見出し画像

日本のへそからぶらりたび 海士町での島暮らし折り返し地点

気がつけば10月になり暦では秋。
海士町も徐々に気候も秋になって涼しくなっている。
いや夜はかなりさぶい気がするが。
海士町での生活は穏やかでありつつ、イベントが多く充実している。

4月に大人の島留学という制度で海士町にやってきて半年が経つ。
上半期は本当にあっという間だったなと。

1年の折り返し地点ということで「半年後どうする」といった会話も出てくる。島にのこるのか、本土に戻るのかなど決断が迫られる時期が近づいている。

残り半年の生活も島にきたからこそ有意義なものにしていきたいと思う。
島暮らしの前半戦どうだったか、残り半年の目標などを思考の整理も兼ねて
書き連ねることにした。


●半年間海士町で暮らしてみて感じたこと、個人的に取り組んだこと

・歴史や文化に非常にリスペクトのある町(感じたこと)

海士町に来て感じたのは自分達の地域の歴史、文化に対して誇りを持っている人が多いと感じた場面がいくつかあった。

海士町の数地区で7月に行われた大祭の時のこと。

中里地区の大祭り
大祭 道中神楽の猿田彦


道中神楽や神事、神輿の練り歩きで町の人が心から祭りを楽しんでいた。
Iターン者 地元の方 年代の垣根を超えて盛り上がっていた。

祭りが終わった後の直会なおらい(※)でもみんなで労っていて、元気だったところも印象的だった。


ごとばんさん芸術文化祭の移動美術館で各地区の公民館の民具展示、写真展示でのこと。

昔の電話
とある地区の昔の写真

地元の方が昔の写真を見るやいなや、

「この写真 懐かしい!!!」
「これは〇〇さんの家 だわい」 
「わしも昔この道具使ってた」

といった会話が交わされていたのが印象に残っている。
先人や過去に対するリスペクトや過去を振り返り地域に思いを馳せる姿を見て、僕は海士町の人は地元が好きなんだなと感じた。

僕も生まれ育った土地の昔のことを知ると同時に、良いと感じた風景をこれまで以上にカメラや日記、文章に残したくなった。


・海も好きだが、やっぱり山と川が好き(感じたこと)

木路ヶ崎灯台
木路ヶ崎灯台から眺める夕焼け
木路ヶ崎灯台の休憩スポット

海士町で暮らすと毎日美しい海が見れます。
僕が国内旅行してきたかなかで隠岐の海は青く澄んでいて輝いている。


隠岐の海はときには優しく、ときにはザーッとあらなみを立てます。

海士町の漁村


喜怒哀楽を表現してくれる隠岐の海を散歩で眺めるのが至福のひととき。
そんな隠岐の海が僕はお気に入りです。

地元兵庫の風景
兵庫の地方都市

一方で海士町で見れないものがあります。
それは川と高い山。

地元兵庫県の田園風景が広がり山と川に囲まれた内陸部で育った僕には
川と山が大切なものだと島で暮らして再認識した。

8月と9月に少し地元兵庫県に帰省して見る里山の景色を見て感じたこと。

内陸部で育った人間からすると海のある土地に行くと高揚感があった。

・自己内省をする機会が増え、自分に必要なものが見えてきた(感じたこと)

久しぶりの大阪
大阪駅前の夕方

半年前までは6年間大阪で情報過多の中で暮らしていました。
海士町に来てからは
景色を眺めたり、仲間と会話する中で、自分のことについて、今後のことについて内省する機会が増えた。

僕にとって必要なものは

・自然のある風景(海・山・川)
・旅
・図書館
・散歩
・なければ自分で作る知恵
・高校野球観戦
・のんびり暮らす時間

など。
残り半年かけて今後どうしていきたいのかもじっくり考えていきたい。

・海士町全14地区を巡り全記事を書いた(やったこと)

海士町に来る前に、海士町を全地区を自分の足で巡る目標を立てていた。
あまさんぽというテーマで4月から7月にかけて全14地区を周り記事に落とし込んだ。

大人の島留学に来てみて海士町の各地区の何気ない風景について知ってもらいたいと思い始めた。

上半期にはありがたいことに海士町公式noteにも取り上げていただいた。

海士町の14地区、どの地区も個性的で街歩きしているだけで豊かな時間を過ごせた。

海士町の14地区をまとめている記事です!!!


●残りの半年で挑戦したい事

・海士町のどこかで風景写真などの個展をやりたい

島にきて海士町の風景を見ては撮りSNSには投稿しているが
オフラインの場で海士町、隠岐の風景の魅力を伝えていきたいなと思った。
大人の島留学期間のどこかで開催できたら良いなと。


・隠岐の旅のZINEを作る

海士町に来る前に一度旅のフリーペーパーを作ったことがあり、
旅の記録、記憶に残すという意味で僕から見た隠岐諸島をテーマに
旅のZINEを作ってみようと目論んでいる。

ZINEができれば出展できればと考えている。

・海士町以外の西ノ島町、知夫村の全地区、隠岐の島町の主要観光地を巡る。

海士町は全地区回ったけど、西ノ島町と知夫村の各地区を自分の目で訪れたいと思う。

隠岐の島町も5月以降なかなか行けていないので年内のどこかで訪れようと思う。

なぜ全地区回るのか。
自分で実際に訪れることで頭の中に西ノ島、知夫村の地図を叩き込み、
土地の全体像を掴むため。

隠岐の島町に関しては主要な観光地を巡り、今年見れなかった島後の神楽に関しては来年以降のやりたいことリストに追加。

海士町にいる地の利点を生かして旅をできるチャンスだと思っている。

・毎日絵日記をつける

上半期の半年は思った以上にあっという間で驚いた。
下半期もただ過ごしているだけだと勿体無い。
そこで絵日記を通して1日を振り返る時間を作る。

実験的にハヤテノコウジさんのスケッチジャーナルという本を参考に
9月から1日1絵で表現するようにした。

半年続けたらどうなっているか楽しみ。


・1日ぼーっと過ごす

海士町に来てから半年。
海士町は思った以上にイベントがあり充実している。
意識的に自分の時間を取る必要があるのは半年過ごして痛感した。

ただ海を眺めて、本を読むだけの日を作って見るのもいいかもしれない。
読書の秋ということもありちょうどいい。

●半年後はどうするのか

半年後どうするかは自分のなかでいくつか答えは出ている。
今のところはこの場で急いで答えを出さないでおこうと思う。
じっくりじっくり考え抜いたうえで年末年明けあたりに決断をできればと思う。

ただ半年後やりたいことははある。

・海士町の関係人口アンバサダーになる。
・地元兵庫や関西で海士町や隠岐に関する展示を何かする。
・まだ未踏の群馬県、新潟県、沖縄県に訪れる。

などなど。たくさんある。

ここで出しすぎると日が暮れそうなのでこのぐらいにしておく。

●おわりに

本土に住んでいる仲間や島留学生の同期に海士町生活どう?と尋ねられることが多い。

僕は海士町生活は楽しいと心の底から思う。
島に残る、離れるどちらにせよ継続的に海士町とは関わり続けたい
そう思えた半年。
残り半年も自分なりに海士町生活を堪能したいと思う。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


いいなと思ったら応援しよう!