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【ロッテ】二保旭が支配下登録!!ただし…?
ご無沙汰しております。
どうも、ふじです。
開幕カードの日ハム戦が劇的(一方的)な幕切れで終え、1ファンとして感傷に浸っている中で球団から驚きのニュースがリリースされました。
それは、育成選手として契約していた二保旭を支配下契約に移行するというもの。
スプリングトレーニングで、人一倍投げ込む様子を見せるなどのアピールをしていた二保としては念願といったところでしょう。
とはいえ、開幕3試合を終えたタイミングで支配下契約というのは若干ですが不可解な動きにも見えなくはない印象。
というわけで今回は、二保旭投手の支配下登録の経緯や理由を様々な面から考察していこうと思います。
⇩二保投手のキャリアや特徴などは下記記事にて解説しています。
1.ここまでの今季成績
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今季の二保は2月13日に行われた金武での楽天との練習試合からチームに帯同し、この日は1イニングを無安打無失点。
さらに、2月18日の横浜戦ではイニングを増やして2回を1安打1死球無失点と上々の滑り出しを見せました。
しかしその後の宮崎で行われたオリックス練習試合では、2度の暴投なども相まって1イニングを4失点。
この日はスライダー、ツーシーム、フォークといった変化球を多投しましたが、いずれも安打性の打球を打たれてしまいました。
ただOP戦期間では持ち直し、3月5日,10日の試合ではいずれも無失点。
コマンドが昨年までの二保と比べればアバウトには見えましたが、対外試合で結果を残したのは流石といったところです。
と好投を見せた途端、今度は3月17日の2軍横浜戦で先発マウンドを3回4失点の大乱調。
先発登板は2022年3月31日以来と難しさはあったでしょうが、この日はフォーシーム、ツーシームといった速球を狙い撃ちされ被安打は8。
球速は140㎞を下回ることも多く、本来の二保の姿とはまったくかけ離れた様子でした。
正直、これだけだと支配下登録の理由がまったく理解できません。
戦力として見るのであれば、もう少し結果を見てからでも遅くはないと思いますが…
2.2軍運用から見る支配下登録
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A)便利な育成枠の不便な部分
ここからは支配下登録とした経緯をひも解いていこうと思いますが、それにはまず育成選手というものを正しく理解する必要があります。
育成選手は背番号が3桁であったり、1軍戦に出場できないという制約があることは今や常識となりつつありますが、1つ忘れがちなルールがあります。
出場可能な公式戦(二軍公式戦では球団統一ユニフォームを着用する)は二軍の試合に限られ、1試合に5人までしか出場できない。
そう、1試合当たり5人までしか育成選手は起用できないのです。
これこそが、育成選手を保有する際の大きな足枷となります。
だからこそ、育成枠の選手を多く持つチームは3軍制を敷くわけです。
B)現状の2軍運用
~先発ローテ~
唐川(35)・ダイクストラ(34)・二木(29)
中森(22)・二保(34)・田中晴(20)・
怪我・調整組 ⇒ 本前(27)・東條(33)・森(25)
ロング ⇒ 廣畑(27)・大谷(24)・秋山(21)・中村稔(28)
開幕前から危惧していた通り、見るからに圧倒的な先発不足です。
正確に言えば「プロスペクト・実績組不足」と言ったところでしょうか。
とにかく回すことで精いっぱいというのが現状です。
そんな不安定な先発陣ですが、二保は育成で唯一ローテの一翼を担っています。
しかし、彼が育成枠であるためにその他の育成枠の選手の出場機会が限られてしまうのもまた事実です。
現状の育成枠は実践に多く出場させたい高卒選手が多く、そこの枠が消費されてしまうのは少しもったいなくも感じます。
となれば二保を使わずに運営するという方針を取りたいのですが、前述のとおり今や彼なしでは浦和投手陣は回りません。
となると、二保と高卒選手を共存させることのできる手段を取りに行かざるを得ません。
こうして、二保が支配下登録となったわけです。
※残り半年で支配下登録できそうな選手が他にいないのも理由の1つだと考えています。まあ考察にすぎませんが…
3.二保に期待すること
ここまで全く戦力として見ていないようなことを言い続けていますが、そんなこともありません。
というのも、夏ごろに先発不足になることが目に見えているので…
~1軍先発陣~
佐々木(23)・種市(26)・小島(28)・西野(34)・メルセデス(31)
美馬(38)・唐川(35)・ダイクストラ(34)・二保(34)
二木(29)・中森(22)
※東條(33)・森(25)
現状、稼働できそうなのは二保も含めて11投手程度。
とはいえ、この中で先発としての実績があるのは約半数程度です。
また、昨季7月後半ごろからの先発離脱によりチームが下降線となったのも記憶に新しいです。
確実に力を借りることになるでしょう。
2軍ローテを守り切ることも重要な仕事の1つではありますが、緊急時に1軍の救世主となることが最大の役回りと言えます。
投手のスウィングマンであるだけに、どんな形でもいいので1軍に貢献して欲しいというのが率直な気持ちです。
4.あとがき
というわけで、少々驚きのニュースについて考えてみました。
やはり、ドラフトなりで先発候補を追加しておきたかったと改めて思わされます。
とはいえ二保はSB時代は主に先発として、阪神時代にはリリーフとしての稼働実績があるだけに貴重な戦力でもあります。
今のところは何とも言えない成績ですが、まだまだシーズンも始まったばかりですので期待したいところです。
因みに支配下枠はのこり3つ。
ソト・ポランコ・メルセデス・リリーフ(コルデロ・フェルナンデスetc…)で1軍外国人枠を4つ使うので残りは1つ。
加えて、出場枠をソト・ポランコ・リリーフで3つ消費するため、先発外国人をもう1人追加するのがベストに思えます。
となると、土肥・河村・吉田凌あたりのロングリリーバーが支配下候補の日本人選手でしょうか。
というわけで、今回はここまで。
お相手は【ふじ】でした。