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ビジネスモデルの話

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ビジネスモデルに関する記事です。
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記事一覧

町内会のビジネスモデル

地域社会を支える「町内会」。 その存在意義は、住民同士の交流や防犯活動、イベントの運営など多岐にわたりますが、近年では高齢化や若者の参加率低下といった課題に直面しています。 時代の流れに取り残されず、町内会がより活気ある組織として生まれ変わるには、どのような工夫が必要なのでしょうか? 今回は、「ビジネスモデル鑑定士」として活躍する高野クルミさんと、町内会の会長を務める北村誠司さんが、この問題について対話を交わします。 高野さんは才気あふれる女性で、クライアントの課題に斬新

祈りのビジネスモデル

地方のとある小さな雑貨店を舞台に、地域の人々に「日常をちょっと特別にする楽しみ」を提供したいと願う店主・馬場健一さん。 そんな彼の相談相手となるのは、ビジネスモデル鑑定士の高野クルミさんです。 高野さんは優れた知性と大胆な発想の持ち主。 その一方で、生意気なところがあり、自分でもその性格に悩むことがあるようです。 この日は、馬場さんが自身の抱える悩みを解決するために高野さんを店に招きました。 「祈り」をキーワードにした新しいビジネスモデルの提案が、高野さんの口から繰り出されま

代行のビジネスモデル

ビジネスの世界では、時として「困った」が「機会」に変わることがあります。 今回は、ビジネスモデル鑑定士の古賀さんと、地方のIT企業でマーケティングを担当する白沢さんの対話を通じて、「代行」というビジネスの可能性を探ってみましょう。 教えることが好きすぎる古賀さんと、説明が詳しすぎる白沢さん。 そんな2人の「個性」が、思わぬ気づきを生み出します。 果たして、彼らは「代行」という切り口から、どんなビジネスの種を見つけ出すのでしょうか? 閉店間際の喫茶店で交わされる、にぎやかな会話

同人誌のビジネスモデル

以前、ビジネスモデル鑑定士の古賀さんは、かつての上司である石毛さんから「老害と呼ばれて悩んでいる」という相談を受けました。 (そのときの様子) 古賀さんのアドバイスを受けて、石毛さんはアナログオーディオの試聴会を始めることになりました。 それから半年後のある日、古賀さんは月例となった試聴会に参加していました。 そこで、思いがけない展開が待っていたのです。 以下は、その日の会話を再現したものです。 石毛さん「古賀さん、毎月の試聴会に来てくださって、ありがとうございます」

被害妄想のビジネスモデル

昨今、人工知能(AI)の発展には目を見張るものがありますが、その一方で不安を感じる方も少なくありません。 今回は、そんな不安をビジネスチャンスに変える可能性について、とある喫茶店での会話をご紹介します。 登場するのは、ビジネスモデル鑑定士の古賀さんと、最近まで文具店を営んでいた相沢さん。 ITに強い警戒心を持つ相沢さんが、古賀さんに相談を持ちかけたことから、思いがけない展開が生まれていきます。 相沢さん「すみません、古賀さん。こんなに慌ただしく呼び出してしまって」 古賀さ

お人好しのビジネスモデル

ビジネスには、ときとして「したたかさ」や「損得勘定」が求められるもの。 しかし、そうした性格が苦手な人も少なくありません。 むしろ、人の役に立ちたい、困っている人を助けたい…そんな「お人好し」な性格の持ち主のほうが多いのかもしれません。 今回は、「お人好し」な性格を活かしたビジネスの可能性について、ビジネスモデル鑑定士の古賀さんと、シニア層支援のNPOを運営する島田さんとの対話を通じて考えてみましょう。 「弱点」と思われがちな性格が、実は大きな「強み」になりうることに、2人は

嫌な相手にぎゃふんと言わせるビジネスモデル

ビジネスの世界では時に、ライバルや強大な競合相手に一泡吹かせたい、ぎゃふんと言わせたいと思う場面があるかもしれません。 そんな時、知恵と工夫を駆使することで、大きな相手にも有効な戦略を立てることができるのです。 今日は50代後半のビジネスモデル鑑定士・古賀さんが、就職活動中の大学生である甥のショーヘイ君に、そんな「嫌な相手にぎゃふんと言わせるビジネスモデル」について語る場面を覗いてみましょう。 少し教えたがりで知識を披露したくなってしまう古賀さんと、好奇心旺盛で真面目なショー

