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「55歳の挑戦」&「○○○の精神」

先日55歳の誕生日を迎えたディック東郷選手が、EVIL&高橋裕二郎両選手と組み、NEVER6人タッグ王座へ挑戦します。

シャープな動きと鍛え上げられた肉体はいまも健在。↑の両国大会では、必殺技の「ダイビング・セントーン」を久し振りに披露しました。高さと空中姿勢が素晴らしかったです。

東郷選手を語ろうと思ったら、ふたりの偉人が欠かせません。

ひとりは坂本龍馬。

94年にみちのくプロレスで獅龍&テリー・ボーイ両選手と「平成海援隊」を結成した際、彼は龍馬への憧れを口にしています。98年に移籍した世界最大のプロレス団体・WWE(当時はWWF)でも「KAIENTAI」というユニットを作り、大暴れしました。

もうひとりはチェ・ゲバラ。

東郷選手は2012年にボリビアで一度引退しています。ボリビアといえばゲバラ終焉の地。入場時に被っているベレー帽からもリスペクトが伝わってきます。

かくいう私も、龍馬とゲバラから影響を受けました。

いちばんは司馬遼太郎「竜馬がゆく」(文春文庫)です。商売を通じて世の中を動かす可能性に目覚めました。この本に出会っていなかったら諸々の不条理に耐えかね、とっくの昔に書店員を辞めていたはず。

ゲバラの著書や関連本もいくつか読んでいます。医学生時代の南米縦断旅行を綴った「モーターサイクル・ダイアリーズ」やゲリラ戦の合間に書かれた日記など。逆境においても前を向く不屈の精神に惹かれました。

↓も印象深い。二部作いずれも映画館で見ました。

そんなわけで、どんなにリング上で悪いことをしても東郷選手を憎めません。「正しいと信じるもののために、手に入る武器はなんでも使って戦う」と語ったゲバラの精神を受け継いでいるとすら感じます。

最後に彼の著書を紹介させてください。

55歳の王座奪取、期待しています!!

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