が多かったですね(涙)
最近「心ほどけるコトバ集」の開設でバタバタしており、体験ルポの更新が少し遅くなりまして、失礼しました!
相変わらず、リワーク系の記事は、あまり需要が無いように感じますが(笑)、記事制作は、私自身の体験の整理が、半分の目的ですので、めげずに書いていこうと思います。
今回の「闘病ログ」は、リワークプログラム体験ルポの第3弾です!プログラムの中で行った、「傾聴訓練」「アサーション」「クレペリン検査」について、詳しくルポしていきます。
では本日も、よろしくお願いいたします☆
1、リワークで、コミュニケーション訓練?
リワークプログラムでは、自身のストレスマネジメント法を学ぶほか、ちょっとした、コミュニケーションの訓練をする機会もあります。
「会社」や「社会」では、自分の気持ちを表現するコミュニケーションだけではなく、仕事などの物事を、「前に進めていく」ための、コミュニケーションが求められます。
また、気の合う仲間だけでなく、ビジネスパートナーならば、ちょっと苦手な相手とも、コミュニケーションを取らなければなりません。
つまり「会社」や「社会」で求められるコミュニケーションは、普段の生活の中で取るコミュニケーションに比べ、高度なものです。
その難しさの中で、自分の気持ちを上手く表現できなかったり、他者との関係作りが上手くいかなかったりして、休職してしまう人もいます。
そんな休職者の存在を見据えて、コミュニケーション訓練が取り入れられているのです。
2、傾聴訓練とは?
「傾聴訓練」とは、その名の通り「聴く訓練」です。
「傾聴」とは、相手の話を聴く、ということなのですが、ただ聞くだけではなく、「自分の価値観を、一旦横に置いて、フラットな状態で話を聞く」ことが、ポイントです。
そうすることで、相手がどんなことを考えているのか理解し、それを踏まえて、自分の考えを伝える、「建設的な会話」ができるようになります。
具体的には、一人が、用意されたお題に沿って話し、もう一人が、その話を傾聴します。時おり、相槌を入れたり、質問をして、話を引き出したりすることも、大切です。残りの人は、傾聴している人の姿を観察し、良い点・悪い点を探します。
全員が傾聴を終えたら、グループに分かれて、観察結果を共有し合い、自分が、どんな「傾聴スタイル」を目指したいか、考えます。
実際にやってみた感想としては、傾聴訓練というより、スピーチ訓練みたいな感じでした(笑)みんなが見ている中、用意されたお題に沿って、2、3分話続けないといけなかったので(笑)
ですが、話すことが好きな方にとっては、聴く訓練になったようです。実際、この訓練を積み重ねて「人の話を聴けるようになった」という方も、いらっしゃいました。
3、アサーションとは?
「アサーション」って、聞き慣れない言葉ですね。一体、何なのでしょうか?
これは「自分にとっても、相手にとっても、気持ちの良い意思表示」という意味の、コミュニケーションのことです。
相手の気持ちを無視して、自分の主張だけを押し通すと、相手は不快な気持ちになります。ですが、かえって、自分の気持ちを押し殺し、相手の主張に従うと、自分が不快な気持ちになりますよね。
そこで、相手の気持ちも大切にしつつ、自分の意見を冷静に伝える「適度なバランス」が大切になります。このバランス感覚を、養っていくのです。
具体的には、ちょっと物申したいような状況が書かれたワークシートがあり、「自分の主張を押し通す場合」と「自分の気持ちを押し殺す場合」を考えます。その後、それらの要素を組み合わせて、「その中間の表現方法」を考えます。
例えば、「上司から急に残業をお願いされた」場面ですと・・・
「急に言われても、困ります!!」とブチ切れる場合と、「了解です・・・!」と涙を飲んで残業する場合を考えたあと、
「仕事を任せていただいてありがたいですが、あいにく体調があまり良くなく、今日は帰って、明日の仕事に備えたいと思っています。明日からの取りかかりでも良いでしょうか?もし間に合わないようであれば、他の方を探しても良いでしょうか?」
のように、相手の主張と自分の気持ちの、落とし所となるような表現を、考えてみます。
実際やってみて、色々な場面を想定してみましたが、これ結構、難しかったです(涙)シート上でやっているのに、これだけ難しいんだから、実生活でなんて、できるわけない(笑)と思いながらやってました。
ですが「落とし所となる表現を考えてみよう」と試みた経験は、財産になりました。「そういう考え方もあるんだな」と、表現の引き出しが増えた気分です。
4、クレペリン検査
「クレペリン検査」は、就職活動中に経験した方もいらっしゃるのではないでしょうか?
これは、決められた時間内で、単純な一桁の計算を繰り返す検査で、作業能力の回復具合や、ケアレスミスの度合いなどをチェックします。
精神疾患にかかると、注意力が散漫になり、ケアレスミスをしやすくなります。さらに、休職が明け、復職した直後は、上司や職場の人からの注目を集めやすく、ミスをすると、余計に職場で目立ってしまいます。
そうなると「まだ仕事は任せられない」などと思われる原因になってしまい、職場に馴染みづらくなる原因の1つにもなります。
そのため、プログラム内で、自分のケアレスミスの傾向をチェックするのです。
ちなみに、私は、もともとケアレスミスが多いタイプなのと、単純計算が苦手なのがあいまって、ボロボロの結果でした(笑)
5、次回予告
はい!今回はここまでです!認知行動療法、ストレスマネジメントと続き、今回の3つのプログラムの説明が合わさることで、かなり、リワークプログラムの詳細が、イメージできるようになってきたのではないでしょうか?
次回も、リワークプログラム体験ルポ、引き続きお届けします!最後の体験ルポは、リワークのもう1つの肝である「休職体験の振り返り」の様子を、お伝えいたします!
では、また次の記事でお会いできることを、楽しみにしています! COCO🎈
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