両目洞窟人間

32歳男性。にゃんこのいけにえというブログもやっています。http://gachahori.hatenadiary.jp/  弟と『はぐれラジオ純情派』というpodcastも始めました。 https://anchor.fm/hagureradio

両目洞窟人間

32歳男性。にゃんこのいけにえというブログもやっています。http://gachahori.hatenadiary.jp/  弟と『はぐれラジオ純情派』というpodcastも始めました。 https://anchor.fm/hagureradio

マガジン

  • わたしが書いたお話

    わたしがこれまでに書いた小説をまとめています。

  • 両目洞窟進捗日記

    両目洞窟人間さんのだいたい何も進まない進捗日記。

  • 両目洞窟感想

  • 短編小説『ねこのまち子さん』

    私が書いた短編小説『ねこのまち子さん』をまとめています

  • 両目洞窟写真

    わたしが日々なんとはなしに撮った写真たちです。

最近の記事

  • 固定された記事

私たち兄弟がやっているPodcast『はぐれラジオ純情派』について。

こんにちは。両目洞窟人間です。 30歳の人間です。ぼちぼちと生活に食らいつきながら生きています。 そんなわたしですが、昨年からPodcastをはじめました。 「はぐれラジオ純情派」という名のPodcastです。 https://anchor.fm/hagureradio 喋っている人は私、両目洞窟人間とその弟です。兄弟でやっています。 ことは2020年の始まった頃にさかのぼります。 30歳を目前になんかしたいな、特にラジオやってみたいな、って初期衝動的な気持ちが抑えきれ

    • リヨン25を飛べ

      *この物語は事実を元にしたフィクションである。  アーロン・ホモキは深呼吸をした。そして途切れた道の先を見据えた。それは長さ6.7メートル、高さ4.49メートルの25段の階段。リヨン25。フランスのリヨンにあるスケートボード界で最も伝説的な階段。アーロンはリヨン25をスケートボードで飛ぼうとしていた。  リヨン25をオーリー(ボードと一緒にジャンプをする技)で飛ぶ挑戦が始まったのは2002年、アリ・ボウララからだ。アリはリヨン25を飛んだが、着地に失敗し、地面に叩きつけられ

      • 『夕焼けパラレル団地城』第一章試し読み

        こんにちは。両目洞窟人間です。 文学フリマ大阪12で発表し、現在boothの両目洞窟人間ページにて販売中の中編小説『夕焼けパラレル団地城』ってのがあるんですけど「買ってくれ買ってくれ読んでくれ読んでくれ」って言う割には、試し読みのページを作ってなかったことに気が付きまして、この度、小説の序盤「第一章 たまたまニュータウン」を丸々公開することにしました。 起承転結で言うところの本当に「起」ではありますが、どんな「起」なのか、こんな「起」ですってことで、よろしくお願いします。

        • 『ぼくのお日さま』を見ました。

          『ぼくのお日さま』を見ました。(ネタバレあり感想) 見終わって、映画館のロビーのソファーにへたり込んでしまった。 なんていうか、関西の言い方すると「なんかもう、たまらへん気持ちになったわ……」ってなっちゃって、もう10分くらいへたり込んでいた。 そのたまらない気持ちってのはポジティブともネガティブとも違う。 言葉にならない気持ちだった。 そう、言葉にならない気持ちだった。 吃音を持ったタクヤがフィギュアスケートに出会ってから、荒川先生の指導の元、フィギュアスケートをどんど

        • 固定された記事

        私たち兄弟がやっているPodcast『はぐれラジオ純情派』について。

        マガジン

        • わたしが書いたお話
          16本
        • 両目洞窟進捗日記
          19本
        • 両目洞窟感想
          5本
        • 短編小説『ねこのまち子さん』
          9本
        • 両目洞窟写真
          8本

        記事

          『LIVE STAGEぼっち・ざ・ろっく!PART2 秀華祭』を配信で見ました。

          『LIVE STAGEぼっち・ざ・ろっく!PART2 秀華祭』を配信で見ました。 いわゆる舞台版『ぼっち・ざ・ろっく!』のその続編です。 作・演出は悪い芝居の山崎彬さん。 昨年上演されたPART1がアニメ版の1話~8話を舞台化したものでしたが、今回のPART2は9話~12話までの舞台化になります。 (先日公開されたアニメ版『ぼっち・ざ・ろっく!』の劇場総集編『ぼっち・ざ・ろっく!Re:』もそういう配分でわけられていましたね。) PART2は9話~12話の舞台化。アニメ見た人

