64.これに関わった人全ての人が幸せになりますうに
次の日の朝。
お隣のリフォームは終わったらしく、一番嫌な騒音がなくなっていた。
学校に行って、いつもの日常。すると、1通のemailが届いた。
あなたの作品が最寄りのポストオフィスに届けられました!
という知らせ。
そう、作品をプリント依頼して郵送してもらっていた。それが、完成してポストオフィスに届いたという。
学校が終わってから、指定のポストオフィスに行った。受け取りに国際免許証をみせて、受け取り完了。
ポストオフィスは郵便局とはちょっと違う。
郵便局は別にある。郵便局はroyal mailという建物で、基本的に営業時間が短い。
ポストオフィスは最寄りのキヨスク(コンビニ)とか文房具屋さんに入ってて、営業時間も長かったり、土日開いてたりする。
ありがたいです。
作品は最終的に、スーツケースに問題なく詰めれる大きさにしていたから、ポストオフィスで受け取り後の移動も作品で周りに迷惑かける心配なかった。
段ボールに詰められた作品を受け取って、宿題をしに図書館へむかった。
図書館の大きな机がある個室で、段ボールの包装を丁寧に剥がし作品とご対面。
最初に作品とご対面するときの気持ちは、とても多幸感に包まれる。
ここまで来てくれありがとう。
という気持ちと、これをプリントして私の手元に届けてくれた、多くの方への感謝の気持ち。私の作品に携わってくれた人、見てくれた人全ての人が豊かで美しく健康になることを願いたくなる。そんな気持ちにしてくれる。
芸術の力ってすごい。
私は何もしてない。ただ、カメラのシャッターを押しただけで、ここまでの気持ちへ導いてくれる。
たった一人の凡人を。芸術さん、ありがとう。
昔から思ってるけど、中高校などの感受性が豊かな時期には、もっともっと文化や芸術に触れる機会を大人が教えてあげればいいのに。と思っている。
私はそういう大人になりたい。
生きるのが辛くなっちゃった子に、心の拠り所とした知恵や知識を共有したい。音楽や絵画、文学、自分自身が何かを作ることとか、花や自然、なんでも。
その子が何かを知って、その時は晴れやかにならなくても、1秒1分、1日長く生きれたらそれはその子にとってものすごい成長だから。
と、十代の頃の私はよく思ってたけど、今の時代、大人が教えなくても若者たちはすごく賢くて、インターネットを駆使できる知恵を大人の何倍も持ってる。
だから結局、教えてあげたい、救ってあげたいって気持ちは、変な話。
どんなに若者であろうと、尊敬して貴重な存在だと受け入れることしか、私にはできない。
話は逸れましたが、芸術ってすごいんです。(語弊力)
その日は、作品を抱きしめて家に持って帰った。
プロポーズまであと464日
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