エビデンスと再現性


今回はエビデンスと再現性について

こちらの記事を読んでからだと理解しやすいかと

医療業界で重要視されるエビデンス

エビデンスと並行して重要視される再現性

一見どちらも同じような意味では?

と思いますが少し違います

これを理解する事で

ゴッドハンド系整体師や骨盤・骨格矯正系整体師

が存在しないことが分かると思います

【エビデンスとは】

医学・保険医療の分野では、ある治療法がある病気や怪我・症状に対して、効果があることを示す証拠や検証結果・臨床結果を指します。
エビデンスは、医療行為において治療法を選択する際「確率的な情報」として使用します

簡単に言うと

『良い結果を導く確率、可能性が高い情報』

となります。

エビデンスレベルが高いと信頼性があり、科学的根拠があるとされています

ではエビデンスレベルが決まる基準とは

・研究デザイン
・サンプルサイズ
・研究結果の一貫性
・バイアスの抑制
・研究対象となる人口や状況
など
※直接的に再現性は含まれていません

“なぜエビデンスが重要なのか”

「良くなる確率が高い」だけで良くなる訳ではない

のになぜ大事なのか

それは全ての対象者が完全に治る訳ではないから

もちろん治ればいいでしょう

ですがそんな事はありません

難病と呼ばれる疾患は治療法がなく治りません

ですが治る確率を上げるためにエビデンスを構築し

それを繰り返す事で高いエビデンスレベルを生み出すことができるのです

これを

・エビデンスがあったとしても効果が低いから
・自分の手技のが効果がある
・再現性がないから
など否定する方が一定数存在します

これらの人に言える事はサンプルサイズが圧倒的に小さく、対象疾患が限定されているのです

大きい病院1件当たり
1日1000〜2000人の患者が外来します

整骨院・整体はどうでしょう?
多くても20人前後、そしてある程度元気な人

骨折して整骨院行く人はいませんよね?
交通事故をして整骨院選ぶ人はいませんよね?

軽い腰痛や術後病院に行きたくない人やマッサージをされたい人など

比較的軽症な方が行きます

この時点でエビデンスレベルはまず低くなります

そして再現性という話になります…

【再現性とは】

同じ条件や方法で行われた研究や実験の結果が、他の研究者や専門家によって同様の結果が再現される能力のこと。

高い再現性を持つ研究は、その結果が偶然の産物でなく、確実な知識や原則を示していることを示唆されます。

のように再現性が高い方が重要そうに感じますね

ですが、サンプルサイズについて定義がないのです

これが再現性という言葉の欠点

例として

AさんとBさんに同じ治療をしたら良くなりました

再現性があります

とこれだけでも再現性があると言えてしまいます

流石にこんな事言う人はいませんが笑

『再現性は調整ができてしまう」

だからゴッドハンドや骨格・骨盤矯正、小顔矯正
など起こり得るはずのない現象を起こすことが出来るのです

医学がこれをやり出すと患者を制限しなければならなくなります

・国民病とも言える腰痛

マッサージをされたいが為に腰痛と訴える人でも病院は見なければなりません

ですがこの様な人は自費で数万円払って治療をしたりはしません

こんな人を制限すれば再現性は高くなります

ですが医療は崩壊します


・複合疾患を持つ腰痛
腰痛だけでなく、腎臓、心臓病など複合疾患を持つ場合にはその対象者自体が再現性にかける為、医学において再現性を追求するより統計を重視せざるえない状況になります

多くの整体や整骨院が言う再現性は

自分達の技量の話であって

患者含めた場合の再現性は一切ないんですよね

騙されない様に注意しましょう

【まとめ】

エビデンスとは
統計的に「良くなる確率、可能性」を示したもの

再現性とは
誰がやっても同じ結果を導き出せる事

どちらか1つが達成しているだけでは複合的な疾患を持つ人への対応は不可能です

より良い施術家を目指すのであればどちらも達成出来るよう心がけましょう

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