19.エゴン・シーレの爆発する魅力(写真多め)
前回のお話はこちら↑クリムトの接吻を拝んだ話
次に向かう先は
Belvedereの後、トラムに乗ってセセッシオン(分離派会館)に行きました。
その時は改装工事中だったので、あの金色のキャベツは見れず、展示イベントも休館中でした。
けど、クリムトのベートーベンの壁画は開館してたのでバッチリ拝んできました。「クリムトさん、マジすごいっす。」の一言。滑らかで繊細な音楽の調和が絵画で表現されてる。しかもベートーベンに囚われずにクリムトさんの作品になってるのが、感動。。
大作と呼ばれるだけあるよなぁと。
セセッシオンの近くで見つけたCaf'e Mendezでランチしました。看板にベジタリアンフレンドリーの文字があったので入りました。
オシャレで、快適。居心地120点でした。
サラダもすごく美味しかった!!ランチ営業してるところが意外と少なく、外食難民になりかけてましたが、救世主でした。
メキシカンカフェらしいです。店員さんもオシャレクソ野郎しかいなくて、英語で案内してくれました。
シーレファンじゃなくても行って欲しいLeopoldMuseum
その後はまたトラムにのってLeopoldMuseum(レオポルド美術館)に向かった。
LeopoldMuseumはエゴン・シーレの世界最大コレクション数で有名。美術館のロゴもシーレの自画像が象られてる。真っ白でモダンな建物だった。
エゴン・シーレも私の人生を変えた芸術家。出会いは、やはり高校生の時だった。
美術の先生が「アンジーこれ好きかも?」と言って見せてくれた画集がシーレだった。それで沼に落ちた私は、アールヌーボーを知り、その後にクリムトを知った流れになる。
シーレの使う退廃的な色、爆発するエロスと愛に当時十代の私はしびれまくっていた。
その後、芸術大学の写真学科を専攻してからまた、シーレの構図センスを参考にした。
なんでこんなところで切り取るの?!という普通ならやらないような被写体の捉え方が大好きだった。
そんな構図を真似して写真作品を作ってみたら、写真学科の先生には結構怒られた。笑
こんな切り方しないでちゃんと入れなさい!と。
だから学校には提出しない自分だけの作品づくりの時は自由気ままに被写体を切りまくったりする。
(でも、王道の全部被写体がしっかり入った写真や作品も大好きです)
そんなこともあって、シーレも思入れ深いアーティスト。
ボリューム大の作品数を見て、アンジーの豊かさ貯金がバンバン貯まった感じだった。
天才奇才!エゴン・シーレ
シーレの作品を見て、アンジーのように「かっこいい!」と思う人と、「病気っぽい」「気持ち悪い」と意見がわかれることが多いです。
私は100%ファンサイドだけど、是非ファンじゃなくても行って欲しいです。彼の絵を描く行為がどれほど熱狂的で、彼にとって絵を描くことや芸術の中に身を置くことがどんなに心を安定させるものだったか。
現実から切り取る彼の美に触れることができると思います。また、商用的に描かれたものや師匠クリムトに憧れて、学びながら描いたものなどはアクが抜けてとっつきやすくなってると思います。若くして亡くなったシーレですが、この狂気じみた情熱は今もこれからも魂は作品に宿り、生き続けています。本当に見て欲しい。
4時頃に、WienerPhilharmonikerのサマーコンサート会場にむかった。
つづく
(1日が長くてすんません。でも濃かったんです。)
美術館のあれこれ
セセッシオン(ウィーン分離派会館)はクリムトが先頭にたった新しい芸術家団体が建てたものです。建物の入り口には「時代には芸術を、芸術には自由を」とセセッションのモットーが掲げられてます。
↑画像は公式インスタグラムより
シーレ苦手な人でも行ってほしい!感動のLeopoldMuseum
LeopoldMuseumはエゴン・シーレ、クリムト、ミュシャといったアールヌーボーを代表するアーティストの作品を数多く貯蔵し、またコンテンポラリーアートの展示にも力を入れています。
チケット購入時など英語が通じました。周辺はお土産屋さんや、小さなマーケット、ワークショップなど憩いの場のようなところでとても賑わってました。