じゃぱにーずもんきー

詩人。バカのようで賢く、賢いようでバカがアイデンティティ。

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記事一覧

詩 「的」

信じる者は救われる という言葉と 信じる者が馬鹿を見る という言葉 たぶん どっちとも本当なのだろう きっと 真ん中へんを狙えばいい だけど 真ん中へんと中途半端を …

詩 「五線紙」

ズタズタに傷ついて 苦しくて 悲しくて 死にたくなっても それと同じく人を傷つけないで   それなら 苦しく悲しく死にたい 苦悩に 爪を立てて 死ぬほど強く 引っ掻いて…

詩 「冬の傷」

冬は僕を傷つける   風雪にひゃあひゃあ泣き縋れば 無様な過去が疼きだし 粉薬が降り積もる   ちっ   心から冬が嫌いだけど 今日は不思議と この冷えた窓から冬に想う …

詩 「泣くな 少年」

どうして彼は僕をいじめたの?     泣くな 少年 それは君が心のトイレを持っているからだ   君のトイレが居心地がよくて 糞も流さず 口笛吹いて出ていくのだ   君が悪…

詩 「シャープペン」

やる気の無い人間が 他人に やる気なんて与えられない   希望の無い人間が 他人に 希望なんて与えられない   芯の切れたシャープペンで どれだけ立派なことを書いても 誰…

詩 「僕の中で君はいつも」

目覚めれば 僕の中に君が 棲み始め 君の中に僕が 棲み始めた 互いの影の中で 互いが息を潜めている 影絵の中で くちづけを交わし 暗闇の中で 一つになって そんなも…

詩 「手紙」

手紙を書こう 誰にも送れないけど 手紙を書こう   想いを寄せるあの娘へ 唾を吐いた旧友へ 与えてくれた両親へ 未だ見ぬ我が子へ どの文章にも謝罪が入ってたりする   ペ…

詩 「たった一枚の紙切れ」

たった一枚の 紙切れのために 今日も皆 頭を抱えている たった一枚の 紙切れのために 汗水流して皆 頑張っている たった一枚の 紙切れのために 東で西で犯罪が起きてい…

詩 「見せたい詩があるんだ」

損失とは 失うお金だけではないということを   利益とは 得られるお金だけではないということを   お金に失望していた僕に 教えてくれたのは   ある晩に涙して食べた 母…

詩 「事情があるのさ」

きっと あの人にも事情があるのさ   きっと お天道様にも事情があるのさ   きっと あの人にも泣きたい時があるのさ   きっと お天道様にも泣きたい時があるのさ   必ず…

詩 「ワンピース」

どうしようもなく 欠けた僕の 記憶のワンピース   時は流れ   今  パズルを埋めるのは   どうしようもなく 浜辺ではしゃぐ ワンピースの彼女   これでいいや   僕は …

詩 「闇から」

闇に落ちても 突き落とされても   そこから光が見えたなら 諦めることはない   お前には見えている それは事実なんだ その光を浴びるんだ   諦めないでくれ 諦めないで…

詩 「夢」

健やかに眠れ   両親の想いを乗せて たくさんの夢を見てきた   大志を抱け   両親の想いを乗せて たくさんの夢を抱いてきた   きっと枕を抱く夢でも きっと想いを抱く…

詩 「最硬」

形あるものは やがて崩れてしまう   お気に入りのジーンズも グリースでキメた髪型も   アイスクリームも やがて崩れてしまう   だけど 形ないものは 崩れない   愛す…

詩 「君はそう言うが」

君はその痛々しい翼に 乗れよ と言う 僕は正直言うと その翼には乗りたくはない だって鳥は抱いたり背負ったりでは 飛べないもの 僕はただ 大空を雄々しく舞う君を指さし…

詩 「種」

変人の詩を この世に蒔いたら   何が咲くだろう   答えは 聡明な学者たちが   いくら研究しても わからないだろう   そんな詩を書きたいんだ   ただし 一応は咲くよう…

詩 「的」

詩 「的」

信じる者は救われる
という言葉と

信じる者が馬鹿を見る
という言葉

たぶん
どっちとも本当なのだろう

きっと
真ん中へんを狙えばいい

だけど
真ん中へんと中途半端を
はき違える者は

この世の中では
小便小僧の的に
されてしまうことだろうよ

詩 「五線紙」

詩 「五線紙」

ズタズタに傷ついて
苦しくて 悲しくて
死にたくなっても

それと同じく人を傷つけないで
 
それなら
苦しく悲しく死にたい
苦悩に

爪を立てて
死ぬほど強く
引っ掻いてやればいい
 
その爪痕が
これからの君の人生の
五線紙になるはずだから
 
そこからの君の奏でる人生に
人々は いや観衆は
拍手 喝采を送るだろう

詩 「冬の傷」

詩 「冬の傷」

冬は僕を傷つける
 
風雪にひゃあひゃあ泣き縋れば
無様な過去が疼きだし
粉薬が降り積もる
 
ちっ
 
心から冬が嫌いだけど
今日は不思議と
この冷えた窓から冬に想う
 
ああ
凍死寸前まで躰を冷やし寝
朝 焼きたての愛を齧れば
雪に輝けるかな
 
なんて
 
ただ黒紙に
ひたすら書き殴るだけの
なんだかダサくて
なんだか傷む冬

詩 「泣くな 少年」

詩 「泣くな 少年」

どうして彼は僕をいじめたの?
 
