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ファンを増やすセルフブランドのつくり方 ⑦

ファンをつけるためには、まずブランドを知ってもらう必要があります。広報活動を通して認知度をあげるわけですが、これにおいてブランド情報の発信の仕方次第では、人に届いたり、忘れられたり、覚えてもらえたり、様々ですが、いずれも「情報の発信の仕方に全てがかかってきます。これを適切にやるか、無計画に場合たり的にやるかで、人への情報の届き方の深さや規模は変わります。

ブランディングは差別化というものも大切になります。PD(Point of Difference)という言葉で表現されるブランドの特徴をとらえたもので、競合他社と被らないブランド価値のことを言いますが、このPDを考える以前にまずは踏まえていかないといけない、脳の情報処理の仕組みについて語っていきます。


情報発信において

◎ 人の「情緒」を刺激できるか
◎ 人の「脳のしくみ」にそっているか


この2つが記憶に留めさせる大切な要素です。

英単語って覚えられましたか?
あるいは3日前の夕飯に何を食べたとか、覚えてますか?
英単語であれば、人との楽しいな会話の中や、夕飯であれば好きな異性とのデートであればもちろん覚えてます。自然と記憶しようと努めなくても覚えます。

これは、ブランド情報も同じです。
いずれも、情緒を伴う、あるいは喚起する情報は自然と記憶されます。そしてそれがより強ければ強いほど、明確であればあるほど、シンプルであればあるほど、繰り返しされればされるほど、脳はそれを忘れることはできなくなります。

情報社会において毎年増えていく規格外のデータ量に晒されながらも、私たちの脳は確実に、


情緒を喚起された情報を
記憶します



私の商品やブランドはこんな価値がありますよ」ってわかりやすく教えてあげる必要があります。外でも、家でネットしていてもそうなのですが、情報の嵐です。刺激の嵐。エンタメ過多、サービス過多。選択肢がありすぎてみなさんのブランドにいちいち覚えておく必要なんてないし、他社にいくらでも同じサービスがあるから不要だと思われているかもしれません。ではどうするか?

情緒を喚起するために「楽しそうだな」「面白そうだな」「役立ちそうだな」「自分に関係あるな」って思わせる必要があります。
そのためにみなさんがやることは以下だけです。


ブランドの特徴を
発信する




これが前回まで語ってきた、ブランドストーリーやブランドの理念が必要な理由です。なぜストーリーが必要かと言うと、その人や企業にしかない個性や特徴を表現できる部分のためです。そして個性こそが、人の感情をふさぶり、深く記憶に留めさせる力をもったものです。


次に「人の「脳のしくみ」にそっているか」のお話です。

私たちの脳は複雑なものや、価値を感じないものを覚えません。日常で増え続けるデータ量は世界規模で上がっている中でますます情報の取捨選択のスピードは上がるのではないかと。

「この情報は私には必要」
「この情報は私には不要」

こうした判断が今よりも確実に増えていき、そのブランドが自分に価値をもたらすかどうかの判断も比例して早く、言い方を変えれば雑になっていくのではないのかなというのが私見です。

そこで人の記憶に、留めさせるために以下の5つを提唱します。


ブランド情報を [   ] する。

※括弧に入れてるワードです。


① シンプルに

② わかりやすく

③ 個性的に 

④ 統一

 リピート



前回このシリーズでは、ブランド情報に画一性をもたせた方が記憶されますよ。というお話をしました。この情報とは、つまり視覚的なブランド情報のことをいいます。これについての詳細は前回をご参照ください。

全てのブランドの視覚情報を以上の5つの方向でコントロールすることが、人の記憶に焼印するためには必要です。
そしてこのブランドの発信情報とは主にブランドの理念を取り巻く視覚情報をいいます。前回記事でも触れてますがもう一度。以下のものです。

WEB
SNS
シンボル・ロゴマーク
ブランドアイテム
POP(お店の広告物)
広告デザイン
空間・内装インテリア
外装インテリア・建築
店舗立地
スタッフ
スタッフのマナーや流儀
ブランドステートメント
代表メッセージ
パブリシティ
沿革
など

これらのブランド情報を、ブランド理念を元に統一させることが、記憶されることにおいて必要なことです。
シンプルに、わかりやすく、個性的に表現していきます。

複数の異質なものにまたがる情報を統一させます。
そしてそれを何度もリピートさせることで、人の脳に焼印していきます。

シンプルに、わかりやすく、個性的に情報をまとめるのはおそらく独力でやれるとは思います。ですが、情報を統一させることにおいては、専門家に依頼することをオススメします。
例えば上に挙げたようなそれぞれに異なる媒体や、展開先の視覚情報を、一つのブランド理念を元に統一をかけることは「専門技能」が要求されます。ブランディングとマーケティング知識と実績のあるコンサルと、視覚情報のまとめるデザイナーやクリエイティブディレクターなどがを顧問に雇ったり外部委託することが必要になってきます。



ブランド構築は、常に客観的な視点でアドバイスを行える人をブランド経営に組み込むことが、企業やブランド規模問わずに、多くのブランドが生まれる個性の時代において必要なプロセスになってくるはずです。

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