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【私に前を向かせてくれた本たち】
noteを始めて、ふと自らを振り返る事が多くなった。
昔から読書が好き、というタイプでは全くなかった私だが、学校の朝読書で渋々読めそうな本を持ってきていたあの頃とは違い、今ではお気に入りが幾つか出来たものだ。
その中で誰かと比べられた時に、"じゃない方"として扱われてきた気持ちや、"どうせ自分は"と決めつけてしまう悪い癖を見直すキッカケをくれた著書がある。
"お前じゃない"
と、何度も誰かに言われているような、そんな気持ちになった事があった。
著者も同じくであった。
人生は選択の連続であり、選ばれなかった事で違う未来に繋がった事、選ばれなかった事で繋がれた人というのもまたあると言うもの。
阿部さんの実体験を学生時代から社会人まで追体験できるような内容で、自分に置き換えて涙無しでは私は読む事ができなかった。
リーダーに選ばれる親友、なんでもない何にも選ばれない私。
努力しても認めてもらえない、そんな悔しい気持ちを一緒に分かち合って消化できるようなそんな本であった。
少なくとも私はこの本で救われた部分がある。
選ばれるリーダーのような人間ではなくとも、後輩や同僚たちは私を慕って相談してくれる。
それが違う選ばれ方なのだと、信頼の在り方なのだと学んだのだ。
それなのに当時の私は何にも選ばれないことにだけ執着をして、的外れな努力をしていたように思う。
自分の武器は何で、どこで活かせるのか。
それは誰かを引っ張り上げるような事ではなくて、一緒に寄り添いながら歩いていく、散歩道のようなペースなのかもしれない。
落第点押されているような感覚は忘れることはできないけれど、もし自分の言葉が誰かに届いて誰かの人生の励みに、応援に少しでもなれるのなら、
わたしはそれを全うするのである。
とても良い著書なのでお気に入りに追加してみてはどうだろうか。