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ダダ漏れ読書感想

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読み終えた本への行き場のない思いをつらつら書いた読書感想。
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#早川書房

絶妙な漢字選びが冴え渡る、ぶっ飛び王道忍者活劇『機忍兵零牙』の面白さ

戦隊モノあるいは水戸黄門的面白さ!『機忍兵零牙』とは?  テレビの水戸黄門と戦隊モノって…

yavac0
1年前
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読み終わったときの痛切感が凄まじい『スクールボーイ閣下』と『スマイリーと仲間たち…

この重量感に耐えきれる?ジョン・ル・カレの名作スマイリーシリーズ  スパイたちの容赦なき…

yavac0
2年前
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何度読んでも面白い!華やかならざるスパイの世界『ティンカー、テイラー、ソルジャー…

  何度読んでも面白い!ジョン・ル・カレの名作  ときは1970年代頃、引退した諜報部の男が…

yavac0
2年前
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華やかなる銀河帝国の異国情緒に酔いしれよ!『平和という名の廃墟』アーカディ・マー…

『平和という名の廃墟』はこんな本   広大なる宇宙を統べる銀河帝国に、未知なる敵が現れた…

yavac0
2年前
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神話なの?ミステリなの?とにかく凄すぎる『ザリガニの鳴くところ』ディーリア・オー…

 アメリカ、60年代、ノース・カロライナ州の湿地にて男の死体が見つかった。一体誰が殺したの…

yavac0
2年前
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『ビンティ』 翻訳と原文の響きの違い

『ビンティ』ンネディ・オコラフォー、早川書房、2022年。 アフリカ、ナイジェリア出身の少女…

yavac0
2年前
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人類は滅ぶべきでしょうか?『透明性』マルク・デュガン

情報を発信するということを人類がし始めてから、その技術が一つの生態系の様に成長し発展するというのはケヴィン・ケリーの『テクニウム』だったか。人類が活動していくなかで発展してきたテクノロジーとはなにか、そしてそれに影響される、生み出す人間とは何かを、小説という形で問いただすとこうなるよ、という印象を受けたマルク・デュガンの『透明性』早川書房、2020年。 はっきり行って、読んでてうんざりするほど地続きなディストピアものである。温暖化が進行した2060年代、人類は余剰な経済活動を

書簡体小説の醍醐味 『こうしてあなたたちは時間戦争に負ける』と『世界を超えて私は…

小説には一人称、二人称、三人称などの設定があるが、書簡体(手紙のやり取り)という形式があ…

yavac0
2年前
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