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はやみねかおるさんの世界に浸りたい

はじめに

祝!!『都会のトム&ソーヤ』実写映画化!!これでまた、多くの人が作品を手に取ることになりますね!赤い夢の住人としてはとても嬉しいです!!

 今回は、1ファンが勝手に作品について語って、もしかしたらこれをきっかけに本を手に取ってくれたら嬉しいなと思ってこの文章を書いています。

出会い

 はやみね作品との出会いは小学校4年生。休み時間、図書室に入り浸っていた私が当時愛読していたのは『かいけつゾロリ』や『魔女の子ルルー』『かぎばあさん』シリーズでした。その頃は小説は難しそうだと思っていたのですが、図書室の先生に薦められて、夢水清志郎シリーズの『踊る夜光怪人』を手に取りました。そこから沼に落ちるのは早かったですね(笑)。1巻でストーリーが完結しているので全体のストーリーはありつつも、途中から読み始めても何も問題はありません。

『名探偵夢水清志郎事件ノートシリーズ』

 ミステリーって面白い!と思い始めた作品です。子ども向けの作品で、殺人は起きないし、犯人を直接名指しすることもほとんどありません。みんなが幸せになるように事件を解決するという美学を持った名探偵と犯人による事件は、ときにシビアな真実を突きつけてきます。はやみねさんが多用する「赤い夢」というコトバはたまに訪れるゾクッとする場面にぴったりだと思っています。

この作品の魅力はたくさんあるのですが、やはりキャラクターの個性がすごいです。論理学の教授で、ゴキブリ並の生命力と推理力とすさまじい食欲を持った全身黒ずくめの探偵にお隣さんの三つ子の中学生亜衣、真衣、美衣。なかでも私のお気に入りは三つ子の長女亜衣ちゃんと同じ文芸部に所属する自称詩人のレーチでした。彼が自宅の黒電話と繰り広げる「レーチの文学的苦悩」というコーナー?が甘酸っぱくてとても好きでした。

あと、亜衣ちゃんたちが通っている中学校がとても夢があって、予算は自分たちで確保!の部活動とか、学校の七不思議とか、すごすぎる実行委員会による修学旅行とか。ミステリーとしても青春物語としても魅力的なストーリーだと思います。ちなみに第1シリーズは完結済みですが、第2シリーズは少しキャラクターが変わって3巻まで出版されています。

実は漫画も出ています。絵柄が非常にかわいく、少女漫画風なところもあってこちらも非常にオススメです。

『都会のトム&ソーヤ』

 このシリーズは小学校6年生のときに読みました。現在も17巻まで出ていて、新刊が待ち遠しいです。こちら、ミステリー的な要素を含みつつ中学生二人組の友情と冒険の物語になっています。

 自分は平凡だと思っているが実はサバイバル能力を持っている内人と伝説のゲームを作ろうとしている秀才で美形の創也。とあるビルの一室を砦にしていた創也の世界に、内人が足を踏み入れたことから、二人の伝説のRRPGづくりがはじまります。主に学校生活で起きる日常と事件について書かれている巻とRRPGをプレイする巻があります。実際の町などを舞台にした不思議なゲームは現実では考えられないことも起きますが、実はそこにも…!という感じで驚きの展開が待っています。また、内人と創也のただのクラスメイトだった関係性が徐々にお互いに頼り合う相棒へと変化していく過程も良いです。

 個性的なキャラクターの話をすると伝説のゲームクリエイター集団栗井栄太は外せません。彼らが出てきたら絶対にふつうの日常にはなりません。と、同時に頼もしい存在でもあり、トリッキーな存在でもありと物語をかき回す人たちです。ちなみに実写化で徐々にキャストが発表されていっていますが、この栗井栄太を誰が演じるのか、そもそも栗井栄太は出演するのか、非常に気になります。


 さて、この他にも『怪盗クイーン』『虹北恭助』シリーズ、数々の短編小説があるのですが、全巻読めていないお話もありますので、一旦ここまでにしようかと思います。ここまで読んでくださった方、ありがとうございます!

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