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体力の低下が止まらない…

小学校の先生で、2児の父、雄剛です。

この記事の通り、実際に学校現場にいると体力の低下を感じることが多いなと思います。

①姿勢が保持できない…

体力の低下を最も感じるのが、姿勢を保持。授業中、子どもたちは席に座っていますよね。1年生の最初に国語で習う座り方は…

「足はぺったん、背中はぴーん、おなかと背中に グー1つ」

これまで、これをどの学年でも意識して指導してきました。さすがに、背もたれを全く使わずに1時間過ごすのはきついので、「お尻を背もたれの方までしっかり下げて、背もたれを使っていいから背筋を伸ばそうね。」と言っています。昔は、これが当たり前でした。卒業式では、在校生もこの姿勢で1時間頑張っていましたよね。

今では…。
・お尻が前にずるずる出て、背中は背もたれにつくから、足から背中が一直線に近くなる子…
・背もたれに手を掛ける子(社長座り)
・すぐに机に突っ伏す子
・足を開いて机の横から出ている子
クラスの大半がこんな感じです。原因は、やはり体幹の弱さ。我が家もそうですが、家ではソファに座っているから、姿勢を保持する必要なんてないし、普段から体を動かさないから、姿勢を保持するための体幹が鍛えられていないんだろうな感じています。

②ケガの多さ…

この記事にもあった通り、「ぞうきんがけをしていて、顔をぶつける」のような、今までであれば「なんで?」と思うようなケガが増えています。
・何もないけれども、階段から落ちて骨折する…
・跳び箱でしっかり手を着くことができなくて、骨折…
・ドッジボールやバスケットボールで、ボールをとれずに顔にぶつける…
運動経験の少なさが伝わってきます。

③リレー選手がトラック一周を走りきれない…

コロナ前までは、当たり前にあった代表者リレー。高学年であれば、トラックを一周するケースが多いですよね。昔の代表は、トラック一周(120~130mくらい)を最後まで走りきれる子が代表でした。でも今は、代表の子ですら、スピードを落とさず走り切ることはできません…。

④体力の二極化

体力の低下を感じる一方で…。異常に体力レベルが高い子、競技力が非常に高い子もいます。そして…。その真ん中が少ないんです。小さい頃から習い事をして上を目指している子だけはどんどん体力、競技力が上がり、それ以外の普通の子たちは遊ぶ機会も減り、どんどん体力が落ちていく…。

皆さんの体感としてはどうでしょうか?子どもの体力の低下を感じることはありますか?

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