呉越同舟のビジネスモデル

今回は、ビジネスモデル鑑定士として活躍する古賀さんと、元客室乗務員であり、現在は新たなビジネスを模索中の吉田さんの対話をご紹介します。 古賀さんは、知識豊富で熱心なアドバイザーですが、つい教えたがりな一面も持つ人物。 一方の吉田さんは、長年の接客経験から得た気配りを武器に、小規模な事業に挑戦する意欲を持っています。 そんな2人が、ビジネスアイデアについて意見を交わし合うこの会話は、思いもよらない方向へと進展していきます。 古賀さん「お待たせしました。お手洗いがちょっと混んで

デビルマンのビジネスモデル

本日のクライアントは不動探偵事務所を営む不動明さん。 探偵業界の厳しい状況のなか、事務所経営の将来に悩みを抱えています。 じつは不動さんには、もうひとつの顔があります。 ビジネスモデル鑑定士の古賀さんは数年前、親の捜索を不動さんに依頼したことがあり、その後偶然にも不動さんの秘密を知ることとなりました。 今回は、その信頼関係に基づき、二つの顔を持つ不動さんのビジネスについて考えていきます。 古賀さん「よく来てくれましたね、不動さん。コーヒー、どうぞ」 デビルマン「お忙しいと

鬼殺隊のビジネスモデル

前回、「失敗を恐れずに新商品開発を」という記事を掲載しました。 古賀さん(ビジネスモデル鑑定士)と上月さん(プログラマー兼雑貨店経営)という2人の対話を通じて、小規模ビジネスならではの商品開発の方法をご紹介しました。 今回は、その後日談です。 新商品開発に成功した上月さんが、次の一手として店舗の拡大を検討しています。 しかし、本業のプログラマーとの両立という制約もあり、なかなか踏み出せないでいました。そ んな上月さんに対し、古賀さんが意外な切り口からアドバイスを送ります。

ショッカーのビジネスモデル

ビジネスの世界では「失敗を恐れない」という言葉がよく語られます。 しかし実際のところ、私たちは失敗を恐れずにはいられません。 とくに個人で始めた小さなビジネスでは、ひとつの失敗が命取りになりかねないからです。 今回は、ビジネスモデル鑑定士の古賀さんと、プログラマーとして働きながら休日に雑貨店を経営する上月さんとの会話をご紹介します。 「失敗との向き合い方」について、意外な切り口から示唆を得られる内容となっています。古賀さんは「教えたがり」を自認する性格、上月さんは几帳面で慎重

卑怯なビジネスモデル

喫茶店「こぐま」は、午後3時になると特に静けさが増す、落ち着いた雰囲気の店です。 ここで毎週のように顔を合わせるのが、ビジネスモデル鑑定士の古賀さんと、型破りな発想で周囲を驚かせる谷川さん。 古賀さんは、豊富な経験と少し控えめな態度で新しいビジネスの可能性を探る一方、谷川さんは予測不能なアイデアを次々と持ち出し、いつも古賀さんを驚かせます。 今回は、そんな2人が「卑怯なビジネスモデル」について話を繰り広げます。果たしてどんなアイデアが飛び出すのでしょうか? 古賀さん「おや、

当事者意識のない相手のビジネスモデル

今回は、ビジネスモデル鑑定士の古賀さんと、型破りな発想で知られるカフェ常連客の谷川さんによる対話を通じて、「当事者意識のない相手」に向けたビジネスの可能性について探ります。 2人の会話の場所は、古賀さんが週に一度は訪れるという喫茶店「こぐま」。 午後3時、いつものように珈琲を片手に…。 谷川さん「あ、古賀さん。まいどー。今日も3時にご来店っすか」 古賀さん「ええ。この時間が私の珈琲タイムなものですから」 谷川さん「僕も3時くらいが好きです。この店、3時くらいが空いてるん

自転車ルールのビジネスモデル

自転車に関する法規制の強化は、多くの人々にとって不便や面倒をもたらすものかもしれません。 しかし、そこに新たなビジネスチャンスを見出すことはできないでしょうか。 ビジネスモデル鑑定士の古賀さんと、Webデザイナーの小山さんが、カフェで興味深い会話を交わしています。 前回(※)の対面で「あわてんぼう」を学んだ小山さんは、新たなビジネスプランを思いついたようです。 しかし、アイデアに熱中するあまり…。 (※)前回 古賀さん「小山さん、お久しぶりです」 小山さん「古賀さん、お