130、英国最大級パワースポットグラストンベリー修道院でB級臭さに笑いが止まらない話
イングランド最古の宗教遺跡、アーサー王ともゆかりの深いグラストンベリー修道院前に行く。
ここは廃墟となっているけど、敷地内に小さなチャーチがあって今でも礼拝はあげられているっぽい。
この時私は、ツアーから途中下車するぞ!と心を整えていたので、観光ガイドをほとんど聞いてなかった。すんません。
それでも個人的に一番興味深かったのはサンザシの木。
このひょろっとした木、見た目のわりにエネルギーが奥底から絞り出るように放たれていた。近くに寄って、そばの土を触ると、きっとわかると思う。木本体に触っていいかはわからなかったので、ここはモラルを重視して土を触る。
とてつもなく優しくて温かいエネルギー。
でも外見がかなり面白い。
ひょろひょろで情けないので少し笑えた。
このサンザシさんはキリストの伯父アリマタヤのヨセフがグラストンベリーまで旅をした時に使っていた杖が根を張り、今に続いているという伝説がある。
春になるとちゃんと花をまだ咲かせるらしく、クリスマスにはクイーンに捧げられるんだとか。けど、ガイドブックにのってたサンザシの写真はもう少し葉っぱが茂ってた。この子、そろそろ大丈夫か??とおもいつつ、エネルギーは死んでないから大丈夫かと。
にしてもおもしろいぞ!いぎりす!この不思議な感じ。
これはイギリスのヤンチャ王ヘンリー8世が英国国教会を作る時、旧来の修道院を破壊しまくってできた残壁。
なぜ、ちょい残しするんやろか。
あとで、土地再利用とか考えなかったのかな。とか
ヤンチャ王だから破天荒に壊したのかな。
など、謎が多い。
まぁ、そんな破天荒さんなおかげでこうして私たちがこの修道院の一部を見れるんですけどね。
それと修道院の床が地に埋まってしまっているらしく、一部フタ式になってその床が拝める。タイルの模様がすごく綺麗だったことが想像できる。
だけどこういう「昔あったものが埋まった。」っていうの、理科の地層とかで勉強して頭では理解してるんだけど、感覚的に全くつかめない。
今踏んでる地面もいつか埋まってしまうのかな?って思うと、不思議でしかない。
なんなら、スコットランドのエジンバラの一部の街は、ペスト病を抑えるために住民ごと生き埋めにして、後に掘り返し今は普通に城下町として栄えてるってところとか、、、ほんとワケワカメ。
大人になったら、頭と感覚両方で理解できると思ってたけど、小学5年生のままですわ。
これは、アーサー王のご遺体が発見された場所。
お墓なのか、とりあえず証拠はないらしくあくまで伝説らしい。日本にもキリストの墓があるように、タモリストでありみうらじゅん崇拝者のB級文化を愛する者としては、にやけがとまらない。
この雑な感じが余計におもしろい。
もし私がアーサー王だったらこの扱いはちょっとやるせない。もうちょっとかっこいい柱とか立ててくれたってええんちゃうの?と笑いを吹き出しながら言ってると思う。
こうして主要の観光スポットを終えて、この後30分この修道院敷地内でティータイムが入った。!笑
敷地内は、公園みたいに大きな木がたくさんあってとても癒されるし、カフェもある。
そこでみんなお茶するのだと。イギリス人には欠かせない1日の至福の時間のため、これは素っ飛ばせない。
「では、解散!」
ガイドさんからの指示で散った瞬間、私はすぐにガイドさんのもとへ駆け寄った。
「おお、アンジーさん。どう?楽しめてる???いやぁ今日は本当によくここまで来れたね。日本人だっけ?僕は嬉しいよ。アイスクリーム買いに行くから一緒にそこまで行こう。」
優しくこちらには話す余地を与えず話してくれた。てゆかアイス二度目なのかなという疑問は置いといて
私もがんばって
「とても楽しんでます。あなたが迎えてくれたからです。ありがとうございます。」
と伝えて、本題にうつる。ドキドキした
「あの、ガイドさん。。言いづらいんですが、お願いがありまして。。。」
「ん?なんだい?」
「私、ここでツアーを離れたいんです。遅刻してきたのに、本当ごめんなさい。でも、もう少しここに残りたくて。」
ガイドさんはちょっと驚いてたけどすぐに
「OK、大丈夫だよ。でも、一人で帰れる?ロンドンまでかなり遠いし、この辺は公共交通機関もない。今日は日曜日だから駅までのバスも少ないよ?」
「大丈夫です。ここまで一人で来れたので、帰り方はもうわかります。」
「なら、OK。ここが気に入った?笑 まぁ、とにかく今日はありがとうね。ちゃんと帰られることを祈るよ。またね^^」
と言って、ハグしてくれた。
ガイドさん、優しすぎる!!!!
そして、私は手を降って小走りでグラストンベリー修道院の出口へと向かった。時間がたっぷりあるわけじゃない。
そして、Glastonbury Torに向かう。
グーグルで調べると、徒歩30分。
私の足で50分。でももうタクシーを使うお金はない。
行くか!!
と心を決めて、一歩を踏み出したのだった。
つづく