          『LIVE STAGEぼっち・ざ・ろっく!PART2 秀華祭』を配信で見ました。

          boothで小説を売り始めました。

          こんにちは、両目洞窟人間です。 この度、文学フリマで頒布してきた小説をboothで販売し始めました。 現在売っているのは下記のものになります。 ・中編小説『夕焼けパラレル団地城』600円(コピー本。56ページ) ・短編小説集『両目猫舌通信 』Vol.4,Vol.6,Vol.7,Vol.8 400円(すべてコピー本、44ページ) 気になっていたけども、遠方のため文学フリマに来ることができなかったという方、もしよろしければぜひぜひです。 ただ手数料等の関係で文学フリマ

          boothで小説を売り始めました。

          文学フリマ大阪12に出店したよ!その感謝と反省と、そして未来へ。

          文学フリマ大阪12に出店してきました。これで四度目の文学フリマです。 大阪に参加するのは三度目。 初年度の2022年は右も左もわからず、とにかくひたすら無我夢中で頑張りまくっていた記憶があります。 その中で、まだ生きていた父がブースにやってきて「お前のコピー本はしょぼく見えるな」と悪態をついてきたものでした。(恨みがましく言っている のではなく、そういうことを四六時中言ってる人だったのです) 四度目の出店ということで、まずはブースの見た目を大幅に改善しようと思いました。 こ

          文学フリマ大阪12に出店したよ!その感謝と反省と、そして未来へ。

          文学フリマ大阪12に出店する。俺は緊張している。

          こんにちは。両目洞窟人間です。 好きなsyrup16gの曲は『I.N.M』です。 今回は文学フリマ大阪12に出店するという告知です。 まずはイベント詳細。 わたしのブースは「け-34」です。 「けー34」!いい語呂が思いつかないので、まっすぐと覚えてください! https://c.bunfree.net/c/osaka12/!/%E3%81%91/34 ↑ 私のWEBカタログです。 今週末、日曜日についに開催ですね。 今回は700ブース以上出店しているそうです。 毎

          文学フリマ大阪12に出店する。俺は緊張している。

          短編小説『すなぎもちゃん・スマッシュ・ヒッツ』 

          『すなぎもちゃん・スマッシュ・ヒッツ』  僕はすなぎもちゃんと暮らしていた。  すなぎもちゃんは白ねこで、当たり前のように喋って、二足歩行で歩き、僕の家、廣井家で家族のように暮らしていた。  すなぎもちゃんを飼った覚えはない。  ある日、すなぎもちゃんは突然やってきて、いつからか当たり前のように居候していたのだ。 「パパさん、お仕事お疲れ様ですにゃ。ママさん、ご飯美味しいですにゃ」すなぎもちゃんは言う。 「貴様。何年生で何部だったけにゃ」 「貴様」  すなぎもちゃんは家族で

          短編小説『すなぎもちゃん・スマッシュ・ヒッツ』 

          短編小説『ねこのまち子さん、フレンチクルーラーを食べる!!』

          「今日はよろしく頼むにゃ」  自由猫猫党(じゆうにゃんにゃんとう)の元党首は我々取材陣と握手をしながらそう言った。  元党首の笑顔と肉球の柔らかさが印象的であった。  元党首が一人がけのソファーに座る。  スタッフが照明を元党首に向けると、元党首は「眩しいもんだにゃ。いくらやってもこういうテレビの取材には驚いてしまうにゃ」と静かに言った。  私の手には元党首に聞きたいメモが握られていた。  自由猫猫党という政党の軌跡。  それは猫と人間の関係の軌跡であったとも言える。  かつ

