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キーワードは「個」と「本音」

「日本の政治家はダメ」とよく言われます。

じゃあ全員が本当にダメなのか? そんなことはないはず。「○○党はオワコン」というのも同じで、皆がそうとは限らない。党の公約などに縛られる部分はありますが、個の主張をしている人もいます。

たとえば石破茂氏。自民党は嫌いですけど彼には期待しています。横浜市長選の報道について「『菅政権に痛手』『次の総選挙を彼で戦えるのか』という論調ばかりで『市が今後どうなるのか』という視点を欠いている」とブログに書いていました。正論ですよね。「野党がダメだから自民党、という消極的支持で満足してはダメ」というのもその通り。

こういう人が頂点に立てば組織も変わるかもしれない。最近、石破氏以外にそう思わせてくれた人がひとりいます。半年ぶりに新日本プロレスのリングに復帰した高橋ヒロム選手です。

29分の激闘。あっという間でした。ただただ楽しかった。興奮した。夢中になれた(対戦相手を務めたDOUKI選手も見事)。彼らのおかげで最高に燃えました。

前にも書きましたが、私はいまの新日本プロレスが好きではありません。でもヒロム選手は別です。彼が団体のトップを獲ったら、確実に何かが変わります。なぜなら彼のパフォーマンスと語る言葉は、どれも「個」=彼自身のもの、だから。不器用さや心の弱さも含めて、ファンや組織や大人の事情に左右されない絶対的な「本音」だから。

そう、いま求められているのは「嘘のない率直な人」なのです。何がデマで何が真実かわからぬ状況が続き、建前や忖度や大人の事情をやり過ごすことに誰もが疲れています。とにかく本当のことが知りたい。本音だけを聞きたい。ヒロム選手の支持率の高さには、世間に漂うそんな「声なき声」も影響しているのではないでしょうか? 

政治家もプロレスラーも「本音」で生きてこそ。それを貫ける「個」の人間を応援します。

作家として面白い本や文章を書くことでお返し致します。大切に使わせていただきます。感謝!!!