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【詩】迷宮

松明の灯りを掲げながら歩く暗い通路
響く自身の足音が不安を掻き立てる

自分は何者なのか
どこへ向かって進むべきなのか

十字路で迷って立ち止まり
採るべき選択肢に悩む


地図を見ながら確認する現在位置
進む先は行き止まりで引き返さざるを得ない

何でもできそうな気がしていたのに
今は何もできないかもしれないとさえ思う

蝕まれて行く自己肯定感
自信も右肩下がりだ


階段を下りたところにある小さな部屋
閉ざされた扉と古の文字が記された石板

自分はどう生きたいのか
本当に失いたくないものは何なのか

触れる指先から体に浸透して行く文字
紡がれる言葉に光を放ち扉は開かれる







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瑳月 友(さづき ゆう)
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