 
泣くな 少年
それは君が心のトイレを持っているからだ
 
君のトイレが居心地がよくて
糞も流さず
口笛吹いて出ていくのだ
 
君が悪いのではない
彼は心にトイレを持っていないのだ
つまり君のほうが豊かなのだ
 
彼の糞は一旦水に流して
洗剤かけてブラシで磨こう
 
公衆便所みたいに
匂いが手遅れになる前に
 
そして 清掃中 だと
札をハッキリと下げて
 

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詩 「シャープペン」

詩 「シャープペン」

やる気の無い人間が
他人に
やる気なんて与えられない
 
希望の無い人間が
他人に
希望なんて与えられない
 
芯の切れたシャープペンで
どれだけ立派なことを書いても
誰も読めやしない
 
その人が気づいていないのなら
気づいた人から進んで
芯を交換してください
 
そうしたら
 
私にそのペンで
渾身のライトバースを書かせてください

詩 「僕の中で君はいつも」

詩 「僕の中で君はいつも」

目覚めれば

僕の中に君が
棲み始め

君の中に僕が
棲み始めた

互いの影の中で
互いが息を潜めている

影絵の中で
くちづけを交わし

暗闇の中で
一つになって

そんなものか

そんなものよ

僕の中で君はいつも
君の中で僕はいつも

詩 「手紙」

詩 「手紙」

手紙を書こう
誰にも送れないけど
手紙を書こう
 
想いを寄せるあの娘へ
唾を吐いた旧友へ
与えてくれた両親へ
未だ見ぬ我が子へ
どの文章にも謝罪が入ってたりする
 
ペン蛸は懺悔の形
もうプライドも
スタイルも
ズタズタだから
もう痛いところはすべて
救急車に載せて送ります
ピープル ピープル
送らせてください

詩 「たった一枚の紙切れ」

詩 「たった一枚の紙切れ」

たった一枚の
紙切れのために
今日も皆 頭を抱えている

たった一枚の
紙切れのために
汗水流して皆 頑張っている

たった一枚の
紙切れのために
東で西で犯罪が起きている

不思議なことに
誰もがたった一枚の
紙切れを引き破りやしない

僕は今日も颯爽と
たった一枚のA4用紙を
シュレッダーにかける

詩 「見せたい詩があるんだ」

詩 「見せたい詩があるんだ」

損失とは
失うお金だけではないということを
 
利益とは
得られるお金だけではないということを
 
お金に失望していた僕に
教えてくれたのは
 
ある晩に涙して食べた
母が握ってくれたおにぎりでした
 
お母さん
ご飯の後に見せたい詩があるんだ
 
だから早めの
いただきます
 
そしてゆっくり噛んで
ごちそうさま

詩 「事情があるのさ」

詩 「事情があるのさ」

きっと
あの人にも事情があるのさ
 
きっと
お天道様にも事情があるのさ
 
きっと
あの人にも泣きたい時があるのさ
 
きっと
お天道様にも泣きたい時があるのさ
 
必ず誤解は晴れるもの
 
必ず青空に晴れるもの

詩 「ワンピース」

詩 「ワンピース」

どうしようもなく
欠けた僕の
記憶のワンピース
 
時は流れ
 
今 
パズルを埋めるのは
 
どうしようもなく
浜辺ではしゃぐ
ワンピースの彼女
 
これでいいや
 
僕は
時間旅行への切符を
破り捨て
 
今日 彼女と
旅行に出掛ける

詩 「闇から」

詩 「闇から」

闇に落ちても
突き落とされても
 
そこから光が見えたなら
諦めることはない
 
お前には見えている
それは事実なんだ
その光を浴びるんだ
 
諦めないでくれ
諦めないでくれ
諦めないでくれ
 
あまりにも勿体ないだろう
現に羨望し見つめるその光に
ほら
お前の眼だって輝いているではないか

詩 「夢」

詩 「夢」

健やかに眠れ
 
両親の想いを乗せて
たくさんの夢を見てきた
 
大志を抱け
 
両親の想いを乗せて
たくさんの夢を抱いてきた
 
きっと枕を抱く夢でも
きっと想いを抱く夢でも
どちらでもいいんだ
 
ただ夢を無くしては
生きていけない
 
ならばいい夢を見ることだ
 
お父さんがソファーで
いびきかいて寝ている
 
どんな夢を見ているのだろうか
 

詩 「最硬」

詩 「最硬」

形あるものは
やがて崩れてしまう
 
お気に入りのジーンズも
グリースでキメた髪型も
 
アイスクリームも
やがて崩れてしまう
 
だけど
形ないものは
崩れない
 
愛する心
信じる力
敬う気持ち 
記憶に至るまで
 
崩れるにも
崩れようがないんだ
脆いようで最硬のこの心

詩 「君はそう言うが」

詩 「君はそう言うが」

君はその痛々しい翼に
乗れよ と言う
僕は正直言うと
その翼には乗りたくはない
だって鳥は抱いたり背負ったりでは
飛べないもの
僕はただ
大空を雄々しく舞う君を指さして
あ 鳥だ
と言いたいだけだよ
車庫から駆け足
両手いっぱいの餌を握りしめて

詩 「種」

詩 「種」

変人の詩を
この世に蒔いたら
 
何が咲くだろう
 
答えは
聡明な学者たちが
 
いくら研究しても
わからないだろう
 
そんな詩を書きたいんだ
 
ただし
一応は咲くように