縄文旋風 第7話 月透かし
「おいおいチビ達、もっと離れてくれ。袋が開けられないぞ。こら、覗き込もうとするな。」
興奮気味の子供達が、足にしがみついたりして手に負えない。そうだ、こんな時にはとシロクンヌは閃いた。
「言う事聞けん子は、オオヤマネコが樹の上のジョロ場に咥えていくぞ。」
一瞬キョトンとした子供達が、次の瞬間、大爆笑だ。
「シロクンヌ、ジョロ場ではない。ジョリ場だ。」
ムマヂカリが笑って言う。
「シロクンヌ、ここを使いなよ。」
タマが、臨時の調理台にムシロを掛けた。物を置くには丁度いい。
「す