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今日も仲良くなれますように。

食べるという行為はほんとうに不思議だ。
ファミレスのハンバーグランチだって
時には一口一口がじぶんの心に快速急行
ぐらいの速さで効いてくる時がある。
わたしは今、そのことを実感している。

大好きな友人ゆうのうえんさんが毎日畑を
耕しながら作ってくれたお野菜を食べている。


2年前の11月。
彼女がマルシェをしているというので訪れた。

こんな野菜たちが不定期じゃなくて
定期的に我が家にくるとうれしいなって
思っていたら。
彼女が野菜を各家庭に配達するビジネスを
始めたことを知って、去年の10月からお願いすることにした。

そんな彼女が立ち上げた会社で提供するのが
『ニンジンバトン』。

野菜をバトンでつないでいくって
いいネーミング!



『ニンジンバトン』のお野菜たちを我が家に運んでもらっている。

最初に届けられた記念すべき野菜たち!






受け取るのは袋じゃなくて、ザル。
そして、野菜たちがバラバラにならないように包んでいるのはタデの実などの植物たち。

資源や紙で包むなどをしない。

しぜんのものを同じなかまで包む。
どこにも不協和音のないまま、消費者の手元に届く野菜たち。

季節の速度と同じように、野菜の成長がわかる。

少しずつ育ってニンジンや大根が育って大きくなっていることやまた季節を超えてちいさな彼らにもどっていくのが見える。

畑のまんま届くことがうれしくて。

これは彼女が畑で見ている、注いでいる視線の先にある姿のままじぶんの自宅に届いていることなんだなと。

スーパーの野菜たちがいつも同じ大きさで提供されることがおかしいとも考えるようになっていた。


料理すると彼女に作ったよって報告する。
その行ったり来たりが料理レターみたいで楽しい。





野菜が放つ香りが台所にひろがって。

土から生まれたんだと思える匂いが野菜たちひとつひとつの輪郭を
際立てているように感じる。

大げさに言うと地球が育んだ野菜たち。

畑にでるときってどんな気持ち?

「うーんそうだね、今日も仲良くなりたいな?そんな気持ちなんだよ」って。

あぁ、いいなあって思った。

仲良くなれるといいな? 仲良くなりたいなって 想いながら育てられた野菜たちは幸せだなって。

野菜で心までをもチューニングしている我が家。

丹精込めて育てるの意味が、味にしみこんでいて。

畑で日々勤しむ彼女の姿がみえて。

「菜の花を咲かそうとしている時、その野菜自体は次の世代の種を作ってる最中なんだよね」。

彼女の言葉が今日も心に響いてる。


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ゼロの紙 糸で綴る言葉のお店うわの空さんと始めました。
いつも、笑える方向を目指しています! 面白いもの書いてゆきますね😊

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