「いいものはいい」と言いたい
軽々しく使いたくない言葉。でもこの曲に頭と心が癒されました。
私の中でこの方のイメージはSMAPの「$10」です。昔は歌詞の意味がわからなくて「10ドルって1000円程度でしょ。お金かかってないじゃん」と。野暮の極みでした。
最初は1ドル、2ドルみたいな軽い感じだった出費がいつしか積もり積もって破産寸前。そんな状況になるまで貢いじゃったというストーリーですよね、おそらく。
高音の声と歌い方がカッコいいので(曲の合い間に入る「Ho!」や「Don't stop love me do!」もこなれていてクール)、いまでも林田バージョンをたまに聴きます。もちろんSMAPバージョンもダメではないです。あれはあれで年上の女性を振り向かせようと必死で背伸びする若い男の焦りが表現されていますから。
あと林田さんといえば「青いイナズマ」でしょう。カラオケの定番ですよね。昔見たバラエティ番組で一般の男性が替え歌を歌っていたのを覚えています。たしかこんな詞でした。
「♪怖い我が妻がぼくを責める~ 飯なし会話なし小遣いな~し別居」「冷たい妻の視線がいつもぼくを狂わせる~ 勘弁してYou're my wife♪」
……まあ何というか。うん。すごいなあって。
SMAPの楽曲は詞のユニークなものが多いです。私が好きなのは「俺たちに明日はある」。ダウンタウンの浜田さんと木村拓哉さんが主演したドラマ「人生は上々だ」の主題歌でした。
コーラスパートが刺さります。「不器用すぎるハンドルで突っ込んでいくのさ だけど止められない 転がるように走る」とか。
男性アイドルの曲を男性である私が褒めると変な顔をされることが多いです。なぜ? 誰が歌おうと響くものは響きます。逆に世界的なシンガーの歌を聴いて何も感じないこともある。
作品の評価に余計なものを織り込みたくない。noteを毎日見ていてその思いがいっそう強くなりました。有名無名売れた売れない関係ない。「いいものはいい」のです。