じゃぱにーずもんきー

詩人。バカのようで賢く、賢いようでバカがアイデンティティ。

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最近の記事

詩 「的」

信じる者は救われる という言葉と 信じる者が馬鹿を見る という言葉 たぶん どっちとも本当なのだろう きっと 真ん中へんを狙えばいい だけど 真ん中へんと中途半端を はき違える者は この世の中では 小便小僧の的に されてしまうことだろうよ

    • 詩 「五線紙」

      ズタズタに傷ついて 苦しくて 悲しくて 死にたくなっても それと同じく人を傷つけないで   それなら 苦しく悲しく死にたい 苦悩に 爪を立てて 死ぬほど強く 引っ掻いてやればいい   その爪痕が これからの君の人生の 五線紙になるはずだから   そこからの君の奏でる人生に 人々は いや観衆は 拍手 喝采を送るだろう

      • 詩 「冬の傷」

        冬は僕を傷つける   風雪にひゃあひゃあ泣き縋れば 無様な過去が疼きだし 粉薬が降り積もる   ちっ   心から冬が嫌いだけど 今日は不思議と この冷えた窓から冬に想う   ああ 凍死寸前まで躰を冷やし寝 朝 焼きたての愛を齧れば 雪に輝けるかな   なんて   ただ黒紙に ひたすら書き殴るだけの なんだかダサくて なんだか傷む冬

        • 詩 「泣くな 少年」

          どうして彼は僕をいじめたの?     泣くな 少年 それは君が心のトイレを持っているからだ   君のトイレが居心地がよくて 糞も流さず 口笛吹いて出ていくのだ   君が悪いのではない 彼は心にトイレを持っていないのだ つまり君のほうが豊かなのだ   彼の糞は一旦水に流して 洗剤かけてブラシで磨こう   公衆便所みたいに 匂いが手遅れになる前に   そして 清掃中 だと 札をハッキリと下げて   そうしたら 仕上げに 最後は水に流しましょう   綺麗にしているね って 必ず 誰

          詩 「シャープペン」

          やる気の無い人間が 他人に やる気なんて与えられない   希望の無い人間が 他人に 希望なんて与えられない   芯の切れたシャープペンで どれだけ立派なことを書いても 誰も読めやしない   その人が気づいていないのなら 気づいた人から進んで 芯を交換してください   そうしたら   私にそのペンで 渾身のライトバースを書かせてください

          詩 「シャープペン」

          詩 「僕の中で君はいつも」

          目覚めれば 僕の中に君が 棲み始め 君の中に僕が 棲み始めた 互いの影の中で 互いが息を潜めている 影絵の中で くちづけを交わし 暗闇の中で 一つになって そんなものか そんなものよ 僕の中で君はいつも 君の中で僕はいつも

          詩 「僕の中で君はいつも」

          詩 「手紙」

          手紙を書こう 誰にも送れないけど 手紙を書こう   想いを寄せるあの娘へ 唾を吐いた旧友へ 与えてくれた両親へ 未だ見ぬ我が子へ どの文章にも謝罪が入ってたりする   ペン蛸は懺悔の形 もうプライドも スタイルも ズタズタだから もう痛いところはすべて 救急車に載せて送ります ピープル ピープル 送らせてください

          詩 「たった一枚の紙切れ」

          たった一枚の 紙切れのために 今日も皆 頭を抱えている たった一枚の 紙切れのために 汗水流して皆 頑張っている たった一枚の 紙切れのために 東で西で犯罪が起きている 不思議なことに 誰もがたった一枚の 紙切れを引き破りやしない 僕は今日も颯爽と たった一枚のA4用紙を シュレッダーにかける

          詩 「たった一枚の紙切れ」

          詩 「見せたい詩があるんだ」

          損失とは 失うお金だけではないということを   利益とは 得られるお金だけではないということを   お金に失望していた僕に 教えてくれたのは   ある晩に涙して食べた 母が握ってくれたおにぎりでした   お母さん ご飯の後に見せたい詩があるんだ   だから早めの いただきます   そしてゆっくり噛んで ごちそうさま

          詩 「見せたい詩があるんだ」

          詩 「事情があるのさ」

          きっと あの人にも事情があるのさ   きっと お天道様にも事情があるのさ   きっと あの人にも泣きたい時があるのさ   きっと お天道様にも泣きたい時があるのさ   必ず誤解は晴れるもの   必ず青空に晴れるもの

          詩 「事情があるのさ」

          詩 「ワンピース」

          どうしようもなく 欠けた僕の 記憶のワンピース   時は流れ   今  パズルを埋めるのは   どうしようもなく 浜辺ではしゃぐ ワンピースの彼女   これでいいや   僕は 時間旅行への切符を 破り捨て   今日 彼女と 旅行に出掛ける

          詩 「ワンピース」

          詩 「闇から」

          闇に落ちても 突き落とされても   そこから光が見えたなら 諦めることはない   お前には見えている それは事実なんだ その光を浴びるんだ   諦めないでくれ 諦めないでくれ 諦めないでくれ   あまりにも勿体ないだろう 現に羨望し見つめるその光に ほら お前の眼だって輝いているではないか

          詩 「夢」

          健やかに眠れ   両親の想いを乗せて たくさんの夢を見てきた   大志を抱け   両親の想いを乗せて たくさんの夢を抱いてきた   きっと枕を抱く夢でも きっと想いを抱く夢でも どちらでもいいんだ   ただ夢を無くしては 生きていけない   ならばいい夢を見ることだ   お父さんがソファーで いびきかいて寝ている   どんな夢を見ているのだろうか  

          詩 「最硬」

          形あるものは やがて崩れてしまう   お気に入りのジーンズも グリースでキメた髪型も   アイスクリームも やがて崩れてしまう   だけど 形ないものは 崩れない   愛する心 信じる力 敬う気持ち  記憶に至るまで   崩れるにも 崩れようがないんだ 脆いようで最硬のこの心

          詩 「君はそう言うが」

          君はその痛々しい翼に 乗れよ と言う 僕は正直言うと その翼には乗りたくはない だって鳥は抱いたり背負ったりでは 飛べないもの 僕はただ 大空を雄々しく舞う君を指さして あ 鳥だ と言いたいだけだよ 車庫から駆け足 両手いっぱいの餌を握りしめて

          詩 「君はそう言うが」

          詩 「種」

          変人の詩を この世に蒔いたら   何が咲くだろう   答えは 聡明な学者たちが   いくら研究しても わからないだろう   そんな詩を書きたいんだ   ただし 一応は咲くように