そういう多様性もある
パート先に新人さんが入ると癖のある人ばっかり。
そんな悪く人を言う友人に対して、ちゃんとのれない自分。
「ごめんよ」と心の中では思ってる。でもそこだけ。
高校時代からすごく仲が良かった。
思考とか好きな物とか、全然違うし。
たまに討論に発展することもあったけれど、それが面白くもあった。
その友だちに対して、たまにイラっとすることもある。
でもちゃんとお互い、イラっとしたところとか、違うと思うところを言い合える仲。そんな友だちだけれど、大切な友だち。
イヤに思っとことより、大切にしてくれてたことや親身になってくれたこと、助けてくれたことの方がずっとずっと多いから。
本当に迷惑かけ続けた時もあった。
イライラしたり、少し距離開けた時期もあったけれど、会うとイヤなことより楽しかった日とか、大切な日の方が遥かに大きく心に刻まれているから。
多分これから先も会うし、気が向いたとき(月1とか)にlineも送るんだろうなって思う。
その友だちは、子どもが好きだけれど子どもは作らない。
自分がなんとなく生きているからだそう。
金銭的にとか障害があるからとかではない。
母親たちには悪いけれどと言っているけれど、子どもは人のために産むものだと思っていない。
そもそも子どもを産まない、というのは本人や夫婦間の問題だし、産みたくても子宮系や他の病気・障害が理由で産めない人や、不妊治療をしている人もいる。
大学時代の友だちで、社会人になってからどん底だった私を救い出してくれた友だちも、そんな人の1人。
大学時代の友だちは子どもが欲しいけれど、産めない状態。
今は治療に専念している。
妊娠報告をしてから、連絡はしていない。
友だちの心が整理されて、友だちから連絡が来るまでは産んだことを伝えないつもりだ。
だからインスタでは、子どもを産んだことを伏せている。
本当は不妊治療中に得た知識を伝えたいし、同じ病気でも妊娠している人の情報も伝えたい。どの程度進行していて、辛いことは何か、もがいていることはなにか、治療の塩梅も知りたい。けれどそれはいらないお節介だし、妊娠や出産はデリケートな問題なので突っ込んで聞けない。
それに治療に専念すると決めたのは、友だちだし、友だちの夫がすごく優しくて、友だちを第一に考える方だから、きっと友だちは友だちの夫と相談し、一緒に悩み、笑い、一瞬一瞬を大切に生きている今は、幸せだと思っている。
高校の友だちも大学の友だちも、自分たちで選択して出した答えだから、正解だと思う。
周りがとやかく言う問題ではない。
結婚すると、「子どもはやくつくりなさい」と言われ、1人目ができると「次はいつの予定?」と土足で踏み込んでくる人がいる。
妊娠・出産の経験をして、妊婦さんの辛さを体験した今は、4人産み育てた母は、偉大だとは思う。
妊娠の前に減薬をした経験から、その大変さも知った。
不妊治療を通して、実は不妊治療をしている方がたくさんいることも知った。お金も時間もたくさんかかることを知った。
無痛分娩の肩身の狭さも経験した。
私は精神疾患持ちなので、無痛分娩を病院から進められて無痛分娩を選択し行った。
無痛分娩をしたら愛着がわかないとか、帝王切開は麻酔が効いていて産みの苦労を知らないとか、たまに見かけるけれど、全部お産は、自分はもちろんのこと、医者、助産師、看護師などたくさんの人の命が、新しい奇跡的な命にバトンを渡している。
みんな真剣だし、体力、精神力を削っている。
私の場合、生まれる前の日pm3:30ごろ破水して、am8:40に生まれた。
病院の方々は本当に素晴らしいかたばかりで、水を飲むのもその時間に2回くらい。食事休憩1回だけ。他の正に生まれそうという妊婦さんの元に数十分行って、あとはずっと付きっ切り。
無痛分娩だったのと初産ということもあり、am8:00ごろまで全開にならない状態。子宮内感染もおこし、これ以上まったら帝王切開というところまで行っていた。
そして子どもが生まれた時、多量出血を起こした。
子どもは生まれてすぐ泣かず、呼吸が弱い状態。NICUに行ってしまった。
NICUでは24時間、管理され、色々な検査をしてくださった。
そのおかげで子どもは、後遺症もなく約1ヶ月で退院できた。
医師や看護師さんなどは仕事だからやって当然と思う方もいると思うけれど、今回の出産を経験して、病院のありがたさを再確認できた。
こうして命が生まれるのかと、感謝しかなかった。
話はだいぶそれたけれど、産む産まない、どう産むか周りの声はガヤでしかない。
どんな選択もその人が決めた、その時の最善だと思う。
結婚したから産めとか、結婚しないでシングルマザーになった方とか、障害があるから産むなとか、出産方法がどうとかそんなこと他人が口出したり、することでは絶対にない。
結婚しなくちゃいけないというのも、もはやいらないお節介。
たぶん結婚願望があるけれど、してない男友だちに助言をしたのも私のいらないお節介だったなと、ふと我に返ってみた。
これからは、妊娠以外のことも触れないようにしていこうと思う。
どんな選択も苦しんでもがいて、自分自身で決めた道。
人に決められたら、逃げ道ができるし、その決めた人は責任が取れるのかとも思う。
だれもが自分の決めた道を否定されない世の中であって欲しいと切に願う。