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短歌を針と糸で刺繍してもらいました。

はやいもので、今年になってからもう三週間近く経ってしまったのですね。

ちゃっちゃとなんでもこなせないままこんな年になってしまったので、今年もたぶんスローな散歩みたいな感じで歩いて行きたいと思ってます。

去年、noteで出会ったうわの空さんと、はじめた
「糸で綴ることばのお店。」にわたしの短歌を
刺繍してもらいました。


綴った短歌が、糸でひと針ずつ言葉の形に
形作られるって考えてみたらほんとうに
刺激的です。

すらすらと鉛筆で文字を書いたりするのとは
ちがって。

刺繍の糸が字の形になってゆく。
仕上がってゆくイメージとしては


『こびとのくつや』を思いだしてしまいます。

靴づくりのおじいさんとおばあさんが
もうおしまいになってしまったねって
ちょっと寂しい気持ちで最後の布を作業
テーブルに置いておくと。

次の朝にはその革はすてきな靴になって
そこに仕上がっていたというあのお話しです。

さいごの革を靴に仕立てていたのは、
こびとたちです。

夜も徹して、靴を大きな山登りのようにして
ちくちくと縫って靴にしてゆくさまは
みているだけでも嬉しくなった子供の頃を
思いだします。

そしてその靴がはじまりとなって、お礼に
こびとたちにも老夫婦は洋服をこしらえて
机の上に置いておく。

そんな温かい贈り物をかわしあう物語。

わたしが自分の短歌を紙に書いてスマホで
撮ってうわの空さんのLineに送ると
しばらくしたらこんなに素敵な刺繍作品に
なって戻ってくるなんて、まるで
こびとのくつやだと思ってしまうんです。

短歌のことはもう最後の砦のように思ったり
なくても生きて行けるよと知らん顔したり
でもやっぱりすきだと出戻りしたりして
今にいたってます。

短歌とつきあってきて短歌がまた新しい
表現を得てここにあること。
今が、いちばん幸せかもしれないです。

この刺繍短歌のことを、うわの空さんが
noteに書いてくださってます。


もしご興味をお持ちの方いらっしゃいましたら、そっと訪れて頂けましたら嬉しく思います。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。


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ゼロの紙 糸で綴る言葉のお店うわの空さんと始めました。
いつも、笑える方向を目指しています! 面白いもの書いてゆきますね😊

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