バナナオーレが飲みたい
こんにちは。ぼーんぐんです。
毎朝通勤で利用する駅のホームにはドリンクの自販機があります。夏場の水分補給や朝食を抜いたサラリーマンの栄養補給で活躍しているのです。
この自販機に気になる商品があります。
「バナナオーレ」
私は子供の頃からバナナが好きで、母親がスーパーで買って帰ったバナナの房からは、いつも二本ずつのペースで食べていました。
そのバナナ好きは今も変わってはいません。
スーパーを訪れますと、バナナの皮に美味しいサインが出た商品を選ぶ様にしています。甘味の強さが好みなんです。
熟れたバナナを食べると元気が出ませんか。
多少の悩み事もバナナを食べた幸福感で「どうでもいいか」と楽観的な気分にさせてくれます。
そんなバナナを使った商品「バナナオーレ」が自販機に並んでいるのですが残念なことに買う機会がありません。
朝は大概、私がホームに着いたら、ほどなく列車がやってきます。乗客も少なくはないホーム上でカバンの中から財布を出して小銭を準備する時間がありません。
また、私は朝食をしっかり食べる方ですから、ホームでは満腹なんです。意欲の面でもイマイチなんです。
しかし好きなバナナオーレの存在はしっかり目で確認しています。「おはよう。いつか連れて行ってやるからな」そんな思いで見つめています。
先日、夕食後の家内との雑談でその話に触れますと「私が作ってあげるよ」と優しい言葉をかけてくれます。
バナナと牛乳、蜂蜜を加えた栄養たっぷりの特製バナナオーレです。
子供の手前控えましたが、家内の優しさに心の中でしっかり包容して感謝しました。ありがと。
でもこれじゃない。明治のバナナオーレが飲みたいんです。
翌日意を決して買うことにしました。小銭は予め準備をしてポケットに入れています。お腹はさほど空いていませんが関係ありません。
ホームにつき、自販機の前に立ちます。
ポケットから小銭を取り出して一枚ずつ慎重に投入していきます。
自販機ボタンのランプがオレンジに点灯しました。いよいよです。
遠くから電車の車輪の音が近づきます。ホームへの到着を注意喚起する構内アナウンスも聞こえてきました。
いよいよご対面です。「えいっ」商品のボタンを確認してゆっくり押し込みます。
「ゴトン」
取り出し口から商品が出てきた音が確認できます。
笑みを抑えきれず急いで商品を取り出します。
「やっと会えたね、僕の・・・」
絶句!
手にあるのは「いちごオーレ」
なんでや!
あぁ、バナナオーレが飲みたい。