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【詩】星霜

階段を上がり切ると
そこは遺跡の出口だった
試練を乗り越えてもたらされたものは
開けた視界と夜空に煌めく星々

振り返れば全てが繋がっていた
まるで神託のように
起こる出来事に隠された道標
進むための決断をしたのは自分だけれど

今、君はどうしているだろう
この空の下のどこかで生きる君に
恥じない自分でありたいと続ける修行の日々
いつか胸を張って再び君の前に立つために

君に会いたい
星霜を経て再会を果たし
生き抜いて来たことを称え合いたい
互いに年を取ったことを笑い合いながら

長い歳月を埋めるには
まだ半歩を踏み出したに過ぎないだろう
星夜の下、己の身を置く場所へと歩き出す
進む道が君へと続いていることを信じて




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瑳月 友(さづき ゆう)
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