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47.MacとWindowsどちら派ですか?
写真の展覧会に向けて、作品の準備を進めていた。
日本にいる頃は、馴染みの印刷会社さんにお頼みしていつも制作していたから、大体の流れはわかる。けど、この新たな地のロンドンで素敵な印刷会社さんに出会えるのか?とちょっと不安だった。
そんなに不安なのか?と聞かれれば、色問題は大きな不安要素だ。
ご存知の方もいると思うが、普通の写真屋さんはプリントする時に、基本的にサービスで、写真を明るくしたりちょっと色味を加工してお渡しするところが一般的なのです。
だから、製作者(私)が思い描いた色でプリントを頼んでも、お店の方が色味補正をしてプリントしてしまう可能性が大なわけです。
また、Kodak系の会社なら黄色味、Fuji系の会社なら緑系の色に自動でプリントしてくれる機械類が揃っているため、その点でも印象に違いが出る場合があります。
学生時代、この自動で補正される色味とイメージの色味の差にすごく悩まされた。自分ちでプリントしたほうが、イメージに近いものができるじゃないか!!と奮闘していた。
そんな中、当時住んでいた関西で、素敵な印刷会社さんを紹介していただいて、そこからはその悩みが一気になくなった。事細かに、色の指定を聞いてくれて、何度も色見本をみせてプリントしてくれる。
そして、数年もたってあることに気づいた。
そう、パソコンのモニター問題!!!恥ずかしながら外で働くまで、自分のノートパソコンひとつの世界しかしらなかった。無知は怖い。社会に出て外の世界を知って、パソコンのモニターひとつで色味の印象が全然違うことに驚いた。
Windowsなんて特にそう。TOSHIBAのWindows、シャープのWindows、、DELLのWindows、全部同じ画像でも色が違う。笑
気が狂うかと思った。
なんでクリエイターがMacを使っているか一つ理解できた。Macのモニターは全世界共通だから。もちろん他にもクリエイターにとっての利点はいろいろあるけど、写真を扱うならMacだよって言われたことが社会人になってやっと理解できたのだった。
それからお金を貯めて、Mac信者と成り上がっていったアンジーさんだった。
ノートパソコンも、この留学中に思い切ってMacBookProをロンドンで購入した。スペックやメモリも上げられるだけ上げて、自分史上最高の一台になった。2020年の今でもバリバリ使用している。
もちろんだけど、ロンドンで買ったので、キーボードには平仮名表記もないし、¥マークの代わりに£マーク。これだけでも気分が上がる。笑
そんなこんなで、とりあえずMacを使ってるので、ロンドンの印刷もそこまで苦労することないだろうな。と思っていた。
学校にアート好きで、自らも映画の専門学校に現役で通っている先生マリオがいたので、マリオに色のことについて相談した。
するとマリオは彼の通う専門学校の写真やグラフィック専門の子に聞いてみるよといって、後日おすすめの印刷屋さんを教えてくれた。
全て順調に写真展の準備が進んでいた。
プロポーズまであと475日