【生産性向上】ビジネスの問題と課題の違いについて説明してください
あなたは、ビジネスにおける「問題」と「課題」の違いについて説明できますか。
「問題」と「課題」はどちらもよく使われる言葉ですが、意外と誤用されてつかわれていることがあります。
こんにちは、Bosch(ボッシュ)です。
私は、東証プライム市場上場のIT企業を退職し、現在は再雇用で就業継続中の一般男性です。
この記事では、ビジネスにおける「問題」と「課題」の違いについて共有します。
問題とは
問題とは、あるべき姿と現状との差異で、解決しなければならないこと、です。
たとえば、ある部署の月間売り上げ目標が5000万円であったとします。
そして、先月の売り上げ実績が4000万円しかなかったとします。
この場合、あるべき姿は先月の売り上げ5000万円なので、現状は4000万円であって、8割であるというギャップがあるので、この売り上げが8割しかないということが「問題」ということになります。
また、社内ルールが、「使用後2週間以内の出張旅費精算」という場合、1か月後に精算したのであれば、2週間精算が遅延したということが「問題」になります。
どちらのケースもこのまま放置すれば、部署や会社全体の売り上げ目標の未達や不正な経理処理や社内ルールの形骸化という大きな問題に発展しかねませんので、解決しなければならない事項です。
ですので、問題を明確にするためには、「あるべき姿」が明確になっていないといけないことになります。
よく上司などに「問題は何か」を聞かれても答えられないような人は、この「あるべき姿」を理解、認識していない人なのかもしれません。
課題とは
課題とは、これから問題を解決するためにやらなければならないこと、です。
つまり、問題=あるべき姿と現状との差異をなくすために取り組むこと、とも言えます。
上記の例でいえば、問題は「1000万円の売り上げ未達」「出張精算遅延」を解決するためにやるべきこと、例えば、「営業体制の強化」「出張精算遅延を早期に把握する」などが課題になります。
課題というと辞書などに「解決すべき問題」などと書かれています。
このように一般的には問題と課題を区別しにくい表現があるので、ビジネスにおける問題と課題も混同されてしまうのです。
問題と課題を切り分けないと解決策が見いだせない
問題を解決するためには、まず問題を明確にして、つぎに課題を設定して、その後、課題の具体的な解決策を実行するということを行います。
問題と課題を混同すると、課題が問題となっていることに気付かずに課題の設定を漏らしてしまうことがあります。
また、曖昧な詰めの甘い課題を設定してしまうこともあります。
どちらも、適切な解決策を見つけて実行することができなくなり、問題解決が難しくなります。
まとめ
問題とは、あるべき姿と現状との差異で、解決しなければならないこと。
課題とは、問題を解決するためにやらなければならないこと。
問題と課題を整理して、適切に問題を発見して、課題を設定することで、適切な解決策を見出すことができる。
あなたは、「問題」を「課題」と混同していませんか。
しっかりと「問題」を発見して「課題」を設定し、「解決策」を見出し実行し、「問題解決」してくださいね。
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以上、Boschでした。