          短編小説『ねこのまち子さん、フレンチクルーラーを食べる!!』

          短編小説『ねこマジシャンのイリュージョンショー』

          ねこマジシャンのイリュージョンショー  ねこのマジシャンがトランプのカードを切っている。  しゃっしゃっしゃっしゃ。じゃらららららら。  私はねこのマジシャンに指名されて、客席からステージにあげられた。  白い手と肉球を巧みに使ってカードを切っていくそのねこのマジシャンを見ながら、私は何故かモグワイのことを思い出していた。  モグワイ。 スコットランドはグラスゴー出身のポストロックバンド。 轟音が特徴のバンドで、私はモグワイが大好きで、通勤中に聞いたりしては泣きそうになって

          短編小説『ねこマジシャンのイリュージョンショー』

          短編小説『I saw a savior』

          I saw a savior  カレーが食べたいにゃ!!!!!!と叫び出したい気持ちを抑えて、二本足で歩き、言葉を喋る、ねこのまち子さんは街を歩いていたわけですが、ここで実際に叫んだらどうなるだろう?ともまち子さんは思うわけです。 「カレーが食べたいにゃ!!!!!食わせろにゃ!!!!!」と街中でいきなり叫ぶ自分を想像するまち子さん。  すぐさまに治安当局がやってきて、捕獲され、刑務所もしくは保健所に送られる姿がまぶたの裏に浮かびました。  まち子さんはたまに思うのです。  

          短編小説『I saw a savior』

          短編小説『ちゃん呪』

          『ちゃん呪』 「じんちゃ~ん!この駅でぇ~写真撮るとぉー、幽霊がうつりこむって話にゃよ~!!」と酔った友達でねこのきいちゃんが呂律回らずにそう言うので、私はうへうへ笑いながら「じゃあ、撮ってみようよ~!」ってiPhoneのインカメラできいちゃんと「いえーい!」って言ってたらきいちゃんが「あ、動画だったにゃー!」って言って「動画かーい!」って突っ込んでいたら、そんな私たちの背後に叫ぶ顔をしたような人影が映り込んでいたので、私の脳裏に浮かんだビートたけしは「常識では考えられない

          短編小説『ちゃん呪』

          短編小説『ねこのまち子さん、市民税を払いに行く!!』

           白ねこのまち子さんは二足歩行で歩き、喋ることができるので、税金を納めなければいけないのです。  鉄球をぶつけられる寒い山荘で夜通し討論する番組『浅間で生テレビ』で「徹底討論!喋る猫に納税の義務は違憲なのか!」というテーマが放送されたとき、「喋る猫の生活党」の党首である道場さんは「我々、歩き喋る猫は進化でありまして」と言ったら、田原総一朗に「ちょっとまって、まだ管さんが喋ってるから」と遮られたのでした。  というわけで進化の過程かもしれないねこに対して、政府は税金を取っていく

          短編小説『ねこのまち子さん、市民税を払いに行く!!』

          短編小説『ねこ太郎、現代の鬼と戦う』

           最近、最近。京都は三条、鴨川河川敷で私が本を読んでいると、川上から大きめのギターケースが、どんぶらこどんぶらこと流れてきました。 「ギターケース流れてるやん」って思っていると、パカっとケースが開き、中からずぶ濡れのねこが出てきて「助けてにゃ〜助けてにゃ〜」と叫ぶのでした。  私は「待ってろー今助けるぞー」と叫び、慌てて鴨川に突入しました。  すると運のいいことに、ここ最近の日照りで水かさは低く、あっという間にギターケースまで辿り着いた私はねこちゃんを抱き抱えて、元いた河川敷

          短編小説『ねこ太郎、現代の鬼と戦う』

          短編小説『終末のランチ~複眼豚のカツ丼編~』

           ぐわんぐわんごうん。ぐわんぐわんごうん。  月曜日から金曜日まで、朝から晩にかけて、巨大迷路型コンピューターで仕事をするのはとても大変なことでした。  背骨さんは中央<システム>の末端職員なため、地図を片手に巨大迷路型コンピューターを文字通り右往左往し、バルブを締め、また右往左往し、バルブを緩め、そんな仕事をし続ける日々にすっかり疲れ果てていました。  ぐわんぐわんごうん。ぐわんぐわんごうん。  巨大迷路型コンピューターでの仕事は危険です。  行方不明者が3日連続で出ました

          短編小説『終末のランチ~複眼豚のカツ丼編~』