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自作詩ブログ 【雲と時計と珈琲ひとつ】より、 作品をご紹介させて頂いてます。 何もなくとも、 日々は過ぎてゆきます。 そんな日々の中でも、 少しづつ、心は、思考は動いてゆく。 …
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#私の作品紹介

【詩】ドーナツ

【詩】ドーナツ

ドーナツの真ん中の
まぁるく空いた穴から

君を見てた

楽しそうに
おしゃべりをしている君は

まぁるい笑顔

僕のハートも
まぁるくなってゆく

ドーナツの甘い香りに

鼻先をくすぐられながら…

《今日のひと言》
慌ただしい日々の中
ほっと一息の時間に頂く
甘い物やあったかい飲み物って
それまで緊張で
硬くなっていた心を
優しくほぐしてくれる気がします。

そんな心ほぐれる時間に
大切な誰か

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【詩】月を見る。君を想う。

【詩】月を見る。君を想う。

今年最後の

満月が浮かぶ

人跡途絶えた

公園のずっと上の方

古びた遊具を

照らし出す蒼白い光

夜の空気と

同じ温度のベンチに腰掛け

ただ月を見ていた

ただ君を想ってた

《今日のひと言》

 SNS休みから帰って来ました。

https://ameblo.jp/soratomokomoko/entry-12886136182.html

⬆️お休み中の日記です。
     もし宜

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【詩】オレンジ色の笑顔

【詩】オレンジ色の笑顔

山の上にある郵便局の

エントランスのすみっこ

タイルの割れた隙間に

ひっそりと咲いた

オレンジ色の花

「 わたしはここにいます。」

ちいさな

かすかな

その声は

いったい誰に届くのでしょうか?

歩みを止めて

見つめていたら

気のせいでしょうか?

ゆるやかな風に吹かれて

ゆらり

ゆらゆらり

オレンジ色の笑顔が

弾けて見えた気がして

いつの間にか

その花にスマホを

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【詩】Mist

【詩】Mist

白い雲の中の様な

深い森の

ずっと奥の方へ

一匹のうさぎが駆けてゆく

森の一番

大きな木の下で

静かに座り込み

ランプ片手に

本を広げようとした

少女の横を

微かな風を纏いながら

そのうさぎが

駆け抜けてゆく

どうした事かと

本を投げ出し

ランプ片手に

立ち上がって

うさぎを

追いかける少女

目が眩むような

眩い光の中へ

ふたりは吸い込まれてゆく

【詩】繋がる世界

【詩】繋がる世界

1+1は 2

これは

当たり前のこと

でもね

君がいるだけで

その答えは

どんどん大きくなってゆくんだよ

これは

私の体感

支え合える

君がいてくれる

それだけで

この世界はあったかい

✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼

《今日のひと言》

人という字の通りに
人と人は支え合って生きてゆく。

この詩を綴った当時
家族全員コロナで
倒れてしまいま

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【詩】除夜の鐘

【詩】除夜の鐘

今年も過ぎてゆく

除夜の鐘が百八つ

鳴り止んだら

新しい年が始まる

変わらない日々に

感じているけれど

鏡に映る自分は

年々変わってゆく

早く大人になりたいと

願った幼い私

あの人の声を聴いて

胸がきゅっとなって

それが恋だと知った私

守るべきものを

この手で愛でながら

淡々と日々をこなす私

この人生を振り返り

静かに こたつで

みかんを食べている私

いつの私

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【詩】君とココアを

【詩】君とココアを

小高い丘の上にある

誰かが作った木のベンチに

君と並んで座ってる

冷たい冬の風を受けながら

あったかいマグカップを

両手で包み込む僕ら

ココアから飛んでゆく

柔らかな雲のような湯気は

ほわんとあったかく

寒さに震える僕らを包み込む

しあわせになる魔法には

難しい呪文も

派手なイルージョンもいらない

何を食べるのか?

何処にいるのか?

そんな事より

もっと大事な事は

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【詩】ちいさなお家

【詩】ちいさなお家

街が夜へ

着替え始める

小さなお家の

小さな窓が

夜道を照らすランプの様に

ほわんと

オレンジ色に光り始める

小さな窓に

小さな影

私は

その影に手を振る

すると

小さな影は

飛び跳ねながら

手を振り返してくれた

君と出会ったのは

こんな雪の日でした

君の話す声は

柔らかに降り積もる

耳の奥に残る残影

君のまつ毛に

ふわりと舞い降りた

一粒の雪の結晶

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【詩】こたつ

【詩】こたつ

ゆうやけこやけ

友達とさよならして

小石蹴飛ばし帰るあぜ道

カラスが

おうちへ帰ろうって

鳴いている

わたしのおなかの虫も

おうちへ帰ろうって

鳴いている

ゆうやけこやけ

おうちへ近づく曲がり角

カレーの香りに背中押されて

ガラリと玄関開けて

急いでこたつの部屋まで走ってく

「ただいまー。」

声をかけようとしたら

こたつに入って

お母さんうたた寝をしていたよ

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【詩】僕らは永遠には生きていられない

【詩】僕らは永遠には生きていられない

太陽がのぼり

月がのぼって

また太陽がのぼる

変わらない日々を

繰り返してる

変わらない時間を

巡ってる

君が笑う

隣の犬も笑う

それを見る僕も

いつの間にか笑ってる

君はいつから

そこにいたんだっけ?

そう

巡る時間の中で

君を見つけた

クロノスタシス

君に触れて

また世界が動き始める

泣き合ったり

ぶつかり合ったり

笑い合ったり

求め合

【詩】ひとりシネマ

【詩】ひとりシネマ

見つけたいのは

あなた

話したいのも

あなた

どうか

この角を曲がったら

そこに

あなたがいますように

叶わない願い事を

繰り返し

繰り返す

終わらない

ひとりシネマ

頭の中の

寂れた劇場に

ぽつんとひとり座り

モノクロの映像を

ぼんやり見続ける

あなたがいないから

いつまでもモノクロのまま

徒然に流れてゆく

【詩】記憶アルバム

【詩】記憶アルバム

暗闇に

なりきれない夜に

向こう側を覗いてる様な

細い三日月

ひとつ

浮かんでる

はしゃぎ疲れて

静かな闇に包まれてく

このココロに

ひとつ

浮かんでる

それは

大切で

手放せないモノ

そう

手放せないモノだった…

両手を広げ

目をつぶった

【詩】いちぶん

【詩】いちぶん

この道の

ずっと先にある景色を

私は知らない

行こうと思えば

行けるのかもしれない

手を伸ばせば

そこに咲く花に

届くのかもしれない

「 そうかもしれない。」

その一文を

頭の中で繰り返しながら

私は

今日も

ここで歩みを止めて

ただ ひとり

空を見てた

【詩】五月の三日月

【詩】五月の三日月

こんなとこで

君を思い出して

ふっと頬が緩んだ

歩道橋から見える景色は

君と繋がってなんかないのに

三日月

浮かぶ夜空

その向こう側で

君も見てる気がした

ぼんやり

ゆるやかに浮かぶ

五月の三日月を

日が進む事に
満ち欠けする月。

夜の静かな時間に
暗闇に浮かぶ月を見ていると
色々な事が頭に浮かんできます。

…時には

あぁ、お腹空いた…。

と、お月様を見ている事も�

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