＃今日の短歌、あなたに贈る。

あなたという言葉。

あなたってあなたじゃないなって遠い気持ちに
なることがある。

あなたって誰のことなんだろうって。
そんな想いになりながら、短い言葉を綴りたく
なっていた時期がありました。

短い言葉にたしなんでいたのは短い時間でした。

短い言葉がすごく向いているのか向いていないのか
わからなかったけれど。

好きでした。

たぶん、なにか長い間みつけていて探し求めたような
そんな気持ちでした。

言葉が一番好きで一番憎かったあの頃。

売れるとか売れないとかに埋もれていたあの頃。

今はその想いはうっすら遠のいて、言葉に
奉仕できたら本望だなって思うじぶんもいて。

あんなわたしもおとなになったものです。

言葉から逃れたいじぶんもかならずここにいます。

今日は大好きな人のお祝いの日だったので。

彼女が好きなこの短歌をわたしの拙いnoteの
記憶として残しておきます。

タイトルは「AND　YOU？」です。

◆深いしじまのあとぬけぬけとおとこはおこってみせるはればれと◆

◆不定形なせつなさを掌にゆるくとじてひらいてみせて◆

◆腕を組んでみないでその腕をすこしほどいてその腕のなかに◆

◆たちまち未来がそこにいてこことはちがうどこかを忘れたままに◆

◆ここにいるとかんじるのはなまえを呼んでくれたから　そっと首輪をはずして◆

◆どこからが罠で出口で真夜中できょうのわたしでそしてあなたで◆