12歳の発達段階を考える①
ごきげんよう。私立小学校で教員をしているとみんです。
今日は自分が担任している小学校6年生の発達段階について、ディー・C・レイ著作の「セラピストのための子どもの発達ガイドブック」をもとに考えていきたいと思います。
・脳の発達
12歳の子ども達の脳は急速に成長します。例えば前頭葉の発達に関しては、合理性や計画性、ワーキングメモリーといった知的側面が急速に成長します。これまでの経験と新しく得た知識をもとに、時には大人顔負けな考えをいうことがあり、びっくりしますよね。
では、彼らは大人の仲間入りを果たしたといえるのでしょうか。
答えはNOです。あくまで前頭前皮質は発達途中であり、大人に比べると機能していたり、機能していない場合があります。
そのため、子ども達は非常に理性的な言動をするときもあれば、衝動的に危険な言動をしてしまうときもあります。
12歳の子どもが極めて不安定であると感じるのは、脳が発達途中であり、大人と子どもの境界線をいったり来たりしているからであると考えられます。
では、このような不安定な年齢の子ども達と関係性を築くためには、どうしたら良いのでしょうか。
とみんは、12歳の子どもの考えを子どもの考えることとあしらうのではなく、1人の人間の意見として尊重することが大切であると感じます。
しかし、全く大人と同じような対応をするのではなく、不安定な側面があることを理解したうえでこれまで通り受容の態度をとり続けることが円滑な関係性を築くことができると考えます。
・身体の発達
12歳の子ども達の身体は、大きく変化します。身体的特徴に関しては皆さんご存じだと思うので、今回は睡眠にフォーカスを当てて書いていきます。
思春期の子ども達は、幼少期に比べて睡眠時間が増えてきたと思いませんか?
これまでは、朝早起きしてアニメを見ることができていたのに、思春期を迎えると朝早く起きることができなくなって、昼過ぎまでだらだらと寝てばかりいる。この前とみんの学級の児童達に聞いたところ、多くの子どもが当てはまっていました。
では、何故そのようなことが起きるのでしょうか。理由として、睡眠に関係するホルモンの一種であるメラトニンの生産時間がこれまでに加えて2時間遅れているからであると考えられます。
簡単にいうと寝つきが悪くなっているということですね。
このメラトニン生成の時間が遅れることにより、12歳の子どもは今まで以上に睡眠時間を求めるわけです。
一般的に小学校6年生の子ども達の理想的な睡眠時間は9~10時間であるといわれています。
ついつい睡眠時間が短くなりがちですが、上記の睡眠時間がとれるようになるといいですね。
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