痛みは人類の敵? Ⅲ
皆さん、こんにちは。
今回は腰痛の改善はどうするかを私の経験などから書きます。
前回も書きましたが、医療関係者でも治療家でもありません、単なる古希過ぎのケアマネの独り言としてお読みください。
原因不明の腰痛について
今回は「原因不明の腰痛」についてお話ししたいと思います。
特に、私が「生活習慣痛」と名付けた痛みについて詳しくご紹介します。
原因不明の腰痛とは?
まず、「原因不明の腰痛」とは、特定の原因が明らかでない慢性腰痛のことを指します。
この腰痛は、多くの場合、生活習慣から発生しています。
つまり、普段の生活の中での何気ない行動や姿勢が積み重なり、腰に負担をかけているのです。
私はこの痛みを「生活習慣痛」と呼び、「生活習慣腰痛」として具体的にどのように起きるのかをご説明します。
生活習慣腰痛の主な原因
「生活習慣腰痛」の最も大きな原因は、椅子の座り方にあります。
特に、いわゆる「ずっこけ座り」が腰に悪影響を与えます。
「ずっこけ座り」とは、椅子に浅く座り、背もたれに寄りかかるような姿勢のことです。
この姿勢は一見楽に感じますが、腰には非常に大きな負担がかかり、まさに「悪魔の玉座」と言えるでしょう。
私が考える、正しい座り方と立ち方
では、どうすれば「生活習慣腰痛」を防ぐことができるのでしょうか。
まずは、正しい座り方と立ち方を身に付けることが重要です。
正しい座り方
椅子に座るときは、まず座面の端に手をつけて、お尻を後ろに突き出すように座ります。
この時、背筋を伸ばし、背もたれに深く腰を掛けることがポイントです。
足は床にしっかりとつけ、膝は直角になるようにします。
椅子の形
椅子は設計段階では腰痛ならない形になっています。
座る人がその性能を十分に利用していないことが、腰痛の原因でもあります。
ソファーは腰に悪いと話す人がいます。
ソファーも腰を深く腰掛けると腰痛にはなりません。
バネなどはヘタってしまったソファーは別です。
椅子の高さ
一般的に座っている椅子は高すぎます。
腰痛予防に最適な高さは、上記の座り方のとき膝が90度になる高さです。
90度以上になると太股の後ろを刺激し、血行不良やハムストリングを固めてしまい腰痛を招きます。
90度以下だと立ち上がりに苦労します。
正しい立ち方
立ち上がる時は、まずお尻をできるだけ前にずらし、膝は90度です。
そして、利き足を踵が浮く位後ろに引き、その足で体を斜め上・前に押し上げるように立ち上がります。
この時、上体を前屈みにしないことが重要です。
上体を前屈みにすると、腰に余計な負担がかかってしまうためです。
息を口から「フッ」と吐くとより立ちやすくなります。
まとめ
原因不明の腰痛、特に「生活習慣腰痛」は、「生活習慣病」と同じく日常の些細な習慣が積み重なって発生します。
しかし、正しい姿勢を意識することで、痛みを予防することができます。
普段の座り方や立ち方を見直し、腰に負担をかけないようにしましょう。
健康な体を保つためには、小さな習慣の改善が大切です。
皆さんも、ぜひ今日から正しい姿勢を意識して、腰痛の予防に努めてみてください。
次回は、生活習慣で腰痛を改善す余裕がない、今すぐ痛みを改善したいという方向けです。