見出し画像

マクドナルド物語vol.4〜遅刻は時間を奪う悪行〜

ご来場、ありがとうございます。

連続マクドナルド物語です。書きたい欲求が爆発してしまいました。
自己満足ですね。よろしければ、お付き合いください。

勘違いが起こりだす


働きはじめて、1年が経とうとしたくらいの事です。
マクドナルドには、店舗をオープンさせる作業があり、朝6時からお店に出勤して7時の開店に間に合うように作業する仕事がありました。
朝早いため、あまり好まれない作業でしたがなんでもやりたがりの僕はこのオープン作業も覚え、シフトを出していました。

月水金はエコーで夜まで働き、火木土は朝オープン作業で働くというシフトでした。

だんだんとお店にも慣れて、マネージャーや、クルーから仕事で認められてきた僕はある行為を頻繁に起こしてしまうようになっていました。

その行為とは【遅刻】です。

最初は10分。
それが怒られないとわかると、次は30分。
ひどい時は1時間も遅刻する事もありました。
でも私がいなければ、お店は回らない。
クビになんか、ならないと完全に調子に乗った勘違いをしてしまっていました。

店長にも、SWマネージャー(アルバイトのマネージャー)にも、そんなに怒られた記憶はありませんがHさんだけは毎回、無茶苦茶に怒ってくれました。
Hさんがいる日は、気をつけようと思っていた矢先、Hさんが異動する事になりました。
タイトルアップと同時の異動との事で、ご栄転でした。
その頃の僕は、 大学生のちょい悪SWマネージャーであるOさん(仮称)に憧れていました。
Oさんは仕事はバリバリできるけど、ちょっと悪い事を沢山教えてくれる大学生。
アルバイト高校生達のリーダーと言う感じでした。
例えば、この頃のマクドナルドは注文が入ってから作るのでは無く、ハンバーガーを10分間保管できる機械に作り置きして販売するスタイルでした。
10分経った物は基準外になる為、捨ててしまいます。タイムアウトってやつです。

カウンターから、厨房にタイムアウトのハンバーガーが戻ってきて、それを捨てるのは厨房にいるクルーの仕事でした。

もちろん、食べちゃダメです。

だめ、絶対。

それをバレないように、食べるワザとかを教えてくれる人でした。
若いって罪ですね。

そんなちょい悪スタイルに、もともとちょい悪気質な僕はスンナリついて行ってしまいました。

このOさんが、どうもHさんの事が嫌いらしく、Oさんの移動を聞いた途端に大喜びしていました。
僕はHさんの事を尊敬していましたがそんな事をOさんに言えるはずも無い上に、その当時は遅刻すると怒るHさんを煙たがっていました。

僕は自分もHさんの事を嫌いであると言ってしまいました。

まさかこの後とんでもない事になるなんて、想像していませんでした。

ここからは少しの間、フィクションです。
リアルな事は書けないので、少し綺麗な話に変換してお届けします。あしからず、ご了承下さいね。

Hさんの送別会を行った日、盛大に比嘉さんを送り出し、さぁ解散しようとなったその時に事件は起きました。

Oさんが店のちょい悪達を5.6人集めてHさんを公園まで呼び出して、思いをぶつけ出しました。

その中には僕も入っていました。

「俺はあんたが嫌いだ!こいつらも、みんな嫌いだって言っているぞ!最後にちゃんと謝って異動していけ!」
その言葉を聞いた僕は、血の気が引いていくのを感じました。

いや、自分はそんなつもりは無い。

つい嫌いと言ってしまったけど、本当は尊敬しているんだ。

違う、勘弁してくれ。

そんな事を頭で考えていると、Hさんは
「そうか、そんな風に思われているとは気がつかなかった。申し訳なかったね。」
と、謝罪の言葉を口に出しました。

頭を下げたHさんを見て、Oさん達はご満悦で解散していきました。

帰り道、きっとHさんにとっては最悪の送別会だったろう。
なんで、自分は嫌いじゃないって伝えられなかったんだ。

でももう会うことも無いだろうと、とりあえず自分の中で結論を出し帰路につくのでした。

少し肌寒いくらいの季節でしたが、帰り道は凍える様な寒さに感じた記憶が残っています。

遅刻は本当に悪行

人それぞれの考え方はあると思いますが、僕は【遅刻】は、絶対に駄目だと今は思っています。

こんなに遅刻していて、説得力がないと思いますが、今は必ず約束の時間の10分前には着くように行動しています。
まだ話には書いていませんが、この後マクドナルドで遅刻について考えさせられる経験があり、それ以降、全く遅刻はなくなりました。
結局は自分の意識次第で改善できるんですね。

その経験から学んだ事は

人から【信用】されるには、やはり常識ある行動が不可欠だという事。

時間は本当に価値のある物です。

相手の方の時間を奪う事になるのですから約束した時間は、仕事、プライベート関係なく必ず守るようにしたい物です。

守れない約束なら、最初からしない方が相手の方の為になるので、必ず守れる事を前提で話を進めましょう。 

そして遅刻する人がもしいたら、この事を愛のある然り方で伝えてあげましょう。 

その人が誰かの大切な時間を奪う前に。

遅刻は目の前にいる人だけで無く、必ず誰かの時間を奪っています。
よく良く深くまで考えると、どこまで影響が及んでいるでしょうか。

僕は想像してみたら、本当に絶望しました。

どこの誰かも知らない人の時間まで、奪っています。

世の中に時間を大切にする人が増えますように。


読んでいただき、ありがとうございました。




いいなと思ったら応援